看護師がスキルアップできる資格23選!【転職にも有利】

看護師がスキルアップできる資格をご紹介
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看護師としてスキルアップしたい場合、業務に活かせる資格はたくさんあります。たとえばがん病棟で働く看護師さんが、将来のキャリアアップを考えるなら、がん看護の専門看護師資格を取得することで業務の幅が広がり、資格手当などの待遇面も期待できます。ここでは、看護師のスキルアップに役立つ代表的な資格を選んでご紹介しましょう。

【医療・救急分野の人がスキルアップできる資格】

認定看護師

特定の分野において高度な知識と技術、経験をもつ、看護のスペシャリストであることが、日本看護協会より認められる資格です。分野は感染管理から、がん放射線療法看護、在宅ケア、皮膚・排泄ケアまで、さまざまあります。2023年12月時点の認定看護師取得者は、累計約2万4千人で、今後も増加傾向にあります。
認定看護師の資格を取得することで、資格手当がつく医療機関もあり、キャリアアップに役立つ資格の代表的なものと言っていいでしょう。認定看護師になるには、通算5年以上の実務経験があり、そのうちの3年以上を取得したい認定看護分野で経験を積んでいることが条件となります。

専門看護師

特定の専門看護分野で水準の高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深め、卓越した看護を実践できる看護師であると、日本看護協会より認められる資格です。認定看護師の主な役割が現場における実践や指導であるのに対して、専門看護師はより広い視点からのコーディネート能力が求められ、エビデンスに基づいたケアを現場に落とし込み、現場での実践を教育・研究に生かす活動を行います。
専門看護師の資格を取得することで、資格手当がつく医療機関もあり、手当の金額は認定看護師よりも数千円高めです。専門看護師になるには、通算5年以上の実務経験があり、そのうちの3年以上を取得したい認定看護分野で経験を積んでいることが条件となります。

3学会合同呼吸療法認定士

呼吸療法を習熟した人材として、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会から認定された資格です。看護師として2年以上経験した人が受験でき、2日間に12カリキュラムの講習会を受け、認定試験に合格することで資格が得られます。特に在宅医療に携わる看護師さんは、この資格を取っておくと仕事に活かすことができます。

BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー

BLSとはBasic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことです。「BLSヘルスケアプロバイダー」の1日講習を受けると、全年齢層の傷病者に対する質の高い心肺蘇生法スキルを習得することができます。
ACLSとはAdvanced Cardiovascular Life Supportの略称で、二次心肺蘇生法のことを指し、一般的には二次救命処置とも呼ばれています。「ACLSプロバイダー」の2日間の講座を受講すると、心拍再開直後、徐脈/頻拍、脳卒中、および急性冠症候群の認識・治療におけるスキルを身に付けることができます。

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡業務に関わる前処置や洗浄・消毒、機器管理、検査・治療の介助を行うプロフェッショナルであることが認められる、日本消化器内視鏡学会の認定資格です。看護師・准看護師さんも2年以上の実務経験があり、指定の講習会を受けることで、資格認定試験を受けられます。更新は5年ごと。内視鏡検査に重きを置いた病院やクリニックへの転職にも有利です。

リンパ浮腫セラピスト

リンパ浮腫の治療を行うための資格で、主に血液内科や放射線科などの看護師さんが取得します。リンパ浮腫の治療を保険診療で行うための、施設基準に必要なセラピストの要件にもなっています。

終末期ケア専門士

終末期の臨床ケアのスペシャリストとして、科学的根拠に基づいたケアの実践を目指す資格です。看護師として2年以上(准看護師の場合は3年以上)の臨床経験が必要で、介護に興味がある看護師さんが取得しておくと良い資格です。

慢性腎臓病療養指導看護師

腎臓病に関する熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる看護師を養成する目的で導入された、6学会合同認定(日本透析医学会・日本腎臓学会・日本移植学会・日本泌尿器科学会・日本腹膜透析医学会)資格です。腎臓病に関する専門的な知識を身につけることができ、透析クリニックなどへの転職や、腎臓患者の多い病院への転職に有利です。

循環器専門ナース

心臓の解剖整理や最新の循環器動向など、循環器に関する知識を幅広く学ぶことができる、公益社団法人臨床心臓病学教育研究会の認定資格です。8日間の研修の後、試験があります。循環器病棟に配属された看護師さんや、訪問看護の看護師さんが取っておきたい資格です。

【福祉・介護分野の人がスキルアップできる資格】

ケアマネージャー

介護が必要な人に、ニーズに応じたサービスを提供するため、分析と介護サービス計画書を作成する職種です。看護師さんを含めた保健医療福祉分野で、5年以上の実務経験が必要です。合格率は2割程度と、難関資格のひとつです。

福祉住環境コーディネーター

高齢者や障がい者が住みやすい住環境を提案するアドバイザーを、「福祉住環境コーディネーター」と呼びます。特に訪問看護の仕事をしている看護師さんは、この資格を持つことで、訪問先のご家族の住環境に関する相談にのってあげられるようになります。

精神保健福祉士

精神障害者の精神面や生活面をサポートする専門家が、「精神保健福祉士」です。大卒・専門卒などによって受験要件が異なり、たとえば看護大学卒の人は、一般養成施設や大学などで1年間以上経験した後、受験資格が得られます。

介護福祉士

介護サービスの利用者の介護や、支援者に対しての指導を行うための資格で、合格率は7割程度と取得しやすく、受験資格も特にありません。

認知症ケア専門士

認知症ケアに対する知識と技能、および倫理観を備えた専門技術士を養成するための資格が、「認知症ケア専門士」です。認知症ケアに関する施設で3年以上(過去10年以内)の実務経験を持つ人が対象です。

認知症介助士

認知症のことが正しく理解でき、認知症の人に寄り添うためのコミュニケーションや、接遇・応対・環境づくりを身につけることができる資格です。

【婦人科勤務の人がスキルアップできる資格】

不妊カウンセラー

不妊に悩む方々のサポートができるようになるための資格で、養成講座を3回受講したした人が、筆記試験と面接試験に合格することで資格を取得できます。資格を取った後も、5年ごとに30点以上の講座を受講することで更新できます。

対外受精コーディネーター

不妊治療の中でも、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療(ART)を受けられる人々に対する情報提供やカウンセリングを行う、ARTに特化した資格です。

【カウンセリングに携わる人がスキルアップできる資格】

臨床心理士

心のさまざまな問題にアプローチする専門家として、臨床心理学に基づく知識や技術を活用し、心理的な問題を抱えた患者さんを支援するのが「臨床心理士」です。精神科の領域の看護師さんなど、患者さんの心のケアを学びたい人に向いている資格です。指定の大学院に通うなど、受験のための厳しい要件があるので、計画的に資格を取得する必要があります。

産業カウンセラー

働く人たちや組織が抱える問題を自ら解決できるよう、心理的な手法を用いて支援するカウンセラーを、「産業カウンセラー」と呼んでいます。認定講座を受講し、試験に合格することで資格を得られます。特に企業で働く看護師や保健師は、カウンセラー的な部分もあるので、産業看護師の資格を持っていると役に立ち、転職にも有利です。

チャイルド心理カウンセラー

胎児期から乳児、幼児、学童、思春期までの子どもの心理や発達を十分に理解し、悩みや問題に対してカウンセリングを行う技能や知識があることを証明する資格が、「チャイルド心理カウンセラー」です。
特に小児科や整形外科の看護師さんは、子どもの精神的サポートを考えた看護ができるようになるためにも、取っておきたい資格です。

【その他の専門的な資格】

臓器移植コーディネーター

臓器移植のために提供された臓器が、移植を希望する方に適切に渡るようにあっせんする業務を行うのが、「臓器移植コーディネーター」です。4年制大学を卒業し、普通車免許を持っていることが受験の条件で、公益社団法人日本臓器移植ネットワークに一般職として入職し、入職後一定期間の研修を受講後、試験に合格することで任命されます。
そのため、看護師さんもいったん看護職を辞め、臓器移植コーディネーターにキャリアチェンジする形となります。

禁煙支援士

質の高い禁煙支援を提供し、禁煙に携わる人のモチベーションアップを目的とする資格です。初級・中級・上級があり、講習会で筆記試験を受け、各級に応じた一定の点数を取得することで合格となります。

まとめ

看護師の国家資格以外に、自分のキャリアプランに沿った資格を取得することは、スキルアップになるとともに転職や給与アップにも役立ちます。ぜひ積極的に取得して、プロフェッショナルとしての可能性の幅を広げましょう!

 
看護師・准看護師・助産師・保健師へ就職・転職をお考えの方は、ぜひ看護師ワーカーにご相談ください!
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