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男性看護師の年収・給料大公開!男性ならではの悩みとキャリア事情

男性看護師 年収

更新日:2020.08.25

公開日:2018.11.27

"女性の仕事”というイメージが根強い看護師ですが、男性看護師も年々増えています。日本看護協会によると、2016年の統計(※)では全国の男性看護師は84,193人で、2004年から比較するとおよそ2倍も増加していることが分かっています。
とはいえ、まだまだ少数派であるのに変わりはなく、参考にしたい男性看護師の情報が少ないのが現状です。
そこでご紹介するのは、男性看護師の給料や年収、ボーナスの相場やキャリアアップ事情についてです。現状置かれている立場や看護師という職種に不安を抱えている方はもちろん、将来的にキャリアアップを図ろうとしている方はぜひ参考にしてみてください。

(※)出典: 日本看護協会の看護統計資料

男性看護師の平均給料は34万円!

まず、男性看護師の平均給料についてですが、厚生労働省の平成30年度の調査によると約34万円(※)で、所定内給与額は約30万円(※)と発表されています。
准看護師の場合だと平均給料は約29万円(※)で、正看護師と比較して約4万円の差があります。
看護師という職種は、誰からも知られている職種であり、世間から「そこそこ給料をもらえている」という認識を持たれがちですが、男性看護師にクローズアップした場合、社会全体の男性平均よりもやや低い給料であるというのが本音です。実際に、平成30年度における正社員雇用の男性の統計をみてみると、平均給料は約38万円(※)ですので、一般社会における男性看護師の給料ランクはさほど高くないということが伺えます。

(※)出典: 厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」

男性看護師の平均年収は492万円!

次に、男性看護師の平均年収についてですが、同じく厚生労働省より発表されいてる平成30年度の平均年収は約492万円(※)で、准看護師の場合は約422万円(※)となっています。
給料でみた際には正看護師と准看護師の差はさほど気にならなかったかもしれませんが、やはりできる仕事の範囲や役職などが起因することで、正看護師のほうが圧倒的に高い年収であることが分かります。
そこで気になるのが男性統計でみた場合の平均年収ですが、残念ながら統計では約587万円(※)と依然として男性平均には及ばずという結果となっています。

(※)出典: 厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」より算出

ボーナス(賞与)の相場は約2.4ヶ月!

ボーナス

平成30年度における男性看護師の平均賞与額は約82万円(※1)です。これを男性看護師の平均給料(34万円)から当てはめると、ボーナス(年間賞与)の相場は年2.4ヶ月以上(※1)となります。
しかし、これだけをみても「男性看護師のボーナスは世間一般よりも高いのか?それとも低いのか?」は分かりません。そこで、厚生労働省による毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)から、平成30年度の企業規模別の夏季・冬季賞与の支給割合をそれぞれまとめ、男性看護師のボーナス相場と比較してみました。

■平成30年度・企業の規模別(夏季・冬季)賞与の支給割合(※2)

企業の規模平成30年度夏季賞与の支給割合平成30年度冬季賞与の支給割合
5~29人0.96ヶ月分1.00ヶ月分
30~99人1.08ヶ月分1.13ヶ月分
100~499人1.22ヶ月分1.29ヶ月分
500人以上1.53ヶ月分1.54ヶ月分
統計1.06ヶ月分1.24ヶ月分

上記の表にあるように、平成30年度の一般企業における夏季ボーナスの相場は1.06ヶ月分で、冬季の場合は1.24ヶ月分でした。これらの夏季・冬季ボーナスが年2回支給されたと考えたとき、一般企業のボーナスの相場は年2.3ヶ月(※3)ということになります。となりますと、一般企業のボーナス相場は、男性看護師のボーナス相場よりも下回ると推測できます。
しかし、本音を言うと「もっと高い水準でボーナスが支給されるのが理想」という方が多いのではないでしょうか。

(※1)出典: 厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」より算出
(※2)出典: 厚生労働省「毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査):結果の概要」
(※3)出典: 厚生労働省「毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査):結果の概要」より算出
(※4)出典: 厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」

昇給の相場は3,000円前後

看護師の昇給についても少し触れておきましょう。
まず、昇給がそもそもきちんと実施されているのかという実態についてですが、一部の施設形態によっては業績に応じて行われるところもあるようですが、おおよそ高い割合で年1回昇給があります。
では、気になる昇給額についてもみていきましょう。
以下でご紹介するのは、平成30年度における男性看護師の年齢別給料の一覧です。

■年齢別・男性看護師の昇給差額(※4)

年齢別(男性看護師)給料昇給差額
20 ~ 24歳273,000円
25 ~ 29歳326,200円+53,200円
30 ~ 34歳350,500円+24,300円
35 ~ 39歳347,800円-2,700円
40 ~ 44歳352,300円+4,500円
45 ~ 49歳374,500円+22,200円
50 ~ 54歳390,800円+16,300円
55 ~ 59歳386,500円-4,300円

上記の表は、5歳間隔の年齢幅における給料からそれぞれ昇給差額を算出しまとめたものです。

上記の表より平均的な年間の昇給額を算出すると、1年ごとに約3,242円の昇給があることが分かります。
金額にしてみるとやや少なく感じるかもしれませんが、昇給がないケースもある一般企業と比べてみると、安定して一定の昇給が見込めるのは安心感にも繋がりますね。

男女で看護師の年収は変わる?

男女別における看護師の年収についても詳しくみていきましょう。
まずは、以下の表にて男女別の平均給料と年収一覧をご紹介します。

■男女別・看護師の平均給料と平均年収(※)

平均給料平均年収
男性看護師341,300円4,924,200円
女性看護師330,800円4,784,700円

厚生労働省の調査によると、依然として日本の男女間の賃金差は大きいままですが、上記の表をみると看護師の場合は男女別で給料の差はほぼないことが分かります。
この理由としては、男性看護師自体がまだまだ少なく、性別によって仕事内容の差があまりないことが原因といえるでしょう。
とはいえ、男性看護師がさらに増え、また管理職などへの昇進や活躍の場が広がっていくことで、今後男女の給料の差は大きく開いていく可能性もあります。

(※)出典: 厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」

男性看護師の悩み・最多は『将来への不安』

看護師という職業に就き、働くことにやりがいを感じる一方で、少数派の男性だからこそ感じる「悩みや不安」は少なからずついてまわるものです。
そこで、男性看護師ならではの悩みについて、医療ワーカー独自に実施したアンケート調査結果(※)から、特に多かった意見をまとめてみました。


男性の看護師に対する理解が低く、職場に居場所がない
女性看護師のいざこざに巻き込まれ、人間関係に気を遣う
女性患者への配慮から仕事の範囲が狭い
収入が低く、将来のことを考えると不安

女性看護師が多く活躍する医療現場で働く男性看護師は、2016年時点で全体の約5%と1割にも満たしていません。
男女雇用機会均等法により男性も活躍できる機会が増えたとはいえ、現状としては女性の権力が依然として高めです。そういった環境から、上記で挙げた「男性看護師への理解が低い」といった悩みや、「女性同士の人間関係」に翻弄されるといった悩みを持つ方は多い傾向にあるようです。

また、アンケート結果より最も多く意見が集中したのが、「収入面による将来への不安」です。経験年数とともに緩やかに昇給はしてはいくものの、やはり一般企業に勤める男性と比べると年収は低め。ゆくゆくは結婚をして家族が産まれて…と将来設計をしたときに、「家族を養うだけの収入はあるか?」という不安を抱く方は少なくないようです。

(※)2018年10月実施ヒアリングアンケートより抜粋

将来を見据えてキャリアアップするなら?

キャリアアップ

男性看護師の年収は、正社員雇用の一般男性と比較すると下回ります。そのため、男性看護師さんのなかには、自身の収入に不安を感じている人もいるかもしれません。
では、給料をアップさせるにはどうすればよいのでしょうか?一番手っ取り早いのは夜勤を多く担当することですが、ずっと続けていくのは心身ともに辛いものがありますよね。そこでご紹介するのは、「男性看護師におすすめなキャリアアッププラン」です。

看護師として経験を積むとともに、高収入が見込めるキャリアアップ方法は大きく分けて以下の4パターンとなります。収入を増やして将来への不安を少しでも軽減したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

給料を上げて地位も確立【管理者出世コース】
看護師のキャリアアップとして最も王道といえる方法は、看護師長など管理職への出世を目指すことです。管理職に就くことができれば、管理職手当が毎月支給されることになるため、月々の収入を一気に底上げすることができます。
管理職手当は病院や各施設によって支給額が異なりますが、多いところで月5万円 (※1)の管理職手当が支給されるところもありますので、年間で計算すると60万円も収入がアップする見通しに。もちろん、管理職に就いたことにより今後支給されるボーナスにも影響は出るでしょうから、管理者手当による収入アップ以外にも期待が持てることでしょう。そして何よりも、少数派といえる男性看護師が管理職としてキャリアアップすることで、職場での地位が確立されることにもなります。職場での理解を高め、自身が男性看護師のキャリアアップ像としてロールモデルになることもできるといえるでしょう。

ちなみに、参考目安として看護師の主な役職の給与も確認してみましょう。

◆看護主任・・・327,143円
◆看護師長・・・370,949円
◆看護部長・・・427,573円 (※2)


看護部長クラスになれば、年収800万円以上も可能な範囲になり、看護師としてはかなりの高収入を得ることができます。看護師長以上を目指すのであれば、「認定看護管理者」資格は必須となるケースがほとんどですので、早い段階で積極的に取得をしておくことをおすすめします。

(※1)医療ワーカー調べ
(※2)出典: 日本看護協会資料 看護職の賃金の実態

◆昇進に役立つ認定看護管理者資格について詳しくみる
認定看護管理者資格


一目置かれる存在に【認定看護師・専門看護師コース】

看護師が取得できる資格には様々な資格がありますが、知識と経験を備えた看護師を目指しキャリアアップを図るなら、「認定看護師」または「専門看護師」の資格を取得することもひとつの手です。この場合、直近の給料をアップさせるためというよりは、自身の看護スキルを高める、昇進選考時のアピールポイントにするといった目的のほうが強めです。しかし、転職時に経験加算で給料をアップさせる要因になることも多いです。
認定看護師資格と専門看護師の資格は、それぞれ学ぶ分野や取得方法などが大きく異なりますが、専門分野で総合的に看護に関わりたいか、専門分野でより密接に看護に関わりたいかによって取得する資格を検討してみると良いでしょう。

◆詳しく知りたい方はこちらのコラムもチェック!
【徹底調査】専門看護師と認定看護師になれば給料は上がる?資格取得の費用は?


チーム医療に貢献【診療看護師(NP)コース】

診療看護師(Nurse Practitioner 以下NP)とは、チーム医療において医師不在時等に特定の診療行為を行うことができる看護師のことで、地方の医師不足が懸念されているなか、今大きな注目を集めています。患者に寄り添いながら症状に合わせて的確に治療方針を見極め、看護師を牽引していく存在となるため、医療現場で長く活躍したいと考える看護師にとっては、キャリアアップに大きく貢献してくることでしょう。
NPとして活躍するまでの過程は簡単なものではありませんが、教育支援を行う病院も増えており、そういった病院ではNPの需要も非常に高いケースが大半です。一般的な看護師と比べてスキル・経験ともに難易度が上がるため、資格手当などの給与加算にも期待ができ、名誉・実力・給料ともにランクアップすることが可能です。

男性看護師の需要が高い職場へ【転職コース
男性看護師への理解が低い病院やクリニックがまだまだ多いなか、その一方で男性だからこそ需要の高い職場というのものも存在します。例えば、看護師の資格を活かして企業でできる仕事や、女性よりも体力のある男性看護師が重宝される職場などです。現在の職場での待遇面や働き方、また収入面に悩みがあるという方は、思い切って受け入れ体制が高いところへ転職してみるのも手です。
以下では、男性看護師に対する受け入れ体制が高く、待遇面・年収ともにアップが期待できる転職先をご紹介しています。ぜひ転職先の参考にしてみてはいかがでしょうか。

◆CRA(臨床開発モニター)
CRA(臨床開発モニター)は製薬会社に所属し、新薬開発の治験に携わるお仕事で、男女問わず活躍することができます。主な仕事内容は、治験の開始前から終了まで適切に治験が行われているかのチェックと、データの収集など。未経験からのスタート当初は看護師の年収と大きく変わりませんが、成果によって給料アップが見込めます。担当の案件が増える・規模の大きい治験を担当する、ということになれば年収800万円以上(※)も可能なため、キャリアを築いた看護部長と同等、もしくはそれ以上を目指すこともできます。
なお、同じく治験に携わる仕事で、CRC(治験コーディネーター)というお仕事もあります。平均年収はCRAが500万円台中盤(※)、CRCが400万円程度(※)で、給与水準の高い製薬会社に所属するCRAのほうが年収が高い傾向にあります。

(※)医療ワーカー調べ

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◆訪問看護
在宅でのリハビリや医療ケアが推進されていることから、訪問看護は年々需要が高まっています。全国的に訪問看護ステーションの数も増加しており、利用者は増える一方ですが、その傍ら看護師が担う体力面での負担は大きく、女性よりも体力のある男性看護師は重宝されやすい傾向にあります。また、看護師が中心となる訪問看護では、看護師確保のために月給30万円以上(※)など高待遇を提示する施設も多く見られ、年収アップに期待を持つこともできます。そのほか、訪問看護への転職のメリットとして、夜勤がなく土日が休みといった規則的な勤務ができることも、現在病院勤務の看護師にとっては魅力的な内容であるといえます。

(※)医療ワーカー調べ

訪問看護の看護師求人を探す

◆美容クリニック
美容クリニックと聞くと利用者も女性、看護師も女性という印象が強くありますが、最近は男性も脱毛や美肌といった美容に対する意識が高まっています。そのため、メンズ美容クリニックも珍しくなくなり、男性看護師が美容医療で活躍できるチャンスが増えています。美容クリニックは全体的に給与水準が高く、報奨金制度があるクリニックもあり、夜勤なしでも病院勤務より給料がアップする可能性が高めです。もともと美容に興味があったという方なら、思い切って新しい分野に挑戦してみることで、新たなやりがいを見つけることができるかもしれません。

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男性看護師の強みやメリットをもっと活かそう

男性看護師の給料・年収について、また男性看護師ならではの悩みや不安、キャリアアップについてそれぞれクローズアップしてきました。そのなかで特に際立ったことといえば、男性看護師が置かれている現状と収入面における悩みでしょう。女性が多く活躍する看護の世界では、少数派である男性看護師がなかなか悩みを打ち明ける場がなく、そのストレスをため込んでしまっている方は少なくありません。しかし、男性だからこそ活躍できる場やキャリアアップ方法は必ずあります。持っている資格や経験をもとに、求められている場所で活躍することで、長い目でみたときに良かったと実感できることもあるでしょう。もちろん、現在の職場でやりがいを感じているという方であれば、積極的に昇進を目指し、自身がこれから就職してくる男性看護師の手本となることで、更なるやりがいを感じることもできるはずです。こられをふまえて、あなたがどのような道に進むかは、将来こうなっていたいという「理想の看護師像」を思い浮かべてみるのも良いかもしれませんね。

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