仕事・スキル

不妊カウンセラー(看護師の資格)

不妊カウンセラー

更新日:2020.08.25

公開日:2020.08.19

1.不妊カウンセラーの資格とは

日本不妊カウンセリング学会の認定資格で、患者さんの心理や社会的な背景をふまえて不妊で悩む方をあらゆる視点からサポートする「妊活」を支える不妊に関する知識のエキスパートです。
産婦人科や専門クリニックで勤務する看護師や助産師に是非とも取得してほしい資格でもあります。

妊娠に関する医療知識や薬学、栄養学等の幅広い知識を習得し、また不妊で悩む方の心理面のサポートをするため、心理カウンセリングの技法などのカウンセラーとしての知識も習得していきます。

2.不妊カウンセラーはどんな仕事?

不妊で悩んでいる方に対して、妊娠・出産や不妊に関する適切な情報提供を行い、特に精神面でのカウンセリングを行うことで当事者が安心と信頼のある最良の不妊治療を選択し、実行できるように不妊カウンセリングとケアの実践や研究活動を行っていきます。

悩んでいるのは女性だけでなく男性が悩みを抱えていることも多いので、どんなことに悩んでいるかを親身に男女ともにアプローチし、夫婦の悩みや不安、焦りなどを解消してあげることが不妊カウンセラーの大切な仕事です。

3.不妊カウンセラーになるには

【受験資格】
・学会加入の必要性があり申請時に日本不妊カウンセリング学会の会員であること
・臨床経験は不要
・学会・講習会の参加 不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を3回受講すること(年に2回開催)
・初回受講から5年以内に認定を受けること
・その他の資格は不要

【取得までの流れ】
資格審査の申込方法
認定申請書を公式サイトからダウンロードし必要事項を記入し資料を添付したのち郵送で送付します。

◆試験についての詳細
<筆記試験・面接試験(カウンセリングのロープレなど)>

開催日12月~3月
開催地大阪・福岡・東京・仙台
受験料15,000円

※筆記試験で不合格の場合、同年度内2回まで受験可能で、追加費用なし。
※面接試験で不合格の場合は年度内の再受験は不可能。

<更新>
5年ごとの更新
日本不妊カウセリング学会の点数を30ポイント以上取得していること
※ポイントの詳しい内訳は日本不妊カウンセリング学会の公式サイトで確認できます。

◆資格の交付と登録
認定料は受験料に含まれるため必要ありません。

4.不妊カウンセラーをとるのは難しい?

合格率は50%ほどとなっており、取得期間は8か月程度とされています。難易度に表すとそれほど難しくないようですが、合格率は2人に1人は不合格になってしまう確率です。それほど理解しないといけない箇所が多く、特に面接試験ではコミュニケーション力や不妊カウンセラーとしてどのような言葉を相手にかけてあげられるかが難しいようです。

日々の学習での理解力と相手の感情の察知力を養い、自分だったらどのような言葉をかけてもらえると前向きになるだろう、などといった言い回しも考えて試験に挑戦してみてください。

5.不妊カウンセラーをとることのメリットデメリット

患者さんにとっては医師に相談するより看護師のほうが相談しやすいこともあり、相談されたときに専門的な知識があるだけで答えられる内容の幅は異なります。
なので相談を受けやすい産婦人科や専門クリニックなどの看護師や助産師は資格を取得しておくと自身のスキルアップにもつながりますし、患者さんの悩みに親身になってあげることで特別な信用にもつながっていきます。

不妊は肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も非常に大きいので不妊カウンセラーが精神的な部分でサポートしてあげることは非常に存在価値の大きいことです。

晩婚化が進む現在では不妊カウンセラーの需要はかなり高まっているので活躍の場が広がっています。 給与面では不妊カウンセラーの資格をもっていると施設によっては2~5倍になることもあるので自身のキャリアアップにもつながります。

6.不妊カウンセラーの現状と今後

現在までに1,000人以上の不妊カウンセラーがおり、医療機関や医療機関以外の不妊相談の窓口などの現場で活躍しています。 近年では、不妊に悩んだことがある、不妊治療をうけるという方の割合は年々増加しています。子供が授からない焦りと不安や、家庭や仕事でのストレス、金銭面など、当事者の悩みは多岐にわたります。

しかし日本では不妊カウンセラーなどの専門家によるカウンセリングの援助になじみがないのが現状です。 日本では男女ともに晩婚の夫婦が増加しており、少子化が深刻化されています。
1991年以前までは高年初産というと30歳以上といわれていました。ですが現在では高年初産といえば35歳以上といわれるようになり、40歳以上の方の初産も年々増加する傾向にあります。高年出産に限りませんが不妊治療のニーズがかなり高まりつつあるのは確かです。

今後は不妊カウンセラーのいる窓口を増やしたり、資格取得者も増えることで不妊について悩んでいる方もカウンセラーに頼ってもらえるような環境づくりを期待しています。

※掲載情報は公開日あるいは更新日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。