北河内医療圏

北河内医療圏

01 - はじめに

大阪府には8つの二次医療圏があり、北河内医療圏は大阪府の北東部、主として寝屋川と淀川の間にある地域に位置しています。該当する地域は守口市、門真市、大東市、寝屋川市、四条畷市、交野市、枚方市の7市から構成されています。人口はおよそ116万4000人で、人口密度は6,557人/km2(平成27年度国勢調査より)。古来より大阪~京都、大阪~奈良、京都~高野山を結ぶ中継ポイントとして発達した地域です。現在の人口の増減率は、やや減少ぎみとなっています。

02 - 北河内医療圏の持つ特徴

北河内医療圏の総面積はおよそ177平方キロメートル。七つもの自治体から構成されているのですが、総面積そのものは割と小規模となっています。京都方面や大阪市内に勤める方々のベッドタウンとして開発が進み、閑静な住宅地が広がっています。さらに北河内地域には日本有数の大企業の事業所も多く、そこで働く方々の近接住居地域としての役割も果たしています。
枚方市の北東部は京都府に隣接し、交野市および四条畷市の東部は奈良県に隣接しています。古くから京都・奈良とのかかわりが深く、現在でも京都府山城地域や奈良県北和地域にくわえ大阪市北部との交流が盛んにおこなわれています。
主要な交通機関は京阪電車本線とJR東西線・学研都市線です。枚方市、寝屋川市、守口市、門真市での移動は京阪電車が便利です。大東市、四條畷市、交野市をJR片町線が結んでおり、枚方市と交野市は京阪電車でも繋がっています。さらにはバスの路線が充実しているため、自動車などの交通手段をお持ちでなくても地域内の移動はさほど困難ではないと言えるでしょう。しかし大阪市営地下鉄(谷町線は守口にのみ通っている)や阪急電車の路線が届いていないため、大阪梅田や神戸方面への移動はやや不便となっています。
しかし道路網ではだいに京阪道路と近畿自動車道が南北を貫いており、南下してゆけば第二阪奈有料道路で東西を移動する事も出来ます。

03 - 北河内医療圏の医療体制の現状

北河内療圏内に病院が61か所、一般診療所(クリニック)が850か所あります(平成28年10月1日現在)。この地域の人口と総面積からすると充分と言える数です。療養病床および一般病床の数は、大阪府が医療計画で策定した基準病床数は9390床。それに対して既存病床数は9667床あり、病床は一応足りている状態と言えるでしょう。なんとか基準病床数を上回っていますが、人口の変動と需要しだいでは新たに医療機関が増設されると思われます。
中核になる大きな医療機関で言えば、市立枚方市民病院が代表的です。北河内医療圏では大病院が少なく、その代わりに一般診療所の数が非常に多くあり、医療圏の各地域に分散しています。看護師の募集も中規模の病院や一般診療所での勤務が多くなっています。地域別の募集数を見てみると枚方市が最も多く、他の自治体はどこも枚方市の3分の1ほどです。
北河内医療圏では一般診療所の数を利用して近年、患者の容体・快復状況によって適した医療機関に転院する『地域連携クリティカルパス』が実施されました。このシステムは現在も構築中で、今後さらに大病院と開業医との患者の情報交換ネットワークが強化されてゆくでしょう。これによって患者を専門の病院で治療する事が出来、大病院・一般診療所の両者にとっても労働環境の向上が見込まれています。

04 - 北河内医療圏の医師数・看護師数の概要と特徴

北河内医療圏の医師数は3,658人、歯科医が839人、薬剤師が1,005人。人口10万人あたりの平均割合で見てみると、全国の医師数は245.93人に対し、北河内医療圏では314.26人。医師数は全国の平均を上回っているのです。どちらかと言えば北河内医療圏も全国的に見ると医師の多い地域と言えるでしょう。
しかし北河内医療圏の人口の増加を考えると、医師と看護師の数が足りているとは言えません。そして北河内医療圏には大病院が少ないので、病床数が全国平均と比べると不足しています。患者を受け入れるキャパシティーが無ければ、他の医療圏に患者を流出させなければなりません。
交通の便が発達中の地域なので、今後は人口の流入が考えられます。そうなれば医療機関の不足は顕著に表れるでしょう。一つの医療圏内で治療を完結させるためには医療機関を増設し、受け入れ態勢を整える事も視野に入れなければなりません。するとさらに看護師の増員も必要になってきます。

参考資料:大阪府保健医療計画(平成25年度から平成29年度)