社会人から看護師を目指す人向け!後悔しないためにするべきこと

悩む看護師
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看護師になるにはいくつかのルートがあります。
メジャーな方法としては、高校卒業後に看護過程のある大学や専門学校に通う方法ですが、現在社会人として働いている方でも、今から看護師を目指す方法もあります。
今回は、社会人から看護師を目指す方に向けてさまざまな情報をまとめました。
看護師を目指す方が後悔しないためにするべきことも紹介しています。
ぜひ参考にご覧ください。

社会人から看護師を目指す方法

まずは社会人から看護師を目指す方法を紹介します。
社会人から看護師になるために必要な年数や費用、また合わせて奨学金制度についても解説します。

社会人から看護師になるには

社会人から看護師に看護師になる方法は、公益社団法人日本看護協会によると以下の通りです。
この方法は、学生も社会人も同様です。

「看護師になるには、大学または3年以上の教育を受けて、看護師国家試験に合格する必要があります。看護師には人間を幅広く理解する能力や根拠に基づき計画的に看護を実践する能力、他職種と連携・協働していく能力などが求められるため、免許を取得する前の教育では、これらの能力を培うための教育が行われます。」

看護学校の中には、社会人入試枠を設けている学校もあります。
社会人専用の試験科目が設定されています。

社会人から看護師になるためにかかる年数

続いては、社会人から看護師になるためにかかる年数を紹介します。
看護学校は、専門学校、短期大学、看護大学の3つがあり、それぞれ通う年数に差があります。
専門学校と短期大学は3年間、看護大学は4年間通います。
また看護学以外の専攻で大学を卒業している方は、3年次学士編入制度を導入している看護大学の場合最短2年で看護師を目指すことができます。

社会人から看護師になるためにかかる費用

続いては、社会人から看護師になるためにかかる費用を紹介します。
専門学校、短期大学、看護大学ごとに学費は異なります。
また、私立・国公立でも学費に差があります。
おおよその学費は、正看護師であれば
・専門学校 約300万円
・私立大学 約500万円
・国立大学 約250万円

公益社団法人日本看護協会によると進学に必要な費用は、以下の通りです。
「進学に必要な費用には、入学金、授業料などの学費のほか、学校によりますが、教科書代やユニフォーム代、学校や実習先までの交通費も費用として考えておく必要があるでしょう。実際にかかる費用は各学校で大きく異なります。詳しくは、資料請求をする、学校説明会に参加するなど、進学を志望する学校に直接ご確認下さい。志望校の資料をもとに在学中にかかる費用を見積もり、奨学金なども活用しながら、無理のない資金計画をたてていきましょう。」

奨学金制度

社会人から看護師を目指す場合には、奨学金制度を利用できる可能性もあります。
利用にはさまざまな条件がありますので、事前によく確認しましょう。
公益社団法人日本看護協会による奨学金制度に関する情報を紹介します。
「奨学金や給付制度の申込みをする際には、進学中の万が⼀の事態や就職後の⽣活も想定して、利⽤の条件をよく確認して申し込みましょう。
[ 例えば ]
・返済期限などの要件と照らし合わせて、無理なく返済できるかどうか
・中途退学することになった場合に返済の必要の有無や返済⽅法、期限などは、どのように定められているか
・奨学金の返済免除の規定がある場合、規定していた年限より早く転職をすることになった場合の返済⽅法はどのように定められているか」

また、厚生労働省も看護師を目指す社会人向けの情報を紹介しています。
「①奨学金制度の活用
社会人経験者は、在学中の経済的負担を軽減する目的で、複数の貸与を受けることがあります。特に、奨学金のうち就職や一定期間の就業による返済義務の免除を念頭に置いている場合には、継続して就業することが可能な就職先であるかを含めて、個別に相談を行う必要があります。
②教育訓練給付金(専門実践教育訓練)の活用
平成 26 年 10 月から教育訓練給付金の支給内容が拡充され、雇用保険の被保険者期間が通算して2年以上ある人が、厚生労働大臣の指定を受けている看護師養成所の講座を受講する場合は、教育訓練経費のうち 40%相当額(年間上限 32 万円)、さらに資格取得し、就職等した場合には教育訓練経費のうち 20%相当額(年間上限 16 万円)が追加で支給されることになりました。学生が支給を受けるためには、看護師養成所の課程が専門実践教育訓練の講座としての指定を受ける必要があります。社会人経験者の経済的負担を軽減するためにも、専門実践教育訓練の指定を積極的に受け、その周知と、給付金についての説明を分かりやすく行うことが必要です。
③学費の減免
経済的理由により授業料の納付が困難でかつ成績優秀な者に対して、授業料を免除する等の減免制度を導入することが、能力と意欲のある優秀な社会人経験者の支えになると考えられます。修学中に経済状況が悪化した場合でも、学習を充実させて良い成績を修めることで、学費負担が減少するという好循環を生み出すことができます。
④学費納入回数の配慮
経済的に困難な人にとっては前期・後期の2期分割納入よりも、4期以上の分割や月払い等、さらに分割回数を増やした方が納入しやすいため、学費の納入回数についても配慮が必要です。」

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由

次に、社会人から看護師を目指す人が後悔する理由を紹介します。
あらかじめどんな理由があるのかを知ることで、対策を講じることができます。

勉強が大変

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の1つ目は、勉強が大変だからです。
新しいことを学ぶことはとても大変なことです。
とくに看護領域は、解剖生理や薬学など範囲が幅広く、覚えることも多くあります。
専門的な名称を多く暗記する必要があり、大変だと感じる方も多いでしょう。

学校での人間関係が難しい

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の2つ目は、学校での人間関係が難しいからです。
看護学校にはさまざまな年齢の方が通っています。
大半は高校を卒業したばかりの10代の学生ですので、社会人経験のある方からすると年齢のギャップを感じるかもしれません。
話が合わないなどのズレもあり、人間関係が難しいと感じる方もいるでしょう。

看護実習が大変

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の3つ目は、看護実習が大変だからです。
看護実習が大変ということは、多くの方が噂話的に知っていることですが、実際実習を辛く感じる方が多くいます。
座学で学んだことを臨床で活かすことはかんたんなことではありません。
実際に患者さんを前にすると、思ったように勉強の成果を発揮できないこともあります。

子育てとの両立が難しい

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の4つ目は、子育てとの両立が難しいことです。
お子さんを育てながら看護師を目指す、という方もいますが、両立するにはさまざまなハードルがあります。
勉強時間の確保が難しかったり、子どもの体調不良で学校を休む必要があったりと、困難さを感じる場面も多いでしょう。

希望した診療科に就職できない

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由5つ目は、希望した診療科に就職できないことです。
無事看護学校を卒業し試験に合格し、就職するとなってもさまざまなハードルが待っています。
晴れて就職しても、希望通りの診療科にすすめる確証はありません。
人員配置的に過不足があれば、別の科に就職することになる可能性もあります。
自分のしたかった仕事ができないとなれば、看護師になったことを後悔してしまうかもしれません。

看護師の夜勤がきつい

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の6つ目は、看護師の夜勤がきついことです。
看護師に夜勤はつきものです。
病床がある総合病院などでは、月に数回夜勤があります。
通常寝ている時間に起きていることは身体的にも精神的にも負担になります。

看護師の仕事が精神的にきつい

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の7つ目は、看護師の仕事が精神的にきついことです。
看護師の仕事は憧れていたイメージ通りではないかもしれません。
排泄物の処理や、吐瀉物の処理など、抵抗感がある業務もこなさなければなりません。
また患者さんの死に直面することもあり、死後の処理など精神的な負担も大きいでしょう。

職場の人間関係が難しい

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の8つ目は、職場の人間関係が難しいからです。
看護の現場は常に忙しく、人間関係もギスギスしてしまうこともあります。
新人教育に十分な時間を割けない職場もありますので、どんなことをしたら良いのか分からない、という場面で困惑してしまうかもしれません。

社会人経験があるから仕事ができると思われる

社会人から看護師を目指す人が後悔する理由の9つ目は、社会人経験があるから仕事ができると思われてしまうことです。
一度社会に出て働いたことがある、というイメージから、看護師の仕事も効率的にこなしてくれるのではないかという期待を抱かれることがあります。
過度な期待が、あなたにとって負担になることもあるでしょう。

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと

次に、社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきことを紹介します。
事前に準備しておくことで、後悔を減らすことができますよ。

必要な時間とお金があるか考える

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと1つ目は、必要な時間とお金があるか考えることです。
先ほど紹介した通り、看護師を目指すには数百万円が必要です。
また授業にも実習にもたくさんの時間を必要としますので、自分に看護師を目指すための学習をする時間とお金があるかをあらかじめ熟考することをおすすめします。

基礎をしっかり学ぶ

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと2つ目は、基礎をしっかり学ぶことです。
看護師になってから後悔しないために、基礎をしっかり学びましょう。
特に解剖生理は疾患の基礎知識として重要な部分です。
臨床で分からないことが多く困らないためにも、しっかりと知識を付けておきましょう。

就職先をしっかり選ぶ

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと3つ目は、就職先をしっかり選ぶことです。
自分に合った就職先を選ぶことで、看護師を目指したことを後悔せずにすむかもしれません。

病院

看護師の就職先として、真っ先に思い浮かぶのは病院です。
病院はさまざまな診療科が一つの病院に集結している総合病院や、一つの診療科に特化している専門病院などがあります。
病院は病床を持っており、患者さんが入院治療を受けています。

クリニック

クリニックは、基本的に平日の診療で病床がないことが多いです。
そのため夜勤もなく、比較的ライフワークバランスを保ちやすいケースが多いでしょう。

その他の就職先

病院やクリニック以外にも、介護施設や障害者施設、幼稚園、保育園、一般企業などにも就職が可能です。

看護助手を経験する

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと4つ目は、看護助手を経験することです。
看護助手として看護の現場を経験しておくことで、実際に看護師として働き始める際のイメージが湧きます。

悩みを相談できる人を見つける

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと5つ目は、悩みを相談できる人を見つけることです。
看護学校や就職後の悩みを相談できる人を見つけておきましょう。
信頼できる看護学校の教諭や、看護師の先輩など、自分と同じ経験がある方からは効果的なアドバイスをもらえるかもしれません。

自分を見つめ直してみる

社会人から看護師を目指す人が後悔しないようにするべきこと6つ目は、自分を見つめ直してみることです。
なぜ看護師になりたいのか、どんな看護師になりたいのか、看護師になることで自分にとってどんなメリットがあるのか。
今一度自分を見つめ直し、看護師になるための決意を固めることをおすすめします。
そうすることで、より明確な目標や気持ちを持って看護師を目指せるでしょう。

まとめ

今回は、社会人から看護師を目指す方向けに情報をまとめました。
看護師を目指す中でさまざまな困難にぶつかることがあるかもしれません。
看護師という仕事が自分に向いているのかは、実際になってみないと分かりません。
ですが、どんな目標を持って挑戦するのか明確にしておくことで、困難も乗り越えることができると思いますので、ぜひ今一度自分と向き合ってみてくださいね。
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