診療看護師(NP)とは?仕事内容や年収までを徹底解説

聴診器を付けて微笑む女性看護師
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診療看護師(NP)がどんな仕事で、どのくらいの給料をもらえるのか気になっている人も多いでしょう。そこで今回の記事では、診療看護師の仕事と年収、診療看護師になる方法について解説します。看護師としての次のステップとして、診療看護師が気になっている人は参考にしてください。

診療看護師の仕事内容は?

まずは、診療看護師(NP)の仕事内容について紹介します。診療看護師の主な仕事内容は、こちらです。

・診察や手術助手など医療行為

診療看護師は、一般の看護師ができない「特定の診療」を行うことができます。医師の指示を待たずに、診療看護師の判断で患者さんの問診から初期診療や検査ができるのでタイムリーに患者さんの処置を行えます。

・医師と連携しながら患者さんの医療計画の作成

患者さんの各種医療計画を、医師と相談しながら作成します。医師にとっても、相対的医行為ができる診療看護師は心強く、相談しながら医療計画を作成できるでしょう。

・医師と看護師の橋渡し

診療看護師は、相対的医行為が行えるため医師や看護師から頼りにされる存在です。そのため、間に入って医療看護がスムーズに進むための橋渡しを行います。中間の立場として、職場全体の円滑なコミュニケーションや看護を進めるのに大切な役割となります。

・看護スタッフの教育や人材育成

診療看護師は、医療行為に対する専門的な知識と技術を持っているため、他の職員への教育や育成をすることができます。看護業務を行いながら、相対的医行為を進める診療看護師は、頼り甲斐のある存在です。次第に、他の看護職の教育や人材育成もしていくことでしょう。

診療看護師になるには?

診療看護師(NP)になるには、ある程度の看護経験と大学院卒業が必要です。

看護師として5年以上の実務経験を積む

看護師としての経験が最低でも5年に満たなければ、資格試験は受けられません。 

大学院(修士課程)に進学して大学院を卒業する

NP教育課程がある大学院に進学して2年間履修する必要があります。

NP資格認定試験を受けて合格する

「NP資格認定試験」を受け、合格することで資格を取得できます。試験は、筆記のみです。

診療看護師の認定を受ける

診療看護師として勤務しながら、5年ごとに資格の更新を行います。

診療看護師の年収はいくら?

一般の看護師よりもできることが増える診療看護師ですが、年収平均はいくらなのでしょうか?

診療看護師の年収は508,1万円以上

実は、診療看護師だけの年収平均がわかる統計はありません。厚生労働省のデータによると、令和4年度の看護師の年収は約508万1000円です。この金額に、診療看護師には資格手当や手術手当などの各種手当が付くことになります。
診療看護師に対する資格手当は、0円から6万円まで職場によって幅があります。全く手当が支給されない場合もあれば、毎月数万円程度の資格手当が支給されることもあるため、事前に就業規則などをチェックするのが良いでしょう。

診療看護師で年収1000万円をめざすには

診療看護師として、年収1000万円を目指すのは、かなり難しいといえます。理由は、看護師の平均年収が508万1000円であり、ここに資格手当が月に6万円付いたとしても年収は580万円程度の計算になるからです。
病院の看護師長になったとしても、年収は約600~700万円ほどでしょう。診療看護師として年収1000万円を目指すのなら、雇用されて働くのではなく独立開業して事業をやることを意識してみてはいかがでしょうか。

 まとめ

今回は、診療看護師について仕事内容やなり方、年収までを解説しました。診療看護師は、一般の看護師ができない相対的医行為ができるため、医師と看護師の橋渡し役ともなる大変やりがいのある仕事です。今後、看護職の人手不足や高齢化に向けてますます必要とされる資格といえますね。
また、今回紹介した診療看護師の年収は、職場によってかなり違ってきます。これから診療看護師を目指す人は、職場でどの程度資格手当がつくか事前に確認してみてはいかがでしょうか。
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