看護師として5年も働けばひと通りの仕事はできるようになるといわれており、この期間はキャリアアップを図るタイミングとして非常に重要であるといわれています。
仕事をする上でキャリアアップを図ることは非常に重要で、特に看護師さんのように人の命に携わる仕事をしている場合は、その責任の重さから自身の仕事に対して真摯に取り組むことが強く求められることになります。
もっとも、キャリアアップをするといっても正直すればいいのか分からないと悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで、看護師として今よりも成長したいと考えている方のために、キャリアアップに有効とされている手段である「進学」「資格取得」「転職」の3つをご紹介します。
進学して看護の知識を深める
看護師になるには、専門学校や短大、看護大学などに通い勉強し、働く上で必要となる知識やスキルを身につけた上で看護師試験に合格する必要があります。
そのため、看護師として働いているのであれば看護に関する基礎的な知識は有しているといえます。
もっとも、キャリアアップを望むならそこで満足するのではなく、自身の「看護に対する考え方」を見つめ直し、自身にとって看護とはこういうものであるというように「看護観」を確立させていくことが大切です。
自身の看護観を明確にしておけば、看護師として一回り成長することができます。
そこで、その手段として利用できるのが「進学」という方法です。
高度な知識を学習するためにも、大学院などに進んでみるとよいでしょう。
認定看護師、専門看護師の資格を取得する
キャリアアップを図るためには、今よりさらにレベルの高い看護を提供できるよう資格を取得するのがおすすめです。
取得できる資格の種類は主に2つあり、それぞれ「認定看護師」と「専門看護師」がそれにあたります。
以下では、これら2つの資格についてご紹介します。
認定看護師
資格を取得するには5年以上の実務経験があり、さらに半年の教育課程を受講し終えるという条件を満たす必要があります。
なお、実務経験5年のうち3年は、「救急看護」や「感染管理」などといった分野での経験が必要となります。
こうした資格は日本看護協会の認定審査を通過できた方にのみ与えられる資格であり、ハイレベルな知識とスキルを有している証となります。
取得までに時間と費用を要しますが、看護師のエキスパートとして活躍できるようになるため自身のスキルアップ・キャリアアップには最適です
専門看護師
5年以上の実務経験に加え、看護の大学院にて修士課程を修了することで取得が可能な資格です。
実務経験のうち3年は、「がん看護」や「地域看護」といった分野での経験が必要となります。
看護の大学院にまで進まなければ取得できないため、認定看護師と比較すると資格所有者は少なめです。
しかし、それだけ自身の強みとなり、新たな就職先を探そうと考える方にとっても心強い武器になります。
新分野への転職
キャリアアップを図るなら、自身が挑戦したことのない分野へ転職してみるのもひとつの手です。
たとえば地域に密着して働く保健師の求人に応募するのもよいでしょう。
保健師求人に応募するには「保健師」の資格取得が必要になりますが、これを取得するために勉強することでさらに知識が身につきます。
また、病院やクリニックにて習得した医学に関する知識やスキルを活かして働くことができます。
違う分野の求人に応募することでまた一からのスタートにはなってしまいますが、自身の看護観を深めていくには挑戦することが大切の道であるともいえます。
他にも、病院やクリニックではなく企業の看護師求人へ転職を図るのもおすすめです。
企業に勤めればビジネススキルまで身につけることができます。