診療情報管理士

1.診療情報管理士の資格とは

診療情報管理士とは、診療情報管理士は、四病院団体協議会と医療研修推進財団が認定する民間が運営する資格のことです。以前は、診療録管理士という名称でした。
患者さんの診療記録や診療情報のカルテを、適切に分別・保管し、病名のコーディング、カルテの情報を活用することで、医療の質の向上を目指す役割があります。
診療記録の管理体制が重要視されるなか、過去の病症や治療方法、薬の処方を分別(コーディング)することで、診察のスピードと質の向上に貢献しています。
現在、診療情報管理専任者を各医療機関に1人配置されていれば、診療報酬点数対象となります。認定試験に合格することで、診療情報管理士として認定・登録されます。

2.診療情報管理士はどんな仕事?

診療情報管理士の仕事は、患者さんの診療内容である「カルテ」や「手術記録」、血液検査などの「検査結果」などの様々な診療情報を管理することです。カルテを正しく管理し、必要があればいつでも情報提供ができるように整えます。
カルテに記入漏れがないか、退院した患者さんのカルテが番号順に保管されているのか。紙ベースで保管されている場合も、貸出や返却の管理など物理的な管理をすることもあります。
現在、データでカルテ情報を管理する病院も増えてきています。書面で作成されたカルテをデータベースに登録する作業も仕事内容のひとつです。カルテをデータ入力したり保存したりする方法は、勤める病院によって異なります。
診療情報管理士の重要な仕事に、病症の「コーディング」があります。コーディングは「ICDコーディング」とも呼ばれています。ICDは「国際疾病分類」の英語の略称です。WHOが決めた国際基準の規格に則って、多種多様にある病名をデータベース化しているのです。
病名を整理することで、情報を取り出しやすくできます。必要な情報を抽出・分析することで、医療の更なる質の向上が見込めるようになるのです。患者のニーズに応え、より早い治療に役立てています。

3.診療情報管理士になるには

【受験資格】
(1)日本病院会が設ける診療情報管理通信教育を受講
(2)診療情報管理士受験認定指定校にて必須科目を履修
いずれかを満たすこと。

[通信教育について]
◎修了期間:基礎課程1年、専門課程1年で計2年
※看護師であれば、専門課程から受講が可能。
受講料:基礎課程 100,000円/専門課程 100,000円

【取得までの流れ】
・審査申請の申込期間:10月~11月
・合格発表:3月中旬

◆資格審査の申込方法
・事務局へ申込書を請求、書類と共に郵送される。
・受験料:10,000円

●筆記試験
・試験内容:筆記試験(マークシート方式・各50問)
→基礎(50問・60分)/専門(50問・60分)/分類法(記述・90分)
・日程:毎年2月
・会場:全国(16か所)
※看護師であれば、基礎分野の試験が免除される。

●資格の交付と登録
【認定料:30,000円】

●更新について
・なし

●その他
・3月に合格発表後、5月に認定式があり。出席者へ、認定証書を授与。欠席者は郵送。

【資格団体】四病院団体協議会・医療研修推進財団

4.診療情報管理士をとることは難しい?

診療情報管理士の資格合格率は、およそ40%~50%です。比較的難易度は高めです。受験資格を得た人であれば、誰でも受験が可能となります。診療情報管理士は、医療事務の最高峰ともいわれており、医療事務経験者も受験者が多いです。
診療情報管理士の試験の難しさは、医療知識を求められることが多くいことです。医療知識が全くない方には抵抗があるかもしれません。看護師は、基礎分野の試験は免除されます。
試験問題は3分野から出題されます。1つ目は基礎。2つ目は専門。3つ目は分類法です。基礎と専門は、知識をしっかりと勉強していれば、出題イメージが掴みやすいと言われています。基礎や専門は一つ一つ完璧に覚えるよりも、全体像を捉えキーとなるものを広く学んだ方が高い得点が望めます。
分類法は重要となるコーディングが出題されますので、しっかりと勉強をする必要があります。分類法の勉強は、テキストやレポート集などの問題を繰り返し解くことで出題パターンを覚えていくことが有効でしょう。出題は3分野ともマークシート方式。分類法のみ記述式がはいります。
医療従事者でも、きちんと勉強をしなければ取得は難しい試験です。診療情報管理士の試験は、各科目で60%以上の点数が取れれば合格となりますので、試験では確実に点がとれるものから解くことも肝心です。

5.診療情報管理士をとる事のメリットデメリット

診療情報管理士をとることのメリットは、カルテを理解する力、データを読むことにあります。カルテから必要な情報、記入に漏れや不備がないかをチェックをすることがあります。正確な情報入力は、今後のデータベース化にとても重要なことです。
また医師や問い合わせに対して正確な情報を引出、情報を抽出し分析することで、医療の質の向上や病院の経営改善にも役立てることができます。大いにやりがいを感じることが出来、情報の取り扱いの楽しさを得られることでしょう。
デメリットを上げるとすれば、患者さんと関わり合いがなく、パソコン業務が多い裏方業務という点。パソコン操作が主になるので、苦手な方は向いていないかもしれません。診療情報管理士の現状は、診療情報管理士業務を周囲に理解されていない場合があります。データ管理や、活用することの重要度が認知されておらず、資格取得後も、普段の業務かたわらで診療情報管理業務を行うケースがあるので注意が必要です。

6.診療情報管理士の現状と今後

診療情報管理士の求人は、総合病院や大学病院などの比較的大きな病院で就業するパターンが多いです。地方より、大都市圏に集中する傾向にあります。
現在、包括的医療費の支払い制度(DPC)対象の病院が増えてきたことで、求人が増えつつあります。今後さらに診療情報管理士のニーズは高まると予測されるでしょう。将来的に認知度が高くなり、必然的に医療業界での重要度も増すのではないでしょうか。定時で帰れる求人も多く、安定した環境で働きたい方はぜひ目指したい資格です。

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