看護知識

シバリングとは? 症状や看護のポイントまで徹底解説

シバリングとは?

更新日:2022.12.09

公開日:2022.11.22

医療現場では専門用語を使うことが多いですが、今回はシバリングについて解説していきます。シバリングとは、身体がブルブルと震える症状のことです。
別名で『悪寒旋律』とも呼ばれていますよ。シバリングの原因や看護のポイントについて徹底的に解説していきましょう。

シバリングとは?

寒気を感じる女性

シバリングは、寒い時や発熱した時に起こる現象で『身震いする』と言う状態の事です。身体が勝手に震えてしまうと言う不思議な現象ですが、なぜ起こるのでしょうか?
シバリングの原因や発熱との関係をご紹介していきましょう。

シバリングが起こるとどうなるの?症状は?

シバリングの症状は身体がブルブルと震えたり、寒さで口がカタカタしたりすることです。発熱して熱いはずなのに、身震いする経験はありませんか?あの状態がシバリングです。
一体なぜ、シバリングが起こるのでしょうか。

シバリングの原因って何?

シバリングが起こるメカニズムについて解説しましょう。
シバリングは、体温が下がった際に筋肉を収縮させたり動かしたりして体温を上昇させ、体温を保とうとする時に起きるのです。身体を震わせて、自分の体温を上昇させようという生理的な現象なのです。シバリングは、誰にでも起こりうる現象だと言えますね。

発熱とシバリングの関係とは

発熱にはシバリングを伴うケースが多く、体内に入ってきたウイルスなどを体温を上げ排除するためです。入ってきたウイルスを抑え、ウイルスを身体から排除するために筋肉を動かし、その時にシバリングを起こして体内の熱を上昇させるのです。
ただし、「うつ熱」と呼ばれる、急に40度もの高熱が出てしまった時にはシバリングは起きません。急な高熱は、臓器等への影響も心配なので早めにクーリング(冷罨法)をしてあげてくださいね。

術後に起きやすいシバリング!その理由は?

術後にシバリングが起こりやすいのは、術中に眠っている患者が多く体温が低下した代償作用と、術中に効いていた麻酔薬による末梢血管拡張作用があるからです。術後の患者は、体温を上げるために電気毛布にくるまれていることが多いですよね。それには、患者の体温を上げて、シバリングを防止・抑制するという目的があります。

シバリング中の看護のポイントとは

閃きのアイコンを浮かべる手のひら

シバリング中に看護師が気を付ける事とは、何でしょうか。
またシバリングの対応で、特に気を付けなければいけない患者とはどんな人でしょうか。

シバリングの対応で気を付けたい3つのポイント

シバリングの対応をする場合には、その時の患者の状況によって看護の判断をしましょう。
シバリングが起きてからの看護方法で気を付けたいポイントをまとめました。
患者にシバリングが起こった時には、以下の3つのポイントを順に行いましょう。

1.シバリングの患者は、寒くて震えているのでまずは身体を温めてあげましょう。
2.解熱期に入ると、今度は身体が熱くなってしまうのでシバリング(震え)がおさまったら温めるのを中止しましょう。患者さんの様子を見て、クーリングが必要な場合には冷やしてあげましょう。
3.発汗がおさまったら、身体の清拭やシャワーなどで身体をきれいにしてあげましょう。

ポイントを押さえながらも、一人ひとりの患者の体力や状況判断をして、無理せずに進めていってくださいね。例えば。清拭やシャワーを嫌がる患者には無理強いせずに、衣類の交換だけにするなど工夫しながら対応していきましょう。

シバリングによる影響を受けやすい人は特に注意

高齢者や心肺機能が低下している人にとってシバリングの発生は、特に危険な状態になることがあります。シバリングの発生によって身体に起こる変化は様々です。酸素消費量の増加によって体内の二酸化炭素や乳酸が増加することや、眼圧や脳圧が上昇することも。血圧や心拍数の上昇によって、心臓への負担も考えられます。また、シバリング前後に起きる低体温症も心配な症状です。高齢者や持病を持っている患者のシバリング対応の際には、命の危険もあることをしっかりと認識して適切な看護をしていきましょう。

シバリングとは何か理解して看護に役立てよう

意気込む看護師さん

今回は、シバリングの原因や看護におけるシバリングへの対応についてご紹介しました。発熱時に誰もが経験する生理的な現象であるシバリング。看護のポイントや特に気を付けたい患者の特徴をしっかりとチャックして明日からの看護に活かしていきましょう。


参照:東京メディカルセンター「シバリングへの対応」
https://tokyo-mc.hosp.go.jp/wp-content/uploads/2022/03/000153731.pdf

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