■ 助産師になるには?
助産師になるには、まず看護師免許が必要になります。看護師免許を取得後、助産師を育成する教育機関で1年以上学ぶ必要があり、教育機関を卒業・修了すると助産師国家試験の受験資格が得られます。国家試験に合格し、晴れて助産師としての第一歩を踏み出す事ができます。
<高校卒業後から助産師を目指す場合>
※イメージ画像
<正看護師から助産師を目指す場合>
※イメージ画像
■ 准看護師も助産師になれる?
准看護師から助産師を目指す場合は、まず看護師国家資格を取得しなければなりません。
准看護師が看護師国家資格を受験するには、全日制・定時制・通信制の看護師養成課程を卒業・修了する必要があり、そのうち通信制に関しては一定期間の実務経験を要します。通信制学校への入学要件は「10年以上の実務経験」とされていましたが、2018年4月入学の学生から「7年以上の実務経験」に変更になりました。規制が緩和された事により、以前より准看護師から助産師を目指しやすくなりました。
<准看護師から助産師を目指す場合>
※イメージ画像
■ 看護師として働きながら助産師になるためには?
看護師として働きながら助産師を目指すのは可能なのでしょうか?
現役看護師が助産師になるためには、前述したとおり助産師の養成機関に通う必要があります。ただでさえ覚えることが多く、日々勉強しなければならない看護師。常勤ともなれば、日勤に加え、早出・遅出・夜勤と変形労働制になります。そんな激務と助産師学校は両立できるのでしょうか?助産師学校のカリキュラムを調べてみました。
―――授業は日中行われる。
助産師学校の授業スケジュールは朝~夕方まで。授業以外にも宿題やグループワークが課されるので、学校に通っている間は休む暇もないという状態です。
―――助産師になるためには実習が必須。
助産師になるためには、病院や助産所での臨地実習が必須で、妊娠期・分娩時期・産褥期・新生児期における様々な実務を現場で学びます。特に正常分娩の介助の実習においてはオンコールの当番制になりますので、いつ呼び出されてもいいよう待機しておかなければいけません。正常分娩なのでいつ陣痛が来るか分からず、夜に突然呼び出される場合もあります。分娩介助の実習は、正常分娩を10例ほどこなさなければいけませんが、お産のタイミングもありますので、予定通りには中々いかないようです。
―――通信講座で助産師になれる?
通信講座では助産師資格を取得できません。助産師国家試験の受験資格において、学校もしくは助産師養成所を卒業しなければいけない旨が表記されています。助産師を養成する学校や養成所のカリキュラムには実習が必須となっているので、通信講座だけでは助産師国家試験を受けることができません。
【結論】
助産師学校のカリキュラム内容を踏まえると、常勤看護師として働きながら助産師学校へ通うのはかなり困難であるといえます。看護師から助産師を目指すには、一旦退職し学業に専念する必要があるようです。もし勤務する病院に進学休職制度があれば、1年ないし2年休職する事が出来ます。また、助産師学校への進学を出張扱いにしてくれ、給与をもらいながら資格取得を目指せるという支援制度がある病院もあります。長期的な視野で助産師を目指すのであれば、進学休学制度や資格支援制度がある病院に転職するのも賢い選択かもしれません。どこの病院であればそういった支援制度が整っているか、人材紹介会社で紹介してもらうのも一つの手。まずは近隣にそういった病院があるか訪ねてみましょう。★ 看護師・助産師の人材紹介会社に問い合わせてみる ■ 看護師として働きながら助産師学校へ通う方法
「助産師を目指したいけれど、生活するために稼がなければいけない」そんな看護師さんもいらっしゃるかと思います。助産師学校に通う方の中には、常勤ではなく夜勤専従の非常勤として月に数回アルバイトをしながら勉学に励んでいるという方もいます。また、助産師学校の夏休み期間を利用して短期の看護師バイトを行う方もいますので、ぜひ看護師の求人サイトでアルバイトの検索をしてみてはいかがでしょうか。★ 夜勤アルバイトや単発のバイトはこちらからチェック! ■ まとめ
「現役看護師が助産師になるためには」という内容で、助産師になるための方法をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
助産師への道は相当な覚悟と努力が必要になります。しかし、赤ちゃんを取り上げる事が出来るのは医師と助産師だけ。そんな貴重な仕事は、なにものにも変えられないやりがいや出会いがあると思います。
助産師になりたいと考えている看護師のみなさん、ぜひ諦めずに頑張ってくださいね!