日本には数多くの医療機関があり、さまざまな診療科目があります。特に美容外科は一般病院には少ないため、経験を積んだ看護師でも知らないことが多いのではないでしょうか。よく分からないながらも、”待遇がいい”というイメージは浸透しているので、美容外科への転職を考えたことがある人も多いはず。では、転職するとしたらどんな資格やスキルがあると有利なのかをみてみましょう。<参考> 厚生労働省による医療施設(動態)調査・病院報告の概況
美容外科で働くなら正看護師資格が有利
美容外科は一般病院と同じように、診療の補助や手術の介助、注射や点滴を行うため正看護師もしくは准看護師資格が必要です。正看護師でなければいけない、ということはありません。しかし、美容外科に限らず中途採用の資格要件に臨床経験が求められる場合、経験年数が少なくて済むといったことからも、正看護師資格のほうが有利といえます。 美容外科で看護師資格以外にあると有利な資格・スキル
美容外科で働くにあたり、看護師資格のほかにこれは必須!というものはありません。しかし、あると転職の際に有利なだけでなく、美容外科での仕事に役立つ資格やスキルは以下のようになります。◇語学力
近年増えているのが訪日外国人。日本の医療技術は海外でも高く評価されており、観光だけでなく医療サービスを求めてやってくる外国人が増えています。特に美容外科は技術が高いのはもちろん、丁寧なサービスでも評判です。患者は富裕層が多く、高額治療になることがほとんど。旅行のコーディネーターが通訳する場合もありますが、やはり看護師が直接話をして説明やアドバイスをしたほうが、患者も安心して診療や施術に臨めます。クリニックにとっても、語学のできるスタッフをきちんと配置しているというアピールになります。英語の資格はTOEICがひとつの基準となっていますが、ビジネス英語が話せる目安は700点以上とされています。しかし、いきなり700点をとるのは大変。採用試験でのアピールポイントとして使うなら、現段階でのスコアを提示し、継続して勉強することを伝えるのもよいでしょう。英語以外の語学でいうと、中国人患者が急増しているため、これから勉強をはじめるという人には中国語もおすすめ。中国語の資格としては中国語検定やHSKなどがあります。◇エステティシャン資格
エステティシャン資格は公的な資格ではなく、さまざまな民間団体が認定しています。いくつもの種類がありますが、皮膚に関する基礎知識の学習は共通です。美容外科では化粧品の販売をすることもあるので、資格で得た知識をもとに説明することができます。 美容外科の看護師に人気の資格
美容外科の看護師は一般病院からの転職者が多くなっています。
以前は夜勤のあるシフトでなかなか習い事ができなかったけれど、転職してから資格取得に励むという人も少なくありません。
エステティシャン資格以外にも、アロマセラピーやリンパマッサージといったリラクゼーション系の資格に人気があります。
また、ヨガやエクササイズに通いスタイルの維持に励んでいるという人も多いです。仕事には直結しなくても美を提供する職業柄、積極的に自分を高める努力をしています。
まとめ・美容外科看護師に求められるもの
近年、美容外科を取り巻く環境の変化から、語学力などがあったほうがいいのは確かです。しかし、患者が技術以外に求めるのはサービスの質であり、美容外科の看護師に何より必要とされるのは接遇です。患者のスタッフへの評価の目は厳しく、いくら看護師としてのスキルがあっても態度が悪ければ、そのクリニックへの満足は得られません。自由診療で高いお金を払っているのに我慢してまで通院する必要はなく、サービスが悪ければ他に移ってしまいます。それだけに美容外科の看護師に求められるのは丁寧な接客態度。資格やスキルも重要ですが、美容医療の従事者である自覚を持ち、気持ちの良い応対という基本的なことを実践できる人が求められます。 美容クリニックの看護師求人特集はこちらから