退職時の挨拶
【看護師の『退職当日の振る舞い』や『挨拶例文』まとめ】
「看護師辞めたい」と思った日から着々と迫る退職日。
手続きや引継ぎなど、やるべきことがたくさんありますが「挨拶」もそのうちの一つです。
出勤日が全員固定の場合は、自分の最終出勤日に挨拶すればよいですが、シフト制の病院に勤務している場合は挨拶する相手と自分のシフトが重なる最終日に挨拶をしましょう。
どのような点に気をつけるべきなのか、順番にご紹介します。
退職日当日の流れ
退職日当日は、自分が使っていたロッカーや備品があれば片付けてから退社します。
いつもより余裕をもって早く出勤し、業務開始までに片付けておきましょう。
必要ないものは処分し、所持品は必ず持ち帰ること。
◎1日のはじめに。直属の上司にまず挨拶
当日、一番先に直属の上司に挨拶を。
上司が出勤したタイミングで挨拶するのが良いでしょう。
この時は、長くなくても簡潔な挨拶で問題ありません。
「本日が最後になりました。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします。」程度で、一言伝えておくのがベターです。
◎後任者に“引継ぎ漏れ”がないか確認を
後任者にも、業務を始める前に「本日が最終日」だと伝え、引継ぎ内容に不明点がないか確認しましょう。
またこちら側から引継ぎ漏れがないかどうかのチェックも行うべきでしょう。
◎お世話になった方々へのメールは不要
通常の企業であれば、就業時間の1時間前くらいを目途に挨拶メールを送付します。
しかし、看護師の場合は一般企業の会社員と違い、ビジネス用のメールアドレスをもっていない人がほとんどなので、メールに関しては無くても問題ないでしょう。
◎挨拶スピーチは1分で
本来であれば定時前のタイミングで退職者からのスピーチの時間を設ける会社がほとんどですが、看護師は定時にみんなが揃って帰宅するわけではありません。
そもそも、スピーチの時間がある病院の方が少ないでしょう。
時間を取ってもらえるとしたら“申し送りのタイミング”です。
しかし、忙しい時間帯ですので挨拶は1分程度にまとめたほうが良いです。
◎挨拶まわりは上司から
基本的には自分が勤めている部署のトップから挨拶に行きます。
病院勤めの看護師であれば院長、看護部長、看護師長、自身の教育係という順番が一般的です。しかし、デスクワークと違ってそれぞれが別の場所で業務を行っているので、相手が忙しくないタイミングを見計らって挨拶に伺う必要があります。
状況によっては、挨拶の順番が多少前後する場合もあるようです。
自分が関わった人全員に挨拶できればベストですが、タイミングが合わずに直接挨拶できない人がいる場合には、贈り物のプチギフト等にメッセージを添えて休憩室においておきましょう。
看護師が退職時の挨拶で使える例文3選
◎挨拶例1:挨拶まわり編
「この度、諸事情により本日付で退職することになりました。
ご丁寧に指導していただいたおかげでなんとか無事にここまでやってこられました。
これもひとえに○○さんのお陰だと思っております。これまで本当にお世話になり、ありがとうございました。」
◎挨拶例2:挨拶まわり編
「短い間でしたが、大変お世話になりました。新人の頃から今まで、優しくしていただき心より感謝しております。今後は、○○さんに指導いただいた事を忘れず、自分を振り返り一から頑張りたいと思っております。これまで本当にお世話になりました。どうか体を大切にしてください。」
◎挨拶例2:スピーチで
「本日はお忙しい中、このような場を設けていただきありがとうございます。
私事ではありますが、この度一身上の都合により退職することになりました。
○○病院で勤務した△年間は、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
初めての業務で分からないことが多く、ご迷惑をおかけしてしまうことが何度もありました。
ですが、時には厳しく、時には優しくサポートをしてくださったみなさんのおかげで看護師という仕事にやりがいを感じ、楽しむことができました。
今後私の業務は、○○さんに引き継いでいただくことになっています。
本日を持ちまして退職致しますが、どうぞ今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。
最後になりましたが、今後も皆さまのご活躍を心よりお祈りしています。ありがとうございました。」
<ポイント>
退職理由は特に詳しく言う必要はありません。相手に聞かれた際に隠す必要はないですが、基本的には「一身上の都合」や「諸事情」と伝えましょう。
まとめ
どんな退職理由であれ、お世話になった方へしっかり感謝の気持ちを伝えるためにも事前にしっかり準備をしておきましょう。
挨拶のタイミングで適切な贈り物についてもあわせて確認してみてくださいね!
挨拶についての確認が終わったら、次は退職時の手続きについてみていきましょう!
退職時の贈り物
【看護師の退職事情 自分が退職する時に贈り物は必要?】
退職理由はなんであれ、円満に退職するためにも退職時の挨拶は社会人のマナーです。
挨拶は言葉だけで済ますのではなく、贈り物を一緒に添えて今までお世話になった相手に感謝の気持ちを伝えましょう。
しかし、実際になにを渡せば良いのか?予算は?など考えなければならないことが沢山あって頭を抱えている看護師さんも多いようです。
大規模病院に勤めている看護師さんであれば、どの範囲まで贈り物を用意すれば良いのかも気になりますよね。
今回は、退職する看護師がお世話になった人へ贈るプレゼントについて役立つ情報を紹介します。
退職時の贈り物 心得(1):渡す範囲を決めておきましょう
贈り物を選定する前に、まずは“誰に渡すのか”決めておくことをオススメします。
渡す相手の人数、男女比率や平均年齢によって選択肢が変わってくることが理由です。
スタッフ人数10名程度の小規模な病院であれば全員に配っても良いと思いますが、30人を超える規模の病院であれば全員分を購入するのは予算的にも厳しくなってきますよね。
その場合は、同じ診療科目を担当しているメンバーや、グループ、個人的にお世話になった人に渡せるように用意しておけば問題ありません。
退職時の贈り物 心得(2):平均予算は1人150円
看護師が退職時に、職場の人へ贈り物を用意する際の予算は1人あたり150円~200円程度が妥当です。
個別にプレゼントを渡す必要はありません。
反対に、個別に渡してしまうと相手も気を遣ってしまうので、全体に同じものを配るという感覚で用意する方が良いでしょう。
「お世話になったのでどうしても個別で渡したい!」という相手がいるのであれば500円~1000円程度の品を選んで渡しましょう。
ただし、その場合は渡すタイミングに注意です。大勢がいる前で個別にプレゼントを渡せば、貰えなかった人は言葉にしなくとも「どうして私にはないの?」と良く思わないはずです。円満に退職するための贈り物が逆効果になってしまいますね。
退職時の贈り物 心得(3):喜ばれる贈り物とは?
予算や渡す人数のことを考えると“お菓子の詰め合わせ”が王道ですが、実際にはどんな品が贈られているのか、看護師さんの声を集めてみました♪
◎焼き菓子
クッキーや煎餅が定番ですが、ポイントは“ひとつひとつが簡易包装されている事”です。自分で箱を開けて配りやすいですし、休憩室等に置いておくこともできるので便利です。
生ものなど、当日中に食べなければいけないようなお菓子は処分に困るのでNGですよ。
◎ティーパックセット
フレーバーティーなど幾つか種類が入ったものであれば各自が休憩時間に好きな味を選んで飲むことができます。
秋~冬にかけて特に喜ばれる贈り物ですね♪
◎はちみつ・ジャム瓶詰め合わせ
少数派でしたが、参考程度に載せておきます。
一緒にビスケット等を添えて、みんなで食べてもらうスタンスで渡した看護師さんもいるようでした。小規模病院でスタッフの休憩時間が全員同じであればアリだと思います。
個別プレゼントには 、石鹸 ・ハンドタオル・ボールペンや可愛い付箋セットなどの声も挙がりましたが、やはり“焼き菓子”を答える看護師さんが圧倒的に多かったです。
贈り物を選ぶときの基準をまとめておきますね。
・個数が人数分入っていること
・個々で簡易包装されていること
・できるだけ賞味期限が長いもの(お菓子の場合)
また、お菓子は癖の強い味など好みが分かれるようなものは避けるようにしましょう。
退職時の贈り物 心得(4):贈り物を渡すベストなタイミング
全員が集まっているときに渡せると一番楽ですが、看護師が全員そろうのは1日の中で申し送りの時くらいでしょう。
少しでも手短に効率よく済ませたい申し送りの時間でお菓子を配るのはナンセンス。
看護師長や指導担当の先輩など、直接お世話になった方には休憩前などタイミングを見計って直接渡しにいくのがベストですが、人数が多ければ全員に直接渡すのは難しいでしょう。
その場合は「全員に挨拶できず申し訳ありません。△△にお菓子を置いておきますので、よろしければ 召し上がってください」と伝えて、お菓子を休憩室に置いておくこと良いでしょう。
メッセージカードを添えておくのも良いですね。
まとめ
看護師が退職時、お世話になった人へ向けて贈り物をする際の心得をご紹介してきましたがいかがでしたか?
退職時の贈り物は、今までお世話になった方への感謝の気持ちです。
どんな人にも喜んでもらえるような物選びと、好印象を与える渡し方(タイミング)を見極めて、円満退職に繋げてくださいね♪
◎退職にあたっての手続きについても知っておきましょう。
※掲載情報は公開日あるいは更新日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。