看護師が病院を選ぶときのポイントをわかりやすく解説

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看護師さんが就職・転職を考えるときに、勤め先自体はたくさんあるのですが、いざ自分が働くとなると「どの病院を選んだらいいのだろう?」と悩む人も多いのではないでしょうか。キャリアアップできるところがいいのか、ワークライフバランスが整ったところがいいのか、考え始めると逆に迷ってしまいそうです。そこでこの記事では、看護師さんが就職・転職先を選ぶときの決め手や、自分に合った病院を見つけるコツについて解説します!

看護師が就職先・転職先を選ぶときの決め手は?

教育制度が整っている

教育環境が充実した病院は離職率も低い

看護師さんが就職先を選ぶ上で、特に重視しているのが、「教育制度」です。離職率の低いホワイトな病院は、看護師として成長できる教育環境が整っています。
院内にしっかりとした研修制度やプリセプター制度があり、継続的に教育や研修が行われている病院なら、新人からベテランまですべての看護師さんがスキルアップすることができます。

教育環境といっても内容はさまざま

ひと言で教育環境といっても、内容はさまざまあります。大学病院や専門病院のように、最新の医療を学べる環境が整っている病院もあれば、専門看護師や認定看護師の資格を取得できる病院、看護研究が盛んな病院、多職種からさまざまなことを学べる病院もあります。自分が何を学んでいきたいかによって、病院を選ぶ必要があります。

 希望する勤務地にある

看護師さんには夜勤があるため、「できるだけ自宅から近い病院を選びたい」と希望する人は少なくありません。また、子育て中は保育園の送り迎えなどもあり、「通勤にあまり時間をかけたくない」という人もいます。そのため、勤務地を限定して病院を探す看護師さんは、数多くいます。
夫の転勤などによって引っ越しをする可能性のある人や、「行く行くは地元に戻って働きたい」と考える人は、全国に系列施設がある病院に限定して探す場合もあります。

看護体制が整っている

自分の目指す看護の道をはっきりと持っている人は、看護体制が整っていて、自分の思い描く医療ができる病院を希望します。たとえば、救急看護の道に進みたい看護師さんの中には、高度な救命救急医療を学びたいと希望する人もいます。その場合は、最先端の設備が整った三次救急病院限定で職場を探すことになります。
また、小児科の看護師を目指す看護師さんの中にも、明確な看護観を持っている人がいます。「子どもたち一人ひとりの心にしっかりと寄り添い、親と離れて暮らす寂しさを少しでも癒してあげたい」という思いを持っている人は、子どもたち一人ひとりに手厚いサポートを行う病院を選ぶのがベストです。
自分が望む看護の理想像にできるだけ近い病院に就職・転職することで、夢と現実とのギャップに悩むこともなく、希望を持って働き続けることができます。

人間関係が良好

看護師さんが転職を考える大きな理由のひとつに、人間関係があります。「看護師長のパワハラに耐えられなかった」「先輩のいじめが原因でうつになった」というような話は、実は病院内では数多くあります。
そのため、人間関係の良好な病院で働きたいと考える看護師さんは、その点について注意深く調べる必要があります。転職エージェントの担当者からリアルな情報を聞いたり、インターネットの口コミなども細かくチェックして、慎重に病院選びを行いましょう。
職場の雰囲気が良い病院は、居心地が良いので離職する人も少なく、チームワークを組んでスムーズに仕事を進めることができます。お互いに協力し合おうという意識があるので、看護師さん同士がお互いをサポートし、共に成長していける環境があります。
病院にどんな福利厚生制度があるかを、しっかりとチェックしすることも、とても大切です。たとえばこれから結婚・出産を考える看護師さんの場合は、産休・育休がしっかり取れて、時短勤務もでき、院内保育のある病院で働きたいと希望する人が多いでしょう。
ワークライフバランスを重要視する看護師さんは、年間休日が多く、有給休暇がきちんと取れる病院を希望します。地方から出てくる看護師さんは、寮や住宅補助のある病院に勤められれば、毎月の家賃負担が少なくて済みます。
こうした福利厚生制度が充実した病院は、看護師さんが長く働ける環境が整っているため、離職率も少ない傾向にあります。

給与が高い

看護職は女性が選ぶ職業の中でも比較的高収入なので、「できるだけ収入の高い職場で働きたい」と考える人は数多くいます。たとえば救急病院の看護師や美容クリニックの看護師などは、看護師全体の中でも高収入が得られる職場です。
基本給が高いだけでなく、住宅手当や資格手当などの手当が充実していることも、重要なポイントです。就職・転職を考えるときは、トータルの年収でいくらもらえるかを細かく計算した上で、職場を決めましょう。

 自分に合った病院を見つけるコツ

自分がどんな看護師になりたいかを考える

看護師さんが自分に合った病院を見つけるために、最も大事にしたいことが、自分がどんな看護師になりたいかを考え、その目的に沿った病院を選ぶことです。
たとえば「私は祖母をターミナルケアの病院で安らかに見送った経験があり、そのときの看護師さんのように、患者さんに安らぎを届けられる看護師になりたい」と考えていたら、患者さん一人ひとりに丁寧に向き合う病院を選ぶことが大切です。また、「私は家族との時間を大事にしたいので、自宅から近くて土日に休める日勤の仕事がしたい」と考えるなら、地域限定で無理なく働ける職場を探すのがいいでしょう。
自分が望む看護職のイメージにピッタリの職場が見つかれば、入職後の満足度も非常に高く、長く勤め続けることができます。

就職・転職の条件に優先順位を付ける

優先順位の高い条件にこだわって病院を探す

「教育環境の整った病院に勤めたい」「少しでも高い給与が欲しい」など、就職・転職にあたってはさまざまな希望条件があります。すべてをかなえられればいいのですが、なかなか全部の条件が満たせることは難しく、条件にこだわり過ぎるとなかなか決まらないというのが現実です。
そのため、就職・転職の条件に、優先順位を付けることをおすすめします。そして、優先順位の最も高い条件は死守し、2番目の条件もできればクリアし、3番目以降は「もし可能なら」というレベルに留めておくと、就職・転職活動がスムーズに進みます。
優先順位の高い条件を大事にすると、入職後も後悔しない
たとえば「自分は看護師としてキャリアアップしたいので、教育環境を最優先にしたい。その次に重要なのは、自宅からあまり遠くないこと。できればお給料も高い方がいい」というような希望があったとしましょう。その場合、教育環境と立地条件を絶対条件として病院を探し、お給料については「高ければ嬉しい」という程度に留めておくと探しやすいです。
入職後に病院に対していろいろ不満が出ても、「自分が最も求めていた条件はクリアしているから、この病院に決めて良かった」と思って納得することができます。

できるだけ多くの情報を集める

就職・転職活動にあたって意外と大事なのが、情報収集です。ホームページや求人票から得られる情報だけでなく、自分なりにできるだけ多くの情報を集めることが大切です。
たとえば転職エージェントに登録したら、担当者に病院の情報をできるだけ多く教えてもらいましょう。職場の環境はどうなのか、教育のシステムは整っているのかなど、リアルな情報を担当者から聞くことができます。
また、インターネット上の口コミ情報も重要です。口コミにはやらせの情報も入っているので、真に受けることはできませんが、いろいろな口コミを見ているとだいたい病院の様子がわかってきます。
こうしていろいろな情報を集め、「ここなら大丈夫!」と判断した上で応募をすると、安心して採用試験に臨むことができます。

まとめ

看護師さんの有効求人倍率は、令和3年度が2.37倍と、一人の看護師さんに対して2倍以上の求人があります。応募できる病院が多いので、選り取り見取りのようにも感じますが、かえって多過ぎてどこに勤めたらいいかわからなくなる人もいるようです。
まずは自分がどんな看護師になりたいのかを明確にし、「ここだけは絶対に譲れない」という就職・転職の条件を出した上で、心から納得できる病院選びを行いましょう。
看護師・准看護師・助産師・保健師へ就職・転職をお考えの方は、ぜひ看護師ワーカーにご相談ください!
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