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看護師が泌尿器科で働くなら取っておきたい『排尿機能検査士』の資格

尿検査イメージ画像

更新日:2021.04.13

公開日:2018.04.06

排尿機能検査士の資格を知っていますか?資格は2004年にできた比較的新しい資格です。
資格の特性上、泌尿器科で働いていないと取得できませんので、知らない看護師さんも多いことでしょう。
今回はこの排尿機能検査士についてまとめてみました。

そもそも泌尿器科とは

病院の廊下

泌尿器科。学問的には泌尿器科学で、主に尿路系や男性生殖器系の医学を行っています。
尿路系は腎臓、尿管、膀胱、尿道を表し、生殖器系は陰嚢内臓器と陰茎、前立腺などになります。
海外では外科の範疇ですが、日本では皮膚泌尿器科学として外科学から分離されています。
(この時の名残で、今も皮膚科の診療をしている医療施設もあります)

主に治療を行う病気として、腎細胞癌、腎盂腎炎、水腎症、尿管腫瘍、膀胱尿管逆流症、膀胱炎、膀胱癌、前立腺炎、前立腺癌、尿路結石、性病などを診ます。
今回の排尿機能検査士では、膀胱系の検査で力を発揮する資格になります。

排尿機能検査士とは

医者が診察している様子

従来の泌尿器科医は、一般的な外科や内科とはちょっと違い、検査の準備から検査の実施、後片付けもすべて行っていました。それでいて、他の科と同じように患者さんへの説明もしますし、検査結果のチェックもしなければなりません。 

これはとてもじゃないですが効率は良くありませんよね。 
 
何故こうなっているのかというと、泌尿器系の検査では準備や検査精度に高い知識と経験が必要としているからです。
このような非効率を解消するため、2004年に新たに『排尿機能検査士』が作られました。 

排尿機能検査士の役割

看護師がカルテを見ている

排尿機能検査士の役割は、効率の良くない検査をスムーズに行うことにあります。 
泌尿器系検査では以前は神経因性膀胱が多かったのですが、高齢化が進んでおり排尿障害を抱えた患者さんや、下部部尿路閉塞疾患、尿失禁などの患者さんの検査も行うようになっており、排尿機能検査士の需要が増えてきています。 
 
また排尿機能検査士は看護師や臨床工学技士がなることが多いのですが、看護師などが専門的な知識を持つことで、患者さんが医師には言い難い悩みなども引き出すことができます。

排尿機能検査士の取得方法

椅子が並べられている部屋

排尿機能検査士の取得に、資格試験はありません。排尿機能検査士としての条件をすべて満たし、排尿機能検査士認定委員会より審査を受ける必要があります。 

資格認定を受けるために必要となる条件は以下のとおり。 
 
【排尿機能検査士になるための条件】 
・看護師(准看護士含む)、保健師、臨床検査技師、診療放射線技師など医療資格を持つこと 
・排尿機能検査に関する活動実績(50例以上) 
・コメディカルスタッフとしての人格及び見識を備えていること 
・日本泌尿器科学会専門医の推薦があること(学会への加入は不必要) 
・指定された排尿機能検査士講習会に参加すること 

 
これらの条件をすべて満たした上で、申請書(申請料5,000円)と排尿機能検査に関する活動実績一覧、専門医の推薦状のほか必要書類を提出します。その後、排尿機能検査士認定委員会により審査が行われ、申請者が基準を満たしていると判断された場合、排尿機能検査士として認定を受けます。 

格認定後は5年ごとの更新期間があり所定の講習会に参加し単位を取得することが条件としてあります。 
 

(参考:日本泌尿器科学会『排尿機能検査士制度規則』)


まとめ

スーツの男性が握手をしようとしている

男性女性共にデリケートな悩みになる泌尿器系の病気。日常生活をおくる上で、誰しもが泌尿器系の病状を抱えるリスクがあります。 
そのため、泌尿器科を利用する患者数は多く、一人ひとり診察・検査に時間を要することも珍しくありません。そんな悩みを解消できるのが排尿機能検査士。 
まだまだ知名度は低い資格ですが、高齢化社会に近づくにつれて排尿機能検査士の需要はますます増えていくでしょう。 
泌尿器系で働いているなら、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。 

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