トラベルナースとは?トラベルナースメリット・デメリットを徹底解説!

旅行している女性
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近年はいろいろな職種で多様なライフスタイル、多様な働き方が広がっています。
看護師も病院で正社員として働く以外に、さまざまな活躍の仕方を選択できます。
今回はトラベルナース・応援ナース・応援看護師について解説します。
トラベルナースのメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。

トラベルナースとは

トラベルナースとはどのような職業なのでしょうか。
トラベルナースは、応援ナース・応援看護師とも呼ばれます。
正規雇用の看護師と大きく違う点は、固定の職場を持たないことで、人手が不足しているさまざまな土地に出向いて働きます。
アメリカでは主流な働き方で、日本でも近年注目が集まっている働き方です。
場所に縛られずに働くことで、価値観も広がるでしょう。

トラベルナースになるには

では、トラベルナースになるにはどのような資格が必要なのでしょうか。
トラベルナースになるためには、看護師資格が必要です。
ある程度の臨床経験も必要ですので、今現在看護師として働いている人であればどなたでもトラベルナースになれます。
目安としては3年以上の臨床経験があると良いでしょう。

トラベルナースにとって看護師としての経験値は重要ですが、それよりも職場に素早く順応し業務をこなすことが重要です。
経験に固執しすぎずに、新しい職場のやり方に従う能力が求められます。
経験が少ないからと尻込みせずに、これから新しい知識を吸収できるという前向きな気持ちでチャレンジしましょう。

トラベルナースの契約期間

トラベルナースの契約期間は、原則6ヶ月間です。
期間限定で業務を行います。
まれに3ヶ月や12ヶ月など、短期や長期での契約もあります。
また、契約更新は双方の同意があれば可能です。
勤務先の同意を得て、正社員として勤務を継続するケースも。
トラベルナースの正確な契約期間については、就職希望先に確認しましょう。

トラベルナースの勤務先

トラベルナースの勤務先は、看護師が不足している場所どこでもです。
東京などの都市部、北海道や沖縄などのエリア、地方でも働くことができます。
自分の働きたい場所を選ぶことができるので、旅行感覚で仕事ができるという利点があります。
海が好きな人は沖縄で働いたり、海鮮が好きな人は北海道で働いたりと、勤務先の柔軟さが魅力です。
土地土地の風土を感じ、趣味も広がるかもしれません。

トラベルナースの一日のスケジュール

次に、トラベルナースの一日のスケジュールを紹介します。
ただし、これは一例ですので実際の勤務スケジュールとは異なる可能性があります。
どんな日程で働くのか詳しく知りたい方は、勤務先に確認しましょう。

8:00 業務開始
8:30 ミーティング、カンファレンス、申し送り
9:00 患者さんの検温
9:30 採血
10:00 診療の補助
11:00 見回り
12:00 休憩
13:00 患者さんの身体ケア
14:00 患者さんへの教育的支援
15:00 看護カルテの記入
16:00 申し送り
17:00 勤務終了

今回は病院での日勤の場合のスケジュールを紹介しました。
勤務先によっては、早番、遅番など勤務形態が複数ある場合もあります。
また、診療時間の長い病院やクリニックでは、交代制をとっていることもあります。

トラベルナースの有給休暇・希望休暇

自由な働き方が魅力のトラベルナースですが、休暇は取得できるのでしょうか。
結論を申しますと、トラベルナースは、有給休暇を取得することはできません。
有給休暇は6ヶ月以上勤務した場合に取得できますので、万が一契約継続となった場合には取得できるでしょう。
また、希望休暇はトラベルナースでも取得可能です。
職場によっては激務な場合もあり、休みが希望通りに取れないケースもありますので、事前に希望休暇を取得するコツを確認しておきましょう。

トラベルナースのメリット・デメリット

続いては、トラベルナースのメリット・デメリットを解説します。
どのようなメリット・デメリットがあるのかを知ることによって、トラベルナースが自分にあっているのかが分かります。
ぜひ参考にご覧ください。

トラベルナースのメリット

まずはトラベルナースのメリットを見ていきましょう。
今回は、好きな場所で働ける・収入が良い・自由な働き方ができる・さまざまな診療科を経験できる・人間関係に悩みづらいという点について解説します。

好きな場所で働ける

トラベルナースのメリット1つ目は、好きな場所で働けることです。
特定の病院に正社員として就職するわけではないので、さまざまな場所で働けます。
契約期間内はその場を離れることができませんが、契約期間を満了したら、また好きな場所へと移動できます。
トラベルナースという名前の通り、旅行気分で各地へ赴けます。
旅行が好きな方、いろいろな場所に住んでみたい方、一つの場所に留まるのが好きではない方には、最適な働き方だと言えます。
病院で正社員として働くという形が自分に合っていないと感じる場合には、トラベルナースに挑戦してみるのも良いかもしれません。

収入が良い

トラベルナースのメリット2つ目は、収入が良いことです。
看護師は比較的高収入な仕事です。
トラベルナースとして、より給与の高い職場を選んで働くことで効率的に稼ぐことができますよ。

自由な働き方ができる

トラベルナースのメリット3つ目は、自由な働き方ができることです。
一つの職場に縛られることがないので、次々と自分に合う職場で働くことができます。
しばらくトラベルナースとして働いたら、休暇を楽しむという働き方もOKです。
各地を転々としたり、なかなか経験できない自由な勤務スタイルを選択できますよ。

さまざまな診療科を経験できる

トラベルナースのメリット4つ目は、さまざまな診療科を経験できることです。
正社員として病院に就職すると何年間か同じ診療科に配属されますが、トラベルナースは違います。
基本的には半年間での移動なので、いろいろな診療科を経験できます。
興味のある分野にも挑戦できるかもしれません。
また、さまざまな分野の臨床体験を積むことで、より豊富な知識を手に入れることができますよ。

人間関係に悩みづらい

トラベルナースのメリット5つ目は、人間関係に悩みづらいことです。
定期的に職場が変わるので、関わる人々も変わります。
勤務先に苦手な人が居ても半年間関わるだけで、その後は離れることができます。
あっさりとした人間関係なので、悩むことも少ないでしょう。

中にはトラベルナースにあまり良い印象を持っていない看護師もいます。
トラベルナースは委員会やプリセプター制度、研究会などに参加しなくて良く、自由な働き方をしているトラベルナースに不満を感じる方もいるそうです。
ですが、そんな方々とも契約期間を満了したらもう会うことはないので、過度に心配する必要はないでしょう。
万が一不適切な態度を取られた場合には、上司に相談しましょう。

トラベルナースのデメリット

次に、トラベルナースのデメリットについて解説します。
今回は、勤務先が多忙・新しい環境に順応しなくてはいけない・キャリアアップしづらい・職場の人と仲が深まらない・引っ越しが大変・確定申告が面倒といったデメリットを紹介します。

勤務先が多忙

トラベルナースのデメリット1つ目は、勤務先が多忙なことです。
トラベルナースは人手不足の病院に配属されます。
勤務先は忙しいことが多く、業務に追われます。
一日の中でやらなければいけないことが多く、休憩時間が予定通りに取れないこともあるでしょう。
効率的に業務をこなす必要があるため、機敏に動かなければなりません。
あまりの忙しさに「こんなはずではなかった」「旅行気分を味わえない」と感じる方もいるかもしれません。

新しい環境に順応しなくてはいけない

トラベルナースのデメリット2つ目は、新しい環境に順応しなくてはいけないことです。
トラベルナースは6ヶ月ごとに、職場が変わります。
新しい環境に素早く順応しなければ、仕事についていけません。
物品の場所や薬品の管理方法など、職場ごとの決まり事なども素早く覚える必要があります。
即戦力になるためには、仕事も効率的にこなさなければならないため、大変だと感じることも多いでしょう。

キャリアアップしづらい

トラベルナースのデメリット3つ目は、キャリアアップしづらいことです。
看護師として継続してキャリアを積みたい方にとっては、トラベルナースは不向きです。
また病院の管理職になるには、職場での勤続年数が重視される場合も。
定められた契約期間内での業務になるため、管理職を目指すことはほぼ不可能でしょう。

職場の人と仲が深まらない

トラベルナースのデメリット4つ目は、職場の人と仲が深まらないことです。
短期間で次の職場に移動することになるので、職場の人と関係性を深めることは難しいでしょう。
仲良くなっても、すぐに職場から移動することになるため、関係性が続かないということも。
職場で仲良しの人を作りたい方や、人間関係を重要視している方にはトラベルナースは不向きです。

引っ越しが大変

トラベルナースのデメリット5つ目は、引っ越しが大変なことです。
職場が変わるごとに住む場所も変える必要があるため、その都度引っ越しが必要になります。
ただしトラベルナースは基本的に職場の社員寮や借上げられたマンスリーマンションに住むことになるので、自分で家を探す手間などはありません。
また、家具家電付きの引越し先も多いので、荷物も最低限で引っ越しできます。
引越し費用なども派遣先が負担してくれるケースもあります。

確定申告が面倒

トラベルナースのデメリット6つ目は、確定申告が面倒なことです。
トラベルナースはアルバイト・契約社員などの非正規雇用での勤務なので、確定申告は自分で行う必要があります。
これまで病院に正社員として就職していた方にとっては、確定申告は不慣れな作業です。
書類の作成や、経費計算を面倒だと感じる方も多いでしょう。
ですが確定申告は、パソコンソフトやアプリを使って事業所得を管理したり、インターネット上で申告を行うことで比較的スムーズに完了できます。

トラベルナースに向いている人

最後に、トラベルナースに向いている人の特徴を紹介します。
トラベルナースに向いている傾向がある、好奇心旺盛な人、コミュニケーションが得意な人の特徴を解説します。

好奇心旺盛な人

トラベルナースに向いているのは、好奇心旺盛な人です。
「いろいろなことを吸収したい」「知らない土地に行ってみたい」「いろいろな人に会いたい」「新しい場所で自分を試したい」「知らない場所を旅行するのが好き」そんな好奇心に溢れている人にとっては、トラベルナースは魅力的な働き方です。
場所や職場に縛られずに自由な働き方ができるので、好奇心も刺激されるでしょう。

コミュニケーションが得意な人

トラベルナースに向いているのは、コミュニケーションが得意な人です。
トラベルナースは、いろいろな職場で出会った初めましての方々と円滑な会話を行う必要があります。
コミュニケーションが得意であれば、職場にも溶け込みスムーズに業務をこなせるでしょう。

まとめ

今回はトラベルナースについて解説しました。
応援ナースや応援看護師とも呼ばれる、トラベルナース。
人手が不足している医療現場で、一定期間働くナースのことをトラベルナースといいます。
トラベルナースのメリットは、好きな場所で働けることやさまざまな診療科を経験できることです。
好奇心旺盛な方にとっては、楽しい働き方だと言えるでしょう。
一方トラベルナースのデメリットは、勤務先が多忙、新しい環境に順応しなくてはいけない、キャリアアップしづらいことなどです。
看護師としてのキャリアを重視したい方や、コミュニケーションが苦手な方にとっては不向きな働き方かもしれません。
近年は、多様なワークスタイルが広がっています。
メリット・デメリットを比較して、自分に合う働き方を選択しましょう。

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