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宿直とは?ルールや間違いやすい他勤務との違いを解説

2022年最新 宿直とは?ルールや間違いやすい他勤務との違い

更新日:2022.12.09

公開日:2022.12.09

医療や介護の現場では24時間体制で職員が働いています。人の命を預かる仕事ですので、夜間でも救急の対応をしなければならず、勤務にも特徴があります。今回は宿直の業務やルール、間違いやすい他勤務との違いまでを解説します。

宿直とは?

宿直とは?

宿直とは、24時間稼働の職場で夜間に泊まり込みをする働き方です。まずは、業務や法律違反の可能性についてご紹介していきましょう。

宿直者のする業務とは?

宿直は、基本的にはほとんど労働する必要のない緊急時の待機要員です。通常の業務を行う場合には宿直は許可されません。通常の日勤業務後に宿直勤務に入るパターンが多いようです。

労働基準法で『宿直』は認められているの?

あれ?労働基準法では勤務時間や休憩時間が決まっているはず!と思う方もいると思います。労働基準法では週40時間1日8時間と定められていますよね。
実は、宿直員を雇うためには労働基準監督署長の許可が必要です。宿直勤務を断続的にさせる場合には許可申請書を提出し、申請が受理されてようやく宿直勤務をさせることができます。

宿直員のルールを整理してみよう

宿直員のルールを整理してみよう

宿直は労働基準監督署長の許可があれば勤務可能になりますが、申請をして許可が降りた場合にも、宿直員にはいくつか守らなければならない条件や決まりがあります。

宿直の回数制限

宿直につくことができる回数は、原則で週1回です。なので、希望しても宿直専門で働くことや、週2回以上の宿直を定期的に行うことはできません。例外として、人員不足+宿直につくことができる職員が全員宿直をした場合には、同じ人が週2回以上宿直勤務をすることができます。

宿直所が必要

宿直の勤務がある施設には、宿直者が夜間に睡眠が取れるように睡眠できる場所を確保する必要があります。通常業務でなくあくまで緊急時に業務が発生するのが宿直です。したがって宿直者は何もない限りは睡眠を取り、緊急時の待機をしましょう。

宿直手当いくら出るの?

宿直の手当は、通常の日当の3分の1程度が標準です。
労働基準法では、同種の労働者の1人1日平均額の3分の1を下回らない額にする必要があります。この場合の手当額には、深夜割増しの賃金も含まれます。詳しい金額については、職場によって違うので確認してくださいね。

宿直で例外的に許可される業務について

ベッドで横になっている高齢の女性に毛布をかける女性

宿直には業務等に制限がありますが、医療や介護の現場では例外的に宿直でも業務を許されている業務があります。それぞれ説明します。

病院での宿直とは?制限を許可された業務がある

医師や看護師が宿直中でもすることが許可されるのは、以下の業務です。

●宿直業務以外でできること●
【医師の場合】
・数名の注意が必要な患者への問診や診察、軽度の措置
・看護師への指示や確認
・急な外来患者数名への問診や診察、看護師への指示や確認

 【看護師の場合】
・急な外来患者数名への問診や医師への報告
・病室の提示巡回や、患者の状態の変化を医師に伝えること
・数名の注意が必要な患者への提示検脈や検温

介護での宿直とは?制限を許可された業務がある

介護施設等で働く職員についても、宿直業務以外に許されている業務があります。

●宿直業務以外でできること●
【社会福祉施設の職員の場合】
宿直業務以外でできること
・数名の入所者に夜のトイレ起こし
・オムツの交換や軽い介助
・検温

宿直以外の業務でできる軽い介助については、基本的に1回につき10分程度の業務です。

間違いやすい勤務の違いを解説

?を出しているスマイリー

宿直と間違いやすい勤務に、当直・日直・夜勤があります。こちらではそれぞれの違いについてご紹介します。24時間体制の介護や医療の現場で働くなら、勤務形態の違いは押さえておきたいですね。

日直と宿直の違いとは

宿直の業務を日中おこなう勤務を『日直』と言います。業務のルールや条件等は宿直と同じです。

当直と宿直の違いとは

宿直と日直のような所定の労働時間外に通常労働と違う業務をする勤務形態を、『当直』と言います。

夜勤と宿直の違いとは

夜勤と宿直とは、どちらも夜間に働くことは同じです。当番制の一つとして、夜の勤務をするのが『夜勤』であり、待機として位置づけされている『宿直』とは違います。

宿直とは?ルールと間違いやすい他勤務との違いのまとめ

微笑みあう看護師と車椅子の女性

医療や介護の現場では、さまざまな勤務形態があります。
今回は、宿直が夜間の緊急要員であることやいくつかのルールがあることがわかりましたね。

聞き慣れない用語や、似ている用語も多いのではじめは混乱しがちですが、一度覚えればすぐに慣れますよ。自分はどんな勤務条件で働いていきたいか、勤務形態を理解しながら考えてみましょう。

参照:厚生労働省 断続的な宿直又は日直勤務に従事する者の労働時間等に関する規定の適用除外許可申請について
https://jsite.mhlw.go.jp/iwate-
roudoukyoku/content/contents/syukunittyoku031025.pdf

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