心電図の読み方(基礎編)

心電図の読み方(基礎編)
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モニター心電図の情報は、急性期病棟だけでなく一般病棟でも観察の要になります。基本の波形を押さえておくと異常の早期発見につながります。まずは正常波形をイメージできるようにしていきましょう。 

正常波形のポイント

P波は「心房の興奮」、QRS波は「心室の興奮」、T波は「心室の再分極」を表します。リズムが整っているか、P波とQRS波の関係はどうなっているかを確認するだけでも、大きな異常に気づくことができます。

よくある異常波形

心室細動(VF)

基線が不規則に揺れ、明らかなQRS波がありません。生命危機の波形で、即時対応が必要です。

心室頻拍(VT)

QRS波が幅広くそろった形で連続します。心室頻拍の場合は脈拍が保たれていることもあり、脈拍の有無で緊急度が大きく変わるため、「意識・脈拍の確認」が必須です。

心房細動(AF)

基線が揺れてP波がなく、不規則なRR間隔であることが特徴です。新規発症や頻拍化は状態変化のサインになります。心房細動が続くと血栓ができて、塞栓症のリスクが高まりますので抗凝固療法が必要となります。

房室ブロック(AV block)

Ⅰ度からⅢ度まであり、「P波とQRS波の関係」に注目します。特に高-degreeのブロックは徐脈によるショックに進むことがあります。

観察と報告のポイント

大切なのは「波形だけで判断しないこと」です。モニターの異常音が鳴ったら、まず患者さんの意識・呼吸・脈拍を優先的に確認します。そのうえで、 
  • 心拍数の変化 
  • リズムの規則性 
  • QRS波の幅 
  • P波の有無 
  • 血圧やSpO₂などのバイタルサインとの関連 
を整理して報告すると、必要な対応につながりやすくなります。 
モニター心電図は、「何度も見て慣れる」ことで確実に読みやすくなります。まずは正常波形を軸に、異常の特徴を捉えることを少しずつ積み上げていきましょう。 
<参考文献> 
1)佐藤弘明.看護の現場ですぐに役立つ モニター心電図.東京,秀和システム,2015,160p. 
2)宮川和也編.かんテキ 循環器.大八木秀和監修.大阪,メディカ出版,2019,456p. 
執筆・監修
神戸市立西神戸医療センター救急看護認定看護師
瀧澤紘輝
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