三島医療圏

三島医療圏

01 - はじめに

大阪府には8つの二次医療圏があり、三島医療圏は大阪府の北北東部に位置しています。該当する地域は茨木市、高槻市、摂津市の3市と島本町の1町です。人口はおよそ74万7000人(平成27年度国勢調査より)。大阪北部の特徴として、この地域も戦後の開発をきっかけに人口が増加しました。現在の人口の増減率は安定しながらも、やや減少ぎみとなっています。

02 - 三島医療圏の持つ特徴

三島医療圏の総面積はおよそ213平方キロメートル。大阪市北部や京都方面に勤める方々のベッドタウンとして開発が進み、閑静な住宅地が広がっています。大阪府下では治安も良い方で、ファミリーでも生活しやすい地域と言えるでしょう。北は京都府に隣接しており、大阪梅田と京都河原町のちょうど中間ポイントに位置しています。阪急高槻駅からは梅田・河原町のどちらへも30分ほどで到着できます。
もともとは丘陵地であるため大阪市内より少々気温が低く、夏場はいくらか過ごしやすくなっています。もとくに北部の高槻市・島本町はもともと山間部だった土地を切り開いた地域ですので、標高が高く勾配が激しいのが特徴です。細かい移動は徒歩や自転車よりも、公共交通機関なら市バスの利用をお勧めします。
 主要な交通機関は阪急電車(京都線)・JR東海道線(京都線・神戸線)です。近年、JR島本駅と阪急摂津駅が完成し、鉄道網はさらに便利になりました。茨木市からは大阪モノレールも利用でき、大阪国際空港(伊丹空港)へも20分ほどで移動する事が出来ます。道路網も充実しており、名神高速道路と近畿自動車道が通っています。鉄道だけでは京都・大阪梅田間の南北しか移動できませんが、高速道路を利用すれば難波・天王寺方面へもそれほど時間をかけずに到着できます。

03 - 三島医療圏の医療体制の現状

三島療圏内に病院が36か所、一般診療所(クリニック)が507か所あります(平成23年10月1日現在)。この地域の人口と総面積からすると充分と言える数です。療養病床および一般病床の数は、大阪府が医療計画で策定した基準病床数は5544床。それに対して既存病床数は6546床あり、病床は足りている状態と言えるでしょう。基準病床数を上回っているので、当面のあいだは新たな病院の開設や増床はあまりないと思われます。
 中核になる大きな医療機関で言えば、高槻病院(高槻市)、北摂総合病院(高槻市)、高槻赤十字病院(高槻市)、大阪府済生会茨木病院(茨木市)などの総合病院があります。ただし三島医療圏では公立の病院がありません。一般診療所は医療圏の各地域に分散していますが、大病院となると茨木市と高槻市に集中しています。看護師の募集数も病院の数と規模に比例し、高槻市が最も多く、茨木市と続きます。摂津市と島本町の募集はほとんどありません。しかし摂津市と島本町は面積も小さく茨木市・高槻市へのアクセスが良いので、通院通勤が困難という事はありません。
 三島医療圏では充実した交通網を利用し、患者の容体・快復状況によって適した医療機関に転院する『地域連携クリティカルパス』が早い時期から行われています。これによって患者を専門の病院で治療する事が出来、医療関係者にとっても労働環境の向上が見込まれています。

04 - 三島医療圏の医師数・看護師数の概要と特徴

三島医療圏の医師数は2,546人、歯科医が547人、薬剤師が693人。人口10万人あたりの平均割合で見てみると、全国の医師数は245.93人に対し、三島医療圏では340人。医師数は全国の平均を大きく上回っているのです。三島医療圏は全国的に見ても医師の多い地域と言えるでしょう。三島医療圏の人口変動と地域にある大病院の規模と数を考えると妥当な数です。
しかし三島医療圏には公立の病院がなく、病床数が足りなくなれば他の医療圏に患者を流出させなければなりません。一つの医療圏内で治療を完結させるためには医療機関を増設し、受け入れ態勢を整える事も視野に入れなければなりません。するとさらに看護師の増員も必要になってきます。
近年は大阪府全域で看護師(准看護師を含む)が不足ぎみです。人口10万人あたりの平均割合で見てみると、全国の看護師数は1031.2人に対し、大阪府では949.6人というデータがあります。看護師不足は三島医療圏でも例外ではありません。
高齢化の進展、そして医療が病院から在宅への移行などが予想され、看護師の職場・業務の変化が考えられます。今後、看護師の増員と資質向上が課題となってくるでしょう。

関連リンク

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参考資料:大阪府保健医療計画(平成25年度から平成29年度)