日本の首都であり、世界の名立たる企業が日本法人の本社を構える東京都。
人口、地価、所得などあらゆる項目で全国1位の座をゆるぎないものにしていますが、
そんな東京都の助産師の平均給与額もやはり全国1位。
「東京の助産師、きっとずば抜けて給料が高いんだろうな」
東京の助産師さんがいくらもらっているのか気になりますよね。
という事で今回は、東京都における助産師の平均給与や給料事情を特集いたします。
【東京の助産師の給料事情:都道府県ランキング】
残念ながら、第三者機関による都道府県別の助産師の給与データはありませんでした。
厚生労働省の調査データに、看護師の各都道府県別の給与データがありましたので、そちらを参考にしたいと思います。看護協会の調査によると、助産師の給与は看護師の給与と変わらないとしている医療機関は全体の24.1%でしたので、看護師の給与データは助産師の給与と近しいものがあるかと思います。
看護師の都道府県別の所定内給与額(基本給+諸手当)の12ヶ月分と年間賞与を足した想定年収をランキングにしたものがコチラ!
順位 | 都道府県 | 所定内給与額【千円】 | 年間賞与その他特別給与額【千円】 | 想定年収 |
1 | 東京都 | 32万9800円 | 96万9300円 | 492万6900円 |
2 | 奈良県 | 31万9200円 | 93万1200円 | 476万1600円 |
3 | 神奈川県 | 32万2900円 | 79万8600円 | 467万3400円 |
4 | 茨城県 | 30万3200円 | 101万9700円 | 465万8100円 |
5 | 石川県 | 31万5300円 | 87万4200円 | 465万7800円 |
6 | 大阪府 | 31万4700円 | 81万2300円 | 458万8700円 |
7 | 愛知県 | 30万3700円 | 94万3800円 | 458万8200円 |
8 | 栃木県 | 31万1100円 | 82万9800円 | 456万3000円 |
9 | 山口県 | 29万9400円 | 96万5000円 | 455万7800円 |
10 | 北海道 | 30万3200円 | 90万4200円 | 454万2600円 |
11 | 秋田県 | 29万9300円 | 93万7400円 | 452万9000円 |
12 | 三重県 | 30万8800円 | 81万2800円 | 451万8400円 |
13 | 愛媛県 | 29万6700円 | 94万2100円 | 450万2500円 |
14 | 長野県 | 30万2300円 | 82万700円 | 444万8300円 |
15 | 和歌山県 | 29万7100円 | 87万9200円 | 444万4400円 |
16 | 千葉県 | 30万800円 | 82万2400円 | 443万2000円 |
17 | 富山県 | 29万2400円 | 91万4000円 | 442万2800円 |
18 | 兵庫県 | 30万6400円 | 74万1100円 | 441万7900円 |
全国平均 | 29万8800円 | 82万6600円 | 441万2200円 |
19 | 岐阜県 | 29万7100円 | 84万4200円 | 440万9400円 |
20 | 広島県 | 29万7500円 | 81万3500円 | 438万3500円 |
21 | 鳥取県 | 28万3700円 | 95万6700円 | 436万1100円 |
22 | 滋賀県 | 29万5900円 | 79万3800円 | 434万4600円 |
23 | 徳島県 | 29万8700円 | 75万3000円 | 433万7400円 |
24 | 岡山県 | 28万9300円 | 84万8000円 | 431万9600円 |
25 | 福井県 | 28万6300円 | 85万5900円 | 429万1500円 |
26 | 山梨県 | 29万1500円 | 78万2500円 | 428万500円 |
27 | 新潟県 | 28万4000円 | 85万4600円 | 426万2600円 |
28 | 島根県 | 27万8400円 | 90万600円 | 424万1400円 |
29 | 高知県 | 28万3800円 | 82万300円 | 422万5900円 |
30 | 香川県 | 28万4800円 | 80万6600円 | 422万4200円 |
31 | 京都府 | 29万2500円 | 71万3900円 | 422万3900円 |
32 | 福岡県 | 28万4800円 | 79万6300円 | 421万3900円 |
33 | 埼玉県 | 29万1800円 | 70万2800円 | 420万4400円 |
34 | 静岡県 | 28万5300円 | 76万6000円 | 418万9600円 |
35 | 群馬県 | 28万3900円 | 77万3900円 | 418万700円 |
36 | 長崎県 | 27万5700円 | 81万2700円 | 412万1100円 |
37 | 宮城県 | 28万1400円 | 72万2200円 | 409万9000円 |
38 | 山形県 | 27万5400円 | 76万8500円 | 407万3300円 |
39 | 宮崎県 | 26万7100円 | 83万8800円 | 404万4000円 |
40 | 熊本県 | 27万4300円 | 73万9100円 | 403万700円 |
41 | 青森県 | 27万9300円 | 65万5800円 | 400万7400円 |
42 | 大分県 | 26万8400円 | 76万6400円 | 398万7200円 |
43 | 鹿児島県 | 27万400円 | 67万7300円 | 392万2100円 |
44 | 岩手県 | 27万1000円 | 59万5700円 | 384万7700円 |
45 | 佐賀県 | 26万800円 | 64万5100円 | 377万4700円 |
46 | 福島県 | 25万7100円 | 60万5800円 | 369万1000円 |
47 | 沖縄県 | 25万6100円 | 54万2100円 | 361万5300円 |
※参考:厚生労働省|平成28年賃金構造基本統計調査の概況全国トップは東京都の492万6900円、2位は奈良県の476万1600円、3位は神奈川県で467万3400円でした。東京都の看護師の平均年収は、全国平均よりも50万円ほど高く、 最下位の沖縄県との差はなんと130万円!東京都の看護師の給与水準はかなり高いという事が分かります。『ちょっと待って!助産師の給料は施設形態や勤続年数によって変わってきますよね?』はい、その通りです。そこで次は、施設形態と勤続年数別で、東京における助産師の平均給与額を見ていきたいと思います。 【東京の助産師の給料事情:施設形態別】
| 新卒 | 経験3年~5年 | 非常勤 | 夜勤アルバイト |
病院 | 年収500万円~550万円 | 年収550万円~600万円 | 時給2000円前後 | 3万5000円 |
クリニック | 年収~550万円 | 年収600万円前後~600万円以上 | 低くて時給2000円から | 3万5000円 |
助産院 | 年収500万円~550万円 | 年収550万円~600万円 | 時給2000円前後 | 3万5000円 |
※看護師ワーカー調べ東京における助産師の平均給与は、病院と助産院とでは給与水準はほぼ同じ。経験年数が10年20年になってくると昇給や役職手当等で病院の方が年収は上回っていきます。病院とクリニックを比較すると、クリニックの方が平均給与は高い傾向にあります。
なぜなのでしょうか? 【クリニックの平均給与が高いワケ】
病院よりもクリニックの給料が高い理由は、助産師の立ち位置にあります。
病院は医師が主体となったお産が多いので、給料は看護師が基準となります。
一方クリニックの場合は、医師と助産師が主体となってお産を取りますので、助産師の給料は医師の基準となります。
クリニックでのお産は、助産師の存在ありきです。
なので、クリニックのほうが助産師の給料が高い傾向にあるのです。
【東京の公的病院の給料は高い?】
公的病院には都立、公立がありますが、給料は地方自治体によって異なります。
全国の地方公務員の年収ランキングはコチラ!
<看護師の平均給与 都道府県ランキング>
全国にある自治体1,788団体のうち、平均年収のトップは東京都の735万円でした!ランキング20位までを表にしましたが、20位のうち東京都の自治体だけで6団体がランクインしています。東京都、強し!こうなると残るは独立行政法人 国立病院機構の都道府県別給料です。独立行政法人 国立病院機構の各グループのホームページ等で給料を調べてみました。《独立行政法人 国立病院機構 新卒基本給》国立病院機構 北海道東北グループ 20万6300円
国立病院機構 関東信越グループ 20万3400円国立病院機構 東海北陸グループ 20万6300円国立病院機構 近畿グループ 20万3400円国立病院機構 中国四国グループ 206,300円国立病院機構 九州グループ 20万6300円なんと、独立行政法人 国立病院機構に関しては東京都の基本給は低いようです。意外ですね。しかし、実は地域手当というものが基本給に加算されます。地域手当は病院ごとに異なり、基本給に3%~18%を掛け合わせた金額が地域手当となります。パーセンテージは、病院がある地域の民間病院の賃金基準と物価によって1級地から7級地に区分されます。1級地 基本給×20%2級地 基本給×16%3級地 基本給×15%4級地 基本給×12%5級地 基本給×10%6級地 基本給×6%7級地 基本給×3% つまり、土地や物価が高い関東や近畿の場合、地域手当が高くなる。なので、基本給がほかの地域よりも低く設定されているのです。
東京都世田谷区にある国立研究開発法人 国立生育医療研究センターの場合、1級地となっていますので、地域手当は、20万3400円の20%の4万680円となり、基本給に地域手当を加算すると24万4080円となります。
地域手当だけで4万円弱…うらやましいですね。
【周産期母子医療センターは給料が高い?】東京都には、総合周産期母子医療センターが13施設、地域周産期母子医療センターが14施設、周産期連携病院が10施設あり、周産期における高度な医療に対応できる施設は全部で37施設あります。どれも500床以上を有する大病院ばかりですが、給料は高いのでしょうか?そこで都内にある総合周産期母子医療センターと地域周産期母子医療センターの新卒初任給の平均給与を割り出してみました。<周産期母子医療センターにおける新卒助産師の初任給の平均額>
基本給:22万4368円
月給:28万6264円
いかがでしょうか。大病院=給料が高いというイメージがありますが、額面だけで見ると民間病院やクリニックと大差はなく、むしろ「思ったよりも高くない」そう感じる方もいるかもしれません。 周産期母子医療センターに認定されている大多数の病院は、都立や市立といった公的病院や大学病院です。公的病院であれば給料は公務員と同じで、大学病院においても公務員と給料はほとんど変わりません。公務員の給料は年功序列なので、初任給は低く、年数を重ねるにつれ給料は高くなります。
◆まとめ
東京における助産師の給料事情はいかがでしたでしょうか?
地方から上京する予定の助産師さんは、ぜひ参考にしてみてください。
今回ご紹介した東京における施設形態別の平均給与額のデータは、転職サイト 看護師ワーカーでの転職実績をベースとしています。
現在東京都内で活躍する助産師さんで、「記載の給料が高い・・・」そう感じた方は、ぜひ看護師ワーカーでの転職を視野に入れてみてくださいね!
看護師ワーカーでは、助産師さんの代わりに病院と給与交渉も行っています。
利用料などは一切かかりませんので、給与アップをしたい転職は、ぜひ看護師ワーカーまでお気軽にご相談ください。
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