看護師が円満に退職するには?気になる退職金まで徹底解説

「看護師として円満に退職するにはどうすれば良いのかな」
「他の看護師はどんな理由で辞めるのか気になる」
「結局、一番気になるのは退職金!」
など、退職を考えている看護師さんには考えることが多いようです。
そこで今回は、退職を考え始めた看護師さんのために、看護師の退職理由、退職までの流れ、退職金の額をご紹介します。とくに退職金の受け取りには、注意点があるので気になる方は最後までご覧ください。
看護師の退職理由ランキング3
まずは、看護師が退職する理由をご紹介しましょう。
こちらのランキングは、厚生労働省が調査したデータの結果から出したものです。
1位 結婚や出産・育児のため
看護師の退職理由の1位は、結婚や出産・育児などのライフスタイルの変化による理由でした。看護師には女性の割合が多く、子どもを妊娠しながら勤務することに不安を感じる方も多いようです。また、産後も同じような勤務を継続するとプライベートとの両立が難しいと判断する方もいます。
2位 体力の限界・心身の不調のため
看護師の退職理由の2位は、体力の限界・心身の不調でした。看護師の仕事は不規則な生活になることが多く、生活リズムが乱れがちです。夜勤があるローテーション勤務の場合には、連休が取れないことも多く疲れが取れないと感じる人もいるようです。昼夜逆転になる夜勤は精神的にも負担が大きく、また看護師の仕事内容もハードなことが多いため体力面での限界を感じるようです。
3位 他施設へ転職のため
看護師の退職理由の3位は、他施設への転職でした。業務内容が合わない、ローテーション勤務が合わないという理由で転職する人は看護業界には多くいます。その一方で、この理由の背景には職場の人間関係の問題が隠されているともいえるでしょう。女性の多い職場でのいじめやパワハラ、理想と現実とのギャップに悩み転職する人もいるようです。
(h2)看護師が退職するまでの流れ
では次に、看護師が退職するまでの流れを解説します。円満に退職するために必要な手順なので、退職を決めた方は上から順番に進めてくださいね。
◉退職の意思表明
退職の意思を伝えたら、次にすることは退職届の用意です。就労規則などで、退職の届けにフォーマットがあればそれを使いましょう。特に指定がない場合は、自分で用意して必要な内容を記載します。
退職届に記載する内容は、以下の通りです。
・退職届
・私事
・一身上の都合により◯◯◯◯年◯月◯日をもって退職いたしたく ここにお願い申しあげます。
・令和◯◯年◯月◯日(提出日)
・看護部 所属◯◯病棟 ◯◯ ◯◯◯(名前)捺印
・◯◯病院 院長 ◯◯殿(宛先)
書き方に関して「退職届」とネット検索すると見本が出てくるので、参考にしながら書いていくのも良いでしょう。
◉引き継ぎ業務
退職届を提出し、受理されたら退職日までに業務の引き継ぎをする必要があります。業務の引き継ぎをしっかりすることは、円満退職をする上で大切。自分が退職するまでの間に、これまで自分が行っていた業務を次の人ができるように、計画的に伝えましょう。
◉最終日の挨拶と荷物の整理
いよいよ、退職最終日には「今までお世話になりました」と職場へ挨拶をしましょう。
ロッカーやデスクなどの整理は退職までの間に少しずつ整理します。自分にとっては最後の出勤日でも、他の人は仕事で忙しくしていることもあります。退職最終日は、少ない荷物で軽やかに帰宅できるように心がけましょう。
看護師の退職金はいくら?
最後に、看護師が退職した場合に退職金がいくら受け取れるかをご紹介しましょう。
注意していただきたいのは、退職金が公務員以外の職場では勤務先によって計算方法が違うことです。気になる方は、契約書などで確認してみましょう。
3・4年勤務の看護師の退職金とは
看護師として勤め始めて3年未満だと、退職金の受け取りができないこともあります。新人看護師の中には、契約で退職金が出る3年を目標にして働く人もいるようです。看護師として一つの職場に3・4年勤めてから退職する場合、約30〜40万円の受け取りが目安になるでしょう。
5・6年勤務の看護師の退職金とは
看護師として5・6年勤務した場合には、約50〜100万円近い退職金を受け取れることもあります。5・6年働けば、看護師として中堅看護職員になります。退職後の転職先にも困らないかもしれません。退職後すぐに転職を考えない場合には、勤続年数×何ヶ月分が退職金として支給されるのかしっかり調べておきましょう。
10年勤務の看護師の退職金とは
看護師として10年以上勤務した場合には、約250〜300万円の退職金が受け取れるようです。勤続10年の壁はどこの職場や業種でも大きく、10年以上働くと一気に退職金もアップしていきます。勤続10年前後には、結婚や出産などの人生の転機を迎える方も多く、退職金を受け取ってから働き方を変える選択をする場合もあるでしょう。
退職金を増やす方法とは
今すぐではなくても、いつか職場を退職したいと思うなら、退職金を増やす方法を知っておくのも良いでしょう。退職金は、基本給を元に計算されることがほとんどです。基本給を増やすには以下の方法があります。
基本給をあげるには、手当が出る資格を取得するか、主任や看護師長などの役職につくのが確実です。また、勤続年数で退職金の支給額が変わるため事前に計算しながら次のステップを考えるのも一つの方法です。
看護師は円満退職をして退職金を受け取ろう
今回は、看護師が退職を考えた時に気になる「退職理由」「退職の進め方」「退職金」についてご紹介しました。
一般的な例をご紹介しましたが、勤務先によって規則には違いがあります。退職金や退職届については、就労規則を確認してくださいね。
退職を決めた場合には、手順通りに手続きを進めて働いた分の退職金を受け取りましょう。





