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インターベンションエキスパートナース(INE)(看護師の資格)

インターベンションエキスパートナース(INE)

更新日:2020.08.25

公開日:2020.08.19

1.インターベンションエキスパートナース(INE)の資格とは

インターベンションエキスパートナース(INE)とはカテーテルを用いる治療や検査に関して、高度な技術と専門的な知識を有する看護師に認められた資格です。 この資格は日本インターベンショナルラジオロジー(IVR)学会が進めていた看護師専門制度(IVR看護師)をもとにして作られました。

のちに、日本心血管インターベーション治療学会(CVIT)と共同運営を行って2012年にインターベンションエキスパートナース(INE)という新しい名称の看護師専門制度を完成させました。 現在も2学会によって認定試験が実施されています。

2.インターベンションエキスパートナース(INE)はどんな仕事?

インターベンション治療とは心臓や血管などにカテーテルを挿入し患部の治療を行う術式のことをいいます。 カテーテルを扱う際には迅速な行動と判断が重要になってきます。インターベンション治療を行うとき、インターベンションエキスパートナース(INE)が一人でもいることで治療の精度と効率が上がります。

インターベンションエキスパートナース(INE)の役割は、医師の指示のもと動くだけではなく、患者のパートナーになることが求められています。患者の不安を少しでも取り除くために治療説明を十分に行って、コミュニケーションをとりながらケアを行っていくことが重要です。

現在、インターベンションエキスパートナース(INE)はがん治療や動脈硬化、ドレナージなど様々な分野で必要不可欠な存在となっています。

3.インターベンションエキスパートナース(INE)になるには

【受験資格】
・看護師免許を持っていること(准看護師でもよい)
・看護師として3年以上実務経験を積んでいること
・IVR専門医あるいはCVIT専門医の下で100例以上の看護経験があること
・2年間に1回以上必須講習会を受講していること

【取得までの流れ】
◆講習会の受講
認定試験の受験資格を得るために『インターベンションエキスパートナース講習会』を1回以上受講しておく必要があります。

日程10月下旬、11月上旬(年に2回)
会場東京または関西
受講料5,400円

※講習会のテキストはインターベンションエキスパートナースのホームページからダウンロードをお願いします。

◆認定試験申込
願書受付期間:11月上旬~11月下旬

下記の書類を事務局へ送付すること
・申込書
・IVR専門医あるいはCVIT専門医の下での症例数報告書原本とそのコピー
( ※主な介助者として携わった症例であり、合計100症例が必要です。)
・職務履歴書
・IVR、CVIT専門医による症例経験証明書
・上司による看護師職務経験証明書
・看護師免許のコピー
・必須講習会出席証明書のコピー
・受験料(5,940円)の銀行振込票のコピー

申込書のフォーマットや詳細についてはホームページをご覧ください。

◆書類審査
提出書類の審査を事務局が行います。ただし、書類審査で不合格となった場合でも受験料の返金はありません。

◆認定試験
書類審査に合格された方には2月下旬頃に事務局から受験票が送付されます。

試験日3月中旬
会場東京または関西(申込時に選択可能)

◆合格発表
合格者は5月下旬にホームページで発表され、6月末までに認定証が送付されます。

【更新について】

更新申請受付期間1月中旬~2月下旬
更新料5,400円(5年ごと更新)
更新条件対象学術集会への参加や集会での発表を行い、50単位以上取得していること

4.インターベンションエキスパートナース(INE)をとるのは難しい?

認定試験を受けるために100例以上の看護経験が必要であり、少なくともインターベンション治療が行われている大きな病院に勤務していることが資格取得の第一条件となるでしょう。

また、認定試験については多肢選択式問題が50題、記述式問題が1題出題され、合格率は90%を超えています。過去の試験問題がホームページに掲載されているため、比較的試験対策はしやすいと考えられます。

5.インターベンションエキスパートナース(INE)をとることのメリットデメリット

IVR専門医またはCVIT専門医の下で、ある程度看護経験を積んでいることが受験資格の条件であるため、専門医がいない職場で勤務している場合は転職活動から行わなければならないことがデメリットのひとつといえるでしょう。

しかし、インターベンション治療は日々進歩しており、専門性の高い知識を持つインターベンションエキスパートナース(INE)を必要とする医療機関は増加してきています。
また、医療機関によっては資格手当が支給されたり、転職が有利になったりと資格取得によるメリットは多くあります。

6.インターベンションエキスパートナース(INE)の現状と今後

インターベンションエキスパートナース(INE)の資格保有者は2016年時点で2,000名を超えていますが、まだまだ少ない現状にあります。

高齢化が進む現代において、患者の身体に負担が少ないインターベンション治療の評価は高まってきており、インターベンションエキスパートナース(INE)のニーズも年々増加しています。
最先端医療の現場で働きたいという方やキャリアアップを望む方は取得すべき資格といえるでしょう。