准看護師の需要はある?これから目指してもOK?

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働きながらでも取得しやすいと言われる准看護師資格。
実際に、社会人から准看護師になる人も多く、准看護師養成所の入学者のおよそ4割が30代以上です(※1)。

准看護師を目指すべきか悩んでいるという方の中には、「准看護師って需要あるの?」「資格が取れても年齢的に就職できるかな?」と、不安を感じている方もいるでしょう。

そこで、准看護師を取り巻く環境について考えていきたいと思います。


(※1)出典:厚生労働省「看護基礎教育を取り巻く現状等の参考資料」

准看護師には需要がある!その理由は?

看護師資格には、国家資格である看護師と、都道府県知事が認可する准看護師の2種類があります。
看護師は、3年以上かけて看護について学び、自分の判断で看護を行うことができる資格です。
専門性の高い大学病院など、大規模な病院に就職するケースが多く、給与は准看護師よりも高水準。
女性の高学歴化もあり、准看護師よりも看護師を目指す人のほうが多くなっています。
准看護師は、2年で資格を取得できますが、学べる範囲が限られ、医師や看護師の指示のもと業務を行うのが基本です。

とはいえ、看護師と准看護師で業務内容は変わらないというのが実情。人件費を抑えたいと考える施設では、准看護師を積極的に採用する傾向があります。

また、超高齢社会で看護師の数が不足するなか、地方ほど看護師を確保するのが難しくなっています。そういった地域で医療を支えているのは准看護師とも考えられています。
★准看護師と看護師の違いについてのコラムはこちら

准看護師の採用傾向はこうなっている!

病院
准看護師の果たす役割は大きく、需要があることは分かりました。では、准看護師は実際にどんなところで働いているのでしょうか。主な就職先の採用傾向をまとめました。


病院
大学病院など大規模な病院は、看護師資格者のみを採用する傾向があります。医療法人などが運営する一般病院では、資格に制限を設けるケースは少なめです。
ただし、病院勤務で一番に考えるべき点は、夜勤に対応できるかどうかです。夜勤のある働き方は不規則で、体力的にもハードです。夜勤が難しいようであれば、求人数は減りますが、日勤のみで仕事を探すこともできます。
また、急性期病院は病院のなかでも特に激務で、40代以降で採用されるのは難しいのが現状です。


クリニック
施設数が多いクリニックでは、小規模なクリニックが大きな割合を占めます。そのため、人件費を抑えたいとの考えから、積極的に准看護師を採用する傾向です。年齢制限はあまりないので、医療現場で働きたいと考えるなら、病院よりもクリニックにチャンスが広がっているといえます。


参考:厚生労働省 医療施設動態調査

介護施設
介護施設には、介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)、通所介護施設(デイサービス)などさまざまな種類があります。共通するのは入居者や利用者の健康管理で、医療処置の範囲は限定的です。そのため、経験が浅くても採用されやすく、准看護師OK・年齢不問というところが多く見られます。夜勤のある施設もありますが、日勤のみでも求人数が多いのが特徴。


訪問看護ステーション
在宅での医療ケアの高まりで、需要が増加している訪問看護。医師の指示のもと、看護を行います。
資格・年齢制限はほとんどありませんが、利用者宅を一人で訪問し看護するので、判断力や一定のスキルが求められます。未経験OKとなっていても、病院やクリニックでの経験を2~3年程度積んでおきたいところです。

准看護師に需要があっても廃止になる?

悩む看護師
准看護師について調べていたら、資格制度がなくなる可能性があることを知った、という方もいるでしょう。
実は、准看護師を廃止して看護師資格を一本化しようという動きは、ずいぶん前からあります。

その理由としては、医療が進化して看護師により専門性が必要になっていること、准看護師と看護師の待遇差をなくすこと、などがあります。

せっかく資格を取っても廃止になるなら意味がない、と思われるかもしれません。

しかし、准看護師になってから、看護師にステップアップするという方法があります。社会人から看護の道を進むには、少しでも早く資格をとり、現場の経験を積むことが重要。

そのためには、最短方法で働ける准看護師資格の取得は効率的です。
准看護師になり、もし廃止が決まったら看護師を目指すというのもひとつの方法ではないでしょうか。

また、廃止が決定しても、准看護師が働けなくなるとは看護師不足の面からも考えにくく、猶予期間や何らかのサポートがあると予想されます。


★准看護師から看護師になる方法についてのコラムはこちら

まとめ

両手をあげて喜ぶ看護師
◇准看護師が果たす役割は大きく需要がある

◇年齢や経験に関わらず准看護師として働くことができる

◇准看護師になってから看護師を目指すこともできる 



准看護師には、看護師と待遇差があったり、廃止の動きがあったりとネガティブな面があります。
しかし、需要は確実にあり、いち早く看護師として働くには、非常に有効な資格です。
これから目指そうかどうか悩んでいる方は、ネガティブな面も理解したうえで、自分に最適な資格であるかどうかを判断しましょう。
看護師・准看護師・助産師・保健師へ就職・転職をお考えの方は、ぜひ看護師ワーカーにご相談ください!
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