公認心理師は、日本において心理系で初となる新しい国家資格です。
『心理的な観点から人の役に立ちたい』と考える人にとって、魅力のある新しい職業として注目されています。では、公認心理師の年収はどのくらいなのでしょうか?今回は、気になる公認心理師の年収について具体的に解説します。
公認心理師とは?
公認心理師の資格は、国家資格です。
国家資格は、法律によって社会的地位が保障されていますし、社会からの信頼性も高いですね。公認心理師の平均年収も気になりますが、まずは公認心理師について簡単にご紹介します。
公認心理師はいつできたの?
2015年に公認心理師法が成立し、(施行は2019年)公認心理師の国家資格ができました。
なぜ公認心理師ができたのでしょう?
ストレス社会において、心の健康を維持できない日本人が増えたためにできました。
公認心理師はどんな仕事をするのでしょう?
公認心理師の主な仕事は、心の健康を維持できない状態の人とのカウンセリング業務です。
カウンセリングを通してストレスの原因や課題を把握しながら、指導や援助をしていきます。
公認心理師はどこで働くのでしょう?
公認心理師は、病院やクリニック、児童相談所や幼稚園・警察関係などさまざまな分野で働いています。
公認心理師の年収はいくら?
ご紹介したように公認心理師は注目されている職業ですが、気になる年収はいくらなのでしょか。どうやら、公務員になる場合とそうでない場合とで違いがあるようです。
公認心理師の公務員の年収はいくら?
公認心理師が公務員になる場合、国家公務員と地方公務員があります。
令和3年国家公務員給与等実態調査の結果から計算すると、国家公務員の場合の平均年収は約682万円で、地方公務員の平均年収は約630万円です。
公認心理師の公務員の月給は?
民間の公認心理師の平均年収
では、民間の施設等で働く公認心理師の平均年収はどのくらいでしょうか?公認心理師の年収は、約330万円〜500万円です。この年収は、働く場所や雇用形態によって違ってきます。参照:国税庁 民間給与実態統計調査 公認心理師の年収は他の職種と比べて低い?
日本人の平均年収約433万円に対して、公認心理師の年収の平均は約423万円でした。公認心理師の年収は他の職種と比べると少し低めだと言えます。参照:厚生労働省 O-NET 公認心理師の年収は上がるの?
公認心理師は正規雇用での採用枠が少なく公務員以外だと、非正規雇用やアルバイトで働くことが多いようです。そのため、正規雇用でない場合には年収は上がりにくいのが現実です。
公認心理師が年収1000万円を稼ぐのは可能か?
公認心理師として年収1000万円を目指すのなら、ある程度の経験を積んだ後に独立するなど働き方を工夫する必要があります。公認心理師として就職し、そのまま定年を迎える場合には年収1000万円を稼ぐのはかなり難しいです。
アメリカでは高収入の公認心理師事情
実は、アメリカでは公認心理師は高収入の職業なのです。アメリカの公認心理師の平均年収は、日本の公認心理師の2倍以上で約700〜800万円。アメリカで公認心理師が高収入である理由としては、以下の2つの理由があります。1.公認心理師になる条件が日本よりも厳しい。
2.アメリカにはカウンセリングを受ける文化が浸透しているため、公認心理師の需要がある。
アメリカで公認心理師になるには、心理学の博士号を取得する必要があるので、最短で10年の期間がかかります。
公認心理師の年齢制限について
ここまで公認心理師の年収についてご紹介しましたが、最後に公認心理師についてよくある年齢制限についての質問をご紹介します。
公認心理士には年齢制限があるのか?
公認心理士を目指すのに、年齢制限はありません。何歳からでも国家試験を受けることで公認心理士の資格を取得することができます。
公認心理士は40代からでも目指せる?
公認心理師は40代からでも、目指すことができます。ただし、資格試験を受けるには、公認心理師の受験資格を満たしている必要があります。
公認心理師の気になる年収は?のまとめ
公認心理師の平均年収は約423万円で、働く場所や雇用形態によって年収は330〜682万円と差があることが分かりました。分野や働き方によっては、年収1000万円を目指す道もあります。公認心理師は、今後ますます期待されていく職業です!やりがいのある仕事をしながら、年収アップを目指すことができたら素晴らしい事ですね。