看護師一年目の給料はいくら?手取り額やボーナスの平均額もご紹介

看護師の初任給で手元に残る給料はいくらなのでしょうか?看護師の給料は他の職業の給料と比較すると高めです。しかし、実際には手取りはいくらでボーナスはいくらもらえるのか知っておくことで不安なく勤務できることでしょう。そこで今回は、看護師の初任給や手取り額、ボーナスや勤務年数による給料の変化まで徹底解説します。看護師を目指す方は、参考にしてください。
看護師の平均初任給は26万円
日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、看護師の平均初任給は約26~27万円です。初任給には、就職してから業務に慣れるまでの間に入らなかった「夜勤手当」や「危険手当」が含まれないこともあります。もし、新卒入社後に夜勤や手術などの看護に当たらなかった場合は、この金額より少なめのことが多いでしょう。
看護師の初任給は全体平均より高い
看護師の初任給とその他の職業の初任給を比較してみましょう。一般財団法人労務行政研究所の「2023年度新入社員の初任給調査」から、全職種の初任給がわかります。データによると、大卒の初任給が約22.5万円、短大卒の初任給が約19.5万円でした。看護師の平均初任給26 万円は高い初任給だといえます。
看護師一年目の手取りはいくらなの?
結局、看護師一年目ではどのくらいの金額が銀行に振り込まれるのでしょうか。手取り額の計算方法について紹介します。
給料の8割程度が手取り額
給料には「額面」と「手取り」の2種類があります。「額面」は、給料として支払われる総支給額のことです。各種手当や残業代なども含まれた「額面」から、税金と社会保険料が引かれた金額が「手取り」になります。「手取り」は、一般的に「額面」×0.75~ 0.85の計算になります。「額面」給料の約8割が手取り額だと考えて良いでしょう。
手当がつく前は4~5万円分低い
初任給や勤務後の数ヶ月は、まだ通常の看護業務に就けないこともよくあります。日中の看護業務に慣れてから、夜勤に就く場合には「夜勤手当」が給料に追加されません。また、手術などに入った場合の「危険手当」もないことが多く、慣れるまでは約4~5万円分給料が低いと考えて良さそうです。
看護師一年目ボーナス平均
一年目の看護師はどのくらいのボーナスがもらえるのでしょうか?新卒看護師は4月から働き始め、夏にボーナスが出ると考えている方も多いのではないでしょうか。ボーナスは、基本給の数ヶ月分と思っていると、支給額にがっかりしてしまうかもしれません。
1回目夏のボーナス額とは
ボーナスは基本的には年に2回支給されます。1回目のボーナスは6月頃に支給される夏のボーナスです。新卒の場合は、4月から勤務が始まってまだ2ヶ月で初めてのボーナス時期がきます。看護師として2ヶ月の能力や実績を評価することになるため、夏のボーナスは支給されないことも多いでしょう。
2回目冬のボーナス額とは
2回目のボーナスは12月ごろに支給されます。勤務先によっては、一年目の看護師には2回目の冬のボーナスも支給しないところもあるようです。支給される場合には、基本給の約0.3ヶ月から1ヶ月分のボーナスが入ると考えておきましょう。
看護師の経験年数でどのくらい給料は変わる?
看護師として経験していくと、給料はどのくらい変わるのでしょうか?厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータからみていきましょう。
1~4年目看護師の平均給料
初任給では少なめだったボーナスが満額支給されるようになることで徐々に給料は上がっていきます。1~4年の勤続年数の看護師の平均年収は410万3,200円です。平均月収は28万3,100円です。
5~9年目看護師の平均給料
5年以上の看護経験があることで、勤務先によっては主任看護師としての役目を任されることもあります。5~9年の勤続年数の看護師の平均年収は446万5,900円です。平均月収は30万1,600円です。
10~14年目看護師の平均給料
10年以上働くと、いよいよ看護師長や看護部長など管理職の道も経験できるようになります。10~14年の勤続年数の看護師の平均年収は468万8,900円です。平均月収は31万4,500円です。
看護師の一年目の手取り額は他の職業平均よりも高い
看護師の初任給、一年目の手取り額は他の職業の初任給よりも高めだとわかりました。看護師の初任給は手当がある場合は約26万円です。手取り額は8割ほどなので約21万円でしょう。
一年目は、手当やボーナスが通常通りに支給されないことも多いので収入面では厳しいかもしれません。ただし、長く働くことで年収は上がっていきます。長く働ける職場を見つけて給料アップを目指しましょう。






