経験が浅くブランクもある看護師も復職できる?ブランクのある看護師が抱える不安・ブランクのある看護師が復職するコツ・復職までにするべきことを解説

看護師のイメージ画像
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看護師は常にニーズが高い仕事ですので、比較的復職しやすいと言われています。
とはいえ看護師経験の浅い方は、復職について不安を感じているのではないでしょうか。
今回は最初の職場を数年で離れ、ブランクを抱えている看護師の方向けの復職に関する情報をまとめました。
ブランクのある看護師が復職するコツ・復職までにするべきことを解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。

経験が浅くブランクもある看護師も復職できる?

そもそも、経験が浅くブランクもある看護師も復職できるのでしょうか。
結論から申しますと、看護師としての経験が浅い方でも復職は可能です。
ただ人材が不足していなければ募集は行われませんので、必ず希望通りの職場に復職できるとは限りません。
また復職支援や再研修制度が整っている病院のほうが、復職後スムーズに働き始められるでしょう。

経験が浅くブランクのある看護師が抱える不安

続いては、経験が浅くブランクのある看護師が抱える不安を紹介します。
・スキル面への不安
・最新医療に対する不安
・体力面の不安
など、自身がどのような不安を感じているか分析することで、問題に備えることができます。
それぞれの不安について、詳しく見ていきましょう。

スキル面への不安

経験が浅くブランクのある看護師が抱える不安1つ目は、スキル面への不安です。
看護師は技術職ですので、さまざまなスキルが必要となります。
点滴や採血などの手技に関して、久しぶりでも問題なく行えるか不安を感じる方も多いでしょう。

最新医療に対する不安

経験が浅くブランクのある看護師が抱える不安2つ目は、最新医療に対する不安です。
医療は日進月歩です。
前に働いていたときとは、医療の常識が変わっているケースもあります。
最先端の医療についていけるのか、知識をアップデートする必要があるのではないかと不安を感じる方もいます。

体力面の不安

経験が浅くブランクのある看護師が抱える不安3つ目は、体力面の不安です。
フルタイムで看護師として働くことに、体力的な不安を感じる方も多いでしょう。
看護師は患者さんを持ち上げたり、重いものを持ったりと力仕事な一面もあります。
年齢を重ね、体力に自信がなく看護師が務まるか不安だと思う方もいます。

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ

次に、経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツを紹介します。
経験が浅く、さらにブランクがある方でも以下のコツを押さえることで、復職しやすくなるでしょう。

家族の理解を得る

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ1つ目は、家族の理解を得ることです。
結婚や出産といったライフイベントにより看護師を離れた方は、復職の際に家族からの理解を得ることが重要です。
家事育児の分担や、仕事で残業が発生する可能性への理解も必要です。
家族が応援してくれている状況のほうが、働きやすいと言えるでしょう。

情報収集する

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ2つ目は、情報収集することです。
看護師を求めているのは病院だけではありません。
検診センターや献血センターなど、さまざまな施設が看護師不足で悩んでいます。
どんな働き場所があるのか、どんな待遇で働けるのか、働きやすい職場なのか、リサーチは欠かせません。
今の看護職の現状を理解するためにも、常に最新情報を収集しておきましょう。

ブランクの理由をポジティブに伝える

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ3つ目は、ブランクの理由をポジティブに伝えることです。
復職の際の面接では、なぜブランクが有るのかを問われることが多いでしょう。
もし人間関係がうまくいかず退職していたり、問題を起こして退職しているケースでも、理由をなるべくポジティブに伝えることが大切です。
前向きな理由を伝えることで、ぜひ一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう。

パートや短時間からスタートする

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ4つ目は、パートや短時間からスタートすることです。
体力的な不安がある方はいきなりフルタイムで働くのではなく、パートや短時間からスタートするのも良いでしょう。
短時間から徐々に仕事に慣れることで、無理なく復職をスタートさせることができます。

激務な職場は避ける

経験が浅くブランクのある看護師が復職するコツ5つ目は、激務な職場は避けることです。
いきなりハードな職場に復職してしまうと、聞きたいことも聞けず忙しさに飲まれてしまいます。
今までとの生活とのギャップも大きく、体調を崩してしまうかもしれません。
とにかく復職できたらよいと考えるのではなく、長く働ける職場なのかも重要なポイントです。

経験の浅いブランクのある看護師が復職までにするべきこと

続いては、経験の浅いブランクのある看護師が復職までにするべきことを紹介します。
復職するまでに万全の準備を行うことで、不安や緊張を和らげることができます。

看護について学びなおす

経験の浅いブランクのある看護師が復職までにするべきこと1つ目は、看護について学びなおすことです。
知識面・技術面について、学びなおしておきましょう。

知識面

看護師として復職する際には、知識面の学びなおしが必要です。
学生の頃や臨床で学んだことを休職中に忘れてしまっているかもしれません。
人体の構造や疾患に関する知識、疾患との関連など、学生時代に学んだ基礎的な部分から確認し直しましょう。

技術面

看護師として復職する際には、技術面の学びなおしも重要です。
点滴の手技、採血、薬液の吸い上げ、バイタルサイン測定など、どんな手順で行うのか確認しておきましょう。
働いていた頃は習慣として行っていた業務でも、久しぶりに行うと手技がわからなくなっている可能性があります。
また数年で離れたしまった職場で経験のない看護技術に関しては、復職先でも行ったことがないことを正直に話し、指導を受けましょう。

セミナー・研修会に参加する

経験の浅いブランクのある看護師が復職までにするべきこと2つ目は、セミナー・研修会に参加することです。
独学での学びなおしも重要ですが、セミナー・研修会に参加し講師から学ぶこともおすすめです。
復職する方向けのセミナーなどでは、重要なポイントを重点的に学習できます。
効率的に学習することで、短期間で知識を習得できるでしょう。

ナースセンターを活用する

経験の浅いブランクのある看護師が復職までにするべきこと3つ目は、ナースセンターを活用することです。
公益社団法人日本看護協会によると、ナースセンターとは以下の通りです。
「「都道府県ナースセンター」と「中央ナースセンター」は、看護職をサポートするためのさまざまな活動を行っています。現在、無料職業紹介事業などによる看護職の確保に加え、離職防止や潜在化予防のために就業相談を強化し、職場定着の促進に取り組んでいます。急速な高齢化の進展や保健医療環境の変化などから、看護職の確保が重要な課題となり、看護職の養成、処遇の改善、就業の促進などを図るための対策として、「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が制定されました。この法律をもとに、1992年にナースセンターが設置されました。高度な専門知識と技能をもつ看護職を確保し、国民の保健医療の向上に役立つことを活動の目的としています。」
都道府県ナースセンターとは、「都道府県知事の指定のもと、各都道府県の看護協会が運営しています。47都道府県に必ず本所が設置されているほかに、都道府県によっては支所を設けたり、ハローワークや行政施設などで移動相談を行い、地域内の広域で看護職の皆様がナースセンターを利用しやすい環境を整えています。都道府県ナースセンターでは、主に以下のような事業を行っています。無料職業紹介(ナースバンク)事業、 復職支援の相談および研修事業、離職時等の届出制度に関する支援事業、看護職を目指す方への進路相談」
中央ナースセンターとは、「厚生労働大臣の指定のもと、日本看護協会が運営しています。47都道府県のナースセンターの中央機関としての役割を担っています。」
また、離職時等の届出制度も活用することで、復職支援を受けやすくなります。
公益社団法人日本看護協会によると離職時等の届出制度とは以下の通りです。
「届出制度とは、保健師・助産師・看護師・准看護師の免許を持ちながら、その仕事に就いていない方に、氏名や連絡先などを都道府県ナースセンターへ届け出ていただく制度です。
都道府県ナースセンターは、届出情報をもとに離職中の看護師等の方とつながりを持ち、それぞれの状況に応じて、復職に向けた研修、無料の職業紹介、相談員によるアドバイスや情報提供等の支援を行います。スマートフォンやパソコンから、看護師等の届出サイト「とどけるん」に届出事項を入力してください。インターネット利用環境がない方は、書面での届出も可能です。お近くの都道府県ナースセンターへお問い合わせください。離職時に、離職する施設が代行して届出を行う場合があります。」
まだ離職時の届出をしていない方も、この機会に登録してみてはいかがでしょうか。

経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場

最後に、経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場の特徴を紹介します。
無理なく働ける職場を探すことで、スムーズに復職できるでしょう。

医療行為の少ない職場

経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場の特徴1つ目は、医療行為の少ない職場です。
経験の浅い方でも、徐々に仕事に慣れることができるように、医療行為の少ない職場がおすすめです。
介護施設や検診センターなど、高度な医療行為を伴わない職場であれば、ストレスなく働けるでしょう。
逆に急性期病棟やオペ室など、専門的な知識や医療行為が多い職場は覚えることが多く、ブランクのある方には厳しい職場だと言えます。

通いやすい職場

経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場の特徴2つ目は、通いやすい職場です。
家からのアクセスの良い職場や、通勤時間の短い職場は、ブランクのある方におすすめな職場です。
久々の勤務ですので、行くまでのハードルを下げるということは意外と重要なポイントです。
遠い職場など行くまでに困難を感じる場合、ストレスの一因になってしまいます。

教育・研修制度がある職場

経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場の特徴3つ目は、教育・研修制度がある職場です。
しっかりと教育制度、研修制度が整っている職場であれば、経験の浅い方も技術を学んでから仕事を始めることができます。
「一通りの看護技術はマスターしているが、久しぶりで自信がない」という方でも、研修制度がしっかりしていれば、より安心して働けます。

復職者が多い職場

経験の浅いブランクのある看護師におすすめの職場の特徴4つ目は、復職者が多い職場です。
自分と同じ立場の先輩がいる職場なら、働く際も心強いですよね。
経験者ならではの仕事のアドバイスを受けられるかもしれません。

まとめ

今回は、経験が浅くブランクもある看護師も復職できるのかを紹介しました。
経験が浅くブランクもある看護師でも、復職が可能です。
復職する際には準備をしっかり行うことで、スムーズに働き始めることができます。
ブランクのある看護師が抱える不安も、セミナーや講習会に参加し学びなおすことで解消できるでしょう。
医療現場は常に変化していますので、復職までに最新の情報を収集し、万全の体制で挑むことが重要です。
決して復職に関して無理はせず、自身のペースで進めていくことが大切です。
今後長く働き続けられるよう、自身の復職先について十分に検討しましょう。
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