仕事・スキル

内視鏡室で働く看護師の仕事とは?仕事内容や魅力、転職する際の注意点についてご紹介

医師と看護師

更新日:2021.04.30

公開日:2018.04.09

技術的なスキルが身に付く内視鏡室ですが、実際にどんな仕事をしていて、何が身に付くのか、なんとなくでしかわからない看護師さんも多いと思います。 
ここでは内視鏡室で働く看護師さんの仕事内容や役割、習得できるスキルなどについてお話していきます。ぜひ、ご参考にしてみてくださいね。 

内視鏡室ってどんなところ?

内視鏡室とは、内視鏡を使用した検査や処置をおこなう部署になります。 
おもに管腔臓器(食道、胃、大腸、器官、気管支など)の中に内視鏡を挿入し、内腔面をおおう粘膜に異常がないか検査をしています。 
内視鏡は、一般的には「胃カメラ」と呼ばれていますが、食堂鏡、胃内視鏡、十二指腸ファイバースコープなど観察する場所によって呼ばれ方や管の太さが異なります。 
これらの内視鏡を挿入し、粘膜に異常が発見された場合、粘膜を生検したのち顕微鏡で細胞の性格が良いか悪いかを判断します。細胞を検査することにより、微小ながんを早期に発見することができるのです。また粘膜を検査をするだけではなく、ポリープや早期がんの切除、異物の除去や止血の処置までも内視鏡で治療することができます。 

内視鏡室で働く看護師の仕事内容

医師と看護師

内視鏡室では、医師、看護師のほかに、消化器検査技師、臨床工学技士、薬剤師など、さまざまな専門スタッフと連携して処置にあたります。 

そのなかでも、看護師がおもに担当する業務は以下のとおりです。 
・感染対策(スコープの消毒、消毒薬の濃度管理、履歴確認)  
・処置具、備品の保守、在庫管理  
・患者の介助、鎮静患者の観察、記録  
・検査後、鎮静患者のリカバリー室での安静解除
 など 

検査や治療で使用する物品を管理したり、内視鏡を受ける患者さんに検査や治療に関する説明をしたり検温、前処置なども看護師の仕事となります。 

内視鏡室で働く看護師の役割

円滑に処置を進めていくうえで、看護師のサポートは欠かせません。 
上述にもあるように、検査で使用する物品の準備や片付け、洗浄、点検などは看護師がおこないます。 

また内視鏡といえば、一般的によく耳にするのが「苦しい」「つらい」といったネガティブなワードではないでしょうか。たとえ麻酔や鎮静剤を使うとわかっていても、処置前の患者さんの精神はとても不安定になっています。そんな患者さんの不安を少しでも和らげるために事前に検査や処置の内容をわかりやすく説明したり、処置中にも患者さんに声をかけたり、リラックスした状態で処置に臨むようにするのも看護師にとって重要な仕事のひとつとなります。 

内視鏡室で習得できるスキル

看護師数人が集まっている

内視鏡室で働くことで習得できるスキルは、他の診療科では得ることのできない、技術的なものが大きいです。 
例えば、内視鏡室では大腸カメラなどの医療機器を扱います。 
内視鏡で示される画像のアセスメントや粘膜の切除・焼灼、クリッピング技術など、こういった最新医療機器の準備や介助などの業務を通して勉強することができます。今後も需要が高まるであろう内視鏡のスキルを習得した看護師は、将来的にみても重要な存在となるでしょう。 
内視鏡の適用範囲も増えており、人体を理解する解剖学的知識も身に付けることが可能です。 
近年ではより内視鏡に関する専門的な知識を身につけた「内視鏡検査技師」の資格を取得する看護師が増えてきました。 

「内視鏡検査技師」についての詳細はこちらをご覧ください。  
内視鏡のエキスパート『消化器内視鏡技師』とはどんな資格? 

また、内視鏡といえば検査だけのイメージがありましたが、昨今は医療技術の進歩により、内視鏡室を用いた手術も行うようになってきました。 それにともない、内視鏡の必要性も高まっており、迅速に仕事をこなせるかどうかも内視鏡室で働く看護師に必要なスキルとなっています。 
仕事をてきぱきとこなせるだけではなく、手術前の不安な患者さんに、しっかりと説明をする、不安を取り除くためのコミュニケーション能力を養うことも可能です。

内視鏡室で働くことの魅力

内視鏡室で働く看護師は通常の看護業務に加えて、内視鏡室でしか得られない魅力というものがあります。 

・ワークライフのバランスがとりやすい 
・看護師+αのスキルが身につけられる 
・最先端医療の現場にやりがいを感じられる 

内視鏡室における看護師の最大の魅力は、プライベートの時間を確保しやすいということ。 内視鏡室勤務の場合、基本的に平日の昼間に検査や処置が行われるため残業が少なく定時にあがれるのが特徴です。 
また、内視鏡治療は常に技術革新が行われる最先端の医療技術です。そんな現場で医師のサポートを行うことで、通常の看護師では得られないさまざまなスキルを身につけることができます。 

どんな人が向いている?

内視鏡室の仕事は、病院によってマニュアルが異なることが多いです。 
そのため、内視鏡室で働いた経験がある看護師でも職場が変わる際は、新しい職場のマニュアルを1から覚え直す必要があり、勉強が好きで向上心のある、努力ができる看護師さんが向いていると言えるでしょう。そして、上述でも挙げたように、内視鏡室勤務はワークライフのバランスがとりやすい職場環境となっています。家庭との両立を目指したいママさん看護師には適した環境といえるのではないでしょうか。 

内視鏡室勤務を希望する際の注意点

ノートパソコンと聴診器

看護師として色々なことが学べる内視鏡室ですが、勉強会や研修会などをあまり開催しない医療機関や、講習会などの案内も行わない病院では、看護師が自分で勉強する場を探す必要があります。 
同時に、内視鏡技師の資格を持たない看護師には患者の応対以外の仕事を任せない病院も珍しくなく、そういった部分でもスキルアップは難しくなるかもしれません。 
人間ドッグを専門に行う部署やクリニックの場合も、疾病や治療と関わりなく内視鏡検査業務をこなすだけになりがちです。 

内視鏡室での勤務を希望される場合、どういった業務を任せられるのかを事前に確認し、将来的にスキルアップが見込める病院かどうかを見極める必要があります。 
スキルアップを見込める病院かどうか判断にお困りの看護師さんは、お気軽に医療ワーカーまでご相談ください。医療に特化した専属のアドバイザーがご希望に合わせた求人をピックアップし、入職までのやり取りを丁寧にサポートしてくれます。 

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さいごに

年々新しい医療技術が発展し、需要が高まりつつある内視鏡検査。大きな病院に限らず、内視鏡を取り入れたクリニックが増えているのは、検査や治療を必要とする患者さんが増えているからといえるのではないでしょうか。しかしながら一方で、内視鏡検査に対して強く不安を感じる患者さんは多くいらっしゃいます。 
そんな患者さんの心の支えとなるのが看護師さんの存在です。分かりやすく処置の内容を説明し、声をかけることで少しでも不安を取り除くことができます。 
「処置中怖ったのですが、看護師さんがずっと手を握ってくれていたので頑張れました」といった患者さんの声もあるほど内視鏡室における看護師さんの存在は欠かせないものです。 

今よりももっと専門的な知識を身につけたい、患者さんの内視鏡に対するネガティブなイメージを払拭したいと考える方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。