潜在看護師が復職しない理由って?復職しない理由を2タイプに分けてご紹介

「結婚して看護師を辞めたけど、復職は難しいかも」と思っている潜在看護師は多いようです。結婚や出産を経た潜在看護師は、どんな理由で復職しないのでしょうか?今回は、ライフスタイルの変化による理由と、ブランクがあることで考えられる理由に分けてご紹介します。結婚や出産を経ても、看護師を続けたいと考えている方は参考にしてください。
潜在看護師とは?
潜在看護師とは、看護師の資格を所持している人の中で現在看護師の仕事をしていない64歳以下の人のことです。少子化が続き、看護師の養成人数も減ってくることが予想される今、潜在看護師の存在が注目されています。
潜在看護師の人数
厚生労働省が発表した平成24年のデータによると、潜在看護師の人数は約71万人です。現在働いている看護師の人数が約154万人なので、かなりの人数の潜在看護師がいると言えるでしょう。
ライフスタイルの変化によって復職できない理由
まずは、ライフスタイルの変化によって潜在看護師が復職できない理由を紹介します。
夜勤ができない
潜在看護師の中には、出産を機に退職した人が多いようです。そのため、復職できない理由には、夜勤につけないことが理由だという潜在看護師は結構います。その場合には、夜勤のないクリニックなどへの復職を考えるのが良いでしょう。
子どもの預け先がない
潜在看護師が産後の復帰を願っても、子どもの預け先がない場合もあります。病院内に保育所が設置されている場合は、勤務時間に預けられ安心感が得られるために潜在看護師が復帰しやすいようです。
急に休むことへの不安
小さい子どもがいる場合、急に子どもの体調が悪くなることも頻繁にあります。当日になってから仕事を休まなくてはいけない状況は、職場に迷惑をかけることになり連絡するストレスも感じやすいため、不安を感じる方が多いようです。
家族の理解が得られない
看護師として復職することを家族に反対されてしまう場合もあります。看護師の仕事は、精神的にも肉体的にも大きな負担があるため、家庭との両立ができるかと家族に心配されることも潜在看護師が復職できない理由の一つです。また、感染症をもらいやすい環境であることを家族に心配されることもあります。
ブランクがあることによって復職できない理由
次に、ブランクがあることによって潜在看護師が復職できない理由を紹介します。
復帰後の職場環境に不安がある
久しぶりに職場復帰する場合、職場環境が自分に合っているか不安に感じる人も多いようです。復帰後に、職場の人間関係や看護業務に問題が合ったらどうしようと思い、なかなか復職に踏みきれない人もいます。
医療技術の変化に対応できない
医療従事者は現場で働きながらも、常に新しい医療技術を学んでいきます。そのため、ブランクが潜在看護師の中には、最新の医療技術を学ぶ自信や気力がないと考える人も少なくありません。
責任が重く怖さがある
看護師の仕事は、人の命を預かる大変な仕事です。少しのミスが大きな事故につながることもあるため、その責任の大きさが怖い人と感じる人もいます。とくにブランクがあると、「長く看護職をしてこなかった自分にできるだろうか……」とミスへの不安が大きく怖さを感じてしまうようです。
他にやりたいことがある
看護師の資格を取得し一度は看護職に就いたものの、退職してからは別の道に進むことを決めた人もいます。看護師以外の別の仕事を始める潜在看護師も多いようです。
潜在看護師が復職しない理由はさまざま!復職には自分にあった職場をみつけよう
今回は、潜在看護師が復職しない理由を紹介しました。潜在看護師が復帰できない理由はさまざまですが、職場選びによって解決できる場合もあります。看護師の資格を活かして働こうと考えている人は、時短勤務や夜勤のない病院、また院内保育所完備など自分に合った職場を選びましょう。ブランクがある人に向けて、しっかりと研修制度を実施する職場も多いようです。
看護師不足が続いているため、潜在看護師の活躍は今後ますます必要になっていきます。納得のいく職場を見つけて看護師として自分らしい働き方を見つけていきましょう。






