看護師に向いている人・看護師に向いていない人の特徴!看護師に向いていないと感じたらするべきこと

みなさんは看護師という仕事にどのようなイメージを持っていますか?
「辛い」「大変」「夜勤がある」「やりがいがある」「給料が高い」など。
さまざまな側面のある看護師という仕事ですが、どんな人に向いているのでしょうか。
今回は、看護師に向いている人・看護師に向いていない人の特徴を紹介します。
また、看護師に向いていないと感じたらするべきことも紹介していますので、いまお悩みを抱えている方もぜひ参考にご覧ください。
看護師に向いている人とは
まずは、看護師に向いている人とはどんな人なのか紹介します。
そもそも看護職とはどのような職業なのでしょうか。
日本看護協会では、以下のように述べています。
「「看護職」とは、保健師、助産師、看護師、准看護師のこと。保健・医療・福祉の幅広い分野で人々に寄り添い、健康を守っています。
保健師、助産師、看護師として働くためには国家試験を、准看護師は都道府県の試験を受けて合格し、免許を得ることが必要です。
さまざまな場面で働く看護職の数は、約168万人。超高齢社会を迎える中で、看護の力はますます必要とされています。」
「看護師の仕事は、傷病者やじょく婦(産後間もない女性)の療養上の世話をしたり、診療の補助を行うこと。“人を看る”という看護師独自の視点で、対象となる人を身体や精神、社会、文化などさまざまな側面から捉え、情報を総合的にアセスメントし、必要な看護を的確に判断します。病院や診療所などの医療機関のほかに、訪問看護ステーションや介護・福祉関連施設など、人々の生命と生活を支える専門職として、看護師が活躍する場はどんどん広がっています。
今後もさらに高齢化が進むため、これからの医療を支えるためには看護師が多様な場でさらに役割を発揮することが期待されています。」
また厚生労働省のホームページでは、以下のように説明されています。
「「診療の補助」と「療養上の世話」を通じて、病気やけがの治療を受ける人々や介護を必要とする人々、体や心の健康上の様々な問題を抱えながら生活する人々を支える。
病院・診療所などの医療施設では、患者への医療の提供に、医師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・医療ソーシャルワーカーなどの専門職種とともに医療チームの一員として参加する。現代医療には、救命救急医療・高度先進医療・リハビリテーション・生活習慣病の管理・精神医療・終末期医療など多様な側面があり、看護師は、医師が診断や治療を効果的に進められるよう、診察や検査、処置を補助する(診療の補助)。採血や注射、点滴の一部は医師の指示を受けて看護師が行うこともある。常に変化する患者の状態(体温や脈拍、呼吸、血圧、痛みや苦痛の程度、意識状態など)を把握し、医師の判断を助ける。介護保険施設・社会福祉施設では、医療施設と比べて医師の関与が少ないため、看護師は日常的な医療管理や緊急時の判断を求められることが多い。訪問看護ステーションの看護師は患者宅を訪問してケアを行うほか、家族への支援も行う。学校や企業の健康管理部門では健康管理や心身の保健相談に応じている。
どのような領域にあっても、ひとの「食べる」「休息する」「排泄する」「清潔を保つ」などの営みが安全に苦痛なく、その人らしい尊厳を保ちながら快適にできるよう、環境を整え手助けすること(療養上の世話)は、患者やその家族への心理的なサポートとともに、看護師の仕事の中でも重要な位置を占めている。またケアの受け手との間での確かなコミュニケーションを図る能力も求められている。」
次章以降で、看護師に向いている人の7つの特徴を紹介します。
責任感が強い
看護師に向いている人の特徴1つ目は、責任感が強いことです。
看護師は人の命を預かる仕事ですので、責任感の強い人が向いています。
「患者さんの症状を良くしたい」「自分が責任を持って介護しよう」とそういった気持が大切です。
効率的に仕事がこなせる
看護師に向いている人の特徴2つ目は、効率的に仕事がこなせることです。
看護師の仕事は多重タスクです。
担当患者さん数人のケアをスケジュールを組んでこなしていきます。
その中で急患の対応や、入院患者さん退院患者さんの対応、検査への送り出しやスタッフさんのサポートなど、やらなければいけないことが山積みです。
これらの仕事を効率的にこなす能力が求められます。
体力がある
看護師に向いている人の特徴3つ目は、体力があることです。
先ほども紹介した通り看護師の仕事は激務ですので、体力が必要です。
さらに夜勤もあるので、夜中も活動的に過ごせる方でないと務まりません。
協調性がある
看護師に向いている人の特徴4つ目は、協調性があることです。
看護師はチームで動きますので、協調性が求められます。
さらに医師や検査技師さんなど、多職種との連携も必要です。
コミュニケーション能力が高い
看護師に向いている人の特徴5つ目は、コミュニケーション能力が高いことです。
看護師は患者さんと一番近い距離で接しますので、密なコミュニケーションが求められます。
コミュニケーション能力が高い方のほうが、患者さんと信頼関係を構築しやすくなります。
また、医師や看護スタッフとの連携も必要なので、会話力が高いに越したことはありません。
向上心がある
看護師に向いている人の特徴6つ目は、向上心があることです。
医療業界は日進月歩で進化を遂げています。
向上心がある方は最新の知識を身に着け、より高度な医療技術に適応できます。
自身の能力を高めることが好きな人は、看護師に向いていると言えるでしょう。
世話好き
看護師に向いている人の特徴7つ目は、世話好きです。
看護師は患者さんのケアをメインで行うので、基本的に世話好きな方が向いています。
こまめに患者さんを観察し、不自由がないように身の回りのケアをする必要があります。
看護師の働きかけにより、患者さん自身のQOLも上昇するでしょう。
看護師に向いていない人とは
続いては、看護師に向いていない人について紹介します。
看護師に向いていない人の4つの特徴を紹介します。
体力に自信がない
看護師に向いていない人の特徴1つ目は、体力に自信がないことです。
看護師の仕事は基本立ち仕事ですので、体力が必要です。
オペ室などでは、かなり長時間立ったままで過ごさなければいけないことも。
また夜勤や超過勤務もありますので、あまりに体力がないと仕事をこなせないでしょう。
不規則な生活が苦手
看護師に向いていない人の特徴2つ目は、不規則な生活が苦手な人です。
看護師の仕事はシフト制で、夜勤も日常的にあります。
職場によっては残業が多い場合もありますので生活リズムも崩れやすく、休みも不定期です。
激務な場合は、忙しすぎて昼食が取れないなんてことも。
不規則な生活が苦手な人にとっては、苦痛が大きいでしょう。
中には夜勤に慣れず、不眠傾向になってしまう人もいます。
あまり人と話したくない
看護師に向いていない人の特徴3つ目は、あまり人と話したくない人です。
看護師は患者さんとも医師や他の看護師、検査技師さんたちとも会話をする必要があります。
一人で動く仕事ではないため、会話は常に必要です。
会話をおろそかにすることが、ミスを引き起こす場合もあります。
あまり人と会話をしたくない人にとっては、大変な仕事だと言えるでしょう。
潔癖症
看護師に向いていない人の特徴4つ目は、潔癖症です。
看護師は、患者さんの排泄物の処理などもする必要があります。
あまり想像したくはありませんが、腕などに排泄物が付着してしまうこともあり得ます。
エプロンや手袋といったスタンダードプードルという予防策は講じていますが、思わぬアクシデントもありますので、潔癖症な人にとっては耐え難いでしょう。
看護師に向いていないと感じたら
看護師に向いていないと感じたらどうしたらよいのでしょうか。
すぐに辞めてしまうのではなく、その前にできることがあります。
誰かに相談してみる
看護師に向いていないと感じたら、誰かに相談してみることをおすすめします。
一人で悩みを抱え込んでいると、マイナスな方向に思考が引っ張られてしまうことがあります。
誰かに気持ちを話すことで、悩みを解消できる可能性もあります。
同僚や信用できる先輩など、同じ看護職の方に相談してみるのも良いでしょう。
経験をもとにした助言が聞けるかもしれません。
あるいは、友人や家族など、職場とは関係のない人に相談してみることもおすすめします。
公平な立場で、あなたの悩みを聞いてくれますよ。
休みを取る
看護師に向いていないと感じたら、休みを取ってみましょう。
長期的な休みやまとまった休暇を取れることがベストですが、難しければ2日間の連休でも良いかもしれません。
職場を離れ、自分を見つめ直す時間を取りましょう。
なぜ今の仕事が合わないと感じるのか、自分に合う仕事とは何なのか、どんな生活が理想なのか、考えてみましょう。
あるいは、今の仕事を辞めることによってどんなデメリットがあるのかを考えてみることも良いかもしれません。
休みを取ることで気分もリフレッシュでき、気持ちを新たに働き始められるかもしれませんよ。
職場を変えてみる
看護師に向いていないと感じたら、職場を変えてみるのも良いかもしれません。
今の職場が自分に合わないという可能性もありますので、他の病院やクリニックへの転職を検討しましょう。
看護師の働き先
看護師の資格を活かして働ける場所は、さまざまです。
今の職場が向いていないからといって、看護師という仕事自体が向いていないわけではありません。
日本看護協会によると、看護師の活躍の場・資格が生かせる分野は以下の通りです。
「病院・診療所/訪問看護ステーション/介護保険施設/介護福祉施設/社会福祉施設/教育機関/企業/研究・開発機関/官公庁・職能団体/国際機関 など」
今回は、病院やクリニック、介護施設、幼稚園、障害者支援施設について紹介します。
病院
看護師の働き先1つ目は、病院です。
病院は、一番一般的な就職先です。
みなさんがイメージする「ナース」も、病院で働いている看護師でしょう。
入院患者さんの身の回りの世話や看護ケアを行います。
クリニック
看護師の働き先2つ目は、クリニックです。
クリニックとは、患者が入院するベッドの数が19床以下の医療機関のことです。
病床のないクリニックもあり、こちらは夜勤もありません。
比較的ライフワークバランスを保ちながら働ける職場です。
医師の診療の補助や採血などが、メインの仕事内容です。
介護施設
看護師の働き先3つ目は、介護施設です。
介護が必要な高齢者の方々が入所・通所している施設です。
介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、看護小規模多機能型居宅介護、養護老人ホームなどがあります。
夜勤もあり、患者さんの生活のサポートが主な仕事内容です。
幼稚園
看護師の働き先4つ目は、幼稚園です。
教育・保育を一体的に行う施設でも、看護師が働くことができます。
子どもの怪我の処置や急変時の対応、職員の健康管理が主な業務内容です。
障害者支援施設
看護師の働き先5つ目は、障害者支援施設です。
生活のサポートが必要な障害者の方々が入所・通所している施設です。
看護師は生活全般の手伝いや、急変時の対応を行います。
まとめ
今回は、看護師に向いている人の特徴を紹介しました。
看護師に向いている人の特徴は、責任感があることや向上心があること、体力があることなどです。
逆に看護師に向いていない人の特徴は、会話が苦手なことや潔癖症などです。
人によって得意不得意はありますし、当てはまる特徴がないから看護師に向いていないとは一概には言えません。
今回は一般的な内容を紹介していますので、ぜひ参考程度に考えていただけますと幸いです。







