転職ノウハウ

『在職中』or『離職後』看護師が転職活動を始める時期について

看護師 転職 前と後

更新日:2023.04.02

公開日:2018.04.09

看護師さんが転職を考えだすタイミングのほとんどは『在職中』ではないでしょうか。 

今の職場に不満があったり、ストレスや激務で体調不良を起こしかけていたりと、人によって理由はさまざまあることかと思います。いざ転職活動を始めようと思っても、今がそのときかどうかの判断はなかなか難しいものがありますよね。 

ここでは、『在職中』『離職後』のそれぞれの視点からメリット・デメリットについてご紹介していきます。ぜひ、こちらの記事を参考に自分に合った転職活動のタイミングを見極めていただければと思います。 

転職活動のスケジュール組みをする

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看護師が転職を行うにあたり必要とされる期間はどのくらいなのでしょうか。 

一般の企業であれば、転職活動を始めてから転職が完了するまでの期間は3ヵ月程度。企業によっては面接を複数回行うところもあります。一方看護師の場合、面接は一回のみのケースが多く、1~2ヵ月程度と短期間で転職することが可能となっています。 
短期決戦が予想されますので、あらかじめ入念に準備を行う必要があるのです。 

まずは、自分の現在の職場状況を一つひとつ確認してみましょう。 
 
確認する点としては、 
・ シフト制か固定休みか 
・ シフト制の場合、希望休が通りやすいか 
・ 有休休暇を消化できるか 

の3つです。 
 
在職中に転職活動をする場合、仕事の合間を縫って日程調整を行わなければなりません。ほかの看護師とシフトの調整ができる職場かどうか、有給休暇を取得しやすい環境かどうかをあらかじめ把握しておくようにしましょう。 

次に、希望する求人の採用試験日や回数を確認しましょう。 
大きい病院や施設、企業では面接の日程が決まっていたり、採用試験が複数回あったりと施設ごとに採用手順が異なります。 
もちろん、一か所だけではなく複数か所を同時進行で受ける場合は、全日程込でのスケジュール組みを行わなければなりません。また内定からいつまでに内定承諾・辞退の返事をしなければいけないか、入職予定日もあわせて確認してください。 

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看護師の転職にベストな時期はいつごろ? 

全体の流れが見えてくると、次に気になってくるのが「在職中に活動を始める」か「一旦離職してから活動を始める」かの二つの選択肢です。 
それぞれに、どのようなメリット・デメリットがあるのかをみてみましょう。 

「在職中」から転職活動を始めた場合

患者さんと話している看護師

メリット

在職中から転職活動を始めるメリットは、“ブランク”をつくらずに済むので応募先に好感をもってもらえるということです。 
退職してからの空白の期間はどれくらい空いていたのか、その期間どう過ごしていたのか、ブランクが明けばあくほど、内容によっては応募先の印象を損ねてしまいかねません。 

また、在職中に転職を行うことで給与が途切れることなく支給されることのほかに、役所での健康保険・年金の切り替え手続きが不要となります。なにより精神的に落ち着いて転職活動ができるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

デメリット

デメリットとしては、先に内定を貰い、現在の職場へ退職の意向を伝えたところ、退職交渉がうまくいかず“退職が出来ない”といったトラブルが起こりうるということです。 
病院・施設側も看護師が内定承諾後、入職準備中に退職が出来ず、内定を辞退するケースは少なくありません。面接の際には、担当者から「現在の職場に退職の意向は伝えているか、時期は確定しているか」と非常に詳しく聞かれることが多いです。 

そのため、ある程度転職の時期や転職先が見えてきた際には、現在の職場に相談をしてみたり、ほかの退職希望者の動きなどをチェックしてみたりと確認してみましょう。 
 
また、在職中から転職活動を始める場合と離職してからとの大きな違いは“余裕をもって準備ができない”ところです。 
どうしても現在の職場と両立しながらの活動になるため、「応募書類の準備や面接対策が間に合わなかった」ということにならないよう、あらかじめ余裕を持って備えることが大事です。 
 

「離職してから」転職活動を始めた場合

メリット

退職後に転職活動を始める方は意外と多いのではないでしょうか。女性の割合が多い看護師業界では、結婚、夫の転勤、出産、などライフプランに合わせて就業状況を変らざるを得ないケースも出てくることでしょう。 

離職してから転職活動を始める場合の大きなメリットは、時間を有効活用できるといった点です。応募先とシフトの日程を調整する必要はありませんし、なにより余裕をもって転職活動に集中することができます。 

また、なかには「体調を崩してしまったので、一旦仕事から離れたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。マイナスイメージの強い“ブランク”ですが、人によっては体を休めるための“休息の期間”でもあります。 

転職の際には、「理由があって療養していた。今は完治している」ということをきちんと伝えることで応募先の印象を変えることが可能です。 
 

デメリット

退職後の大きなデメリットは、やはり“収入がない期間が発生してしまう”ということです。 
失業保険は己都合退職の場合3ヵ月の給付制限期間がありますので、どうしてもそのあいだは無給となってしまいます。ですので、なるべく3ヵ月分の生活費を備えてから退職するのが望ましいでしょう。 
3ヵ月以内に転職先を決められない場合、期間をおいてから転職活動を始めたい方は失業保険について、お近くのハローワークにて確認をしましょう。 
 
失業保険に関する記事はこちら 
看護師さんのための退職時のポイント| STEP.5 退職後の手続き 

どっちを選ぶか迷ったときには…

在職中と離職後、どちらもメリット・デメリットがあるなかで自分に適したタイミングはいつなのか、悩んでしまっている方は少なくありません。人によっては今がそのときなのかどうか、自身で判断できないとお困りの方もいらっしゃるかと思います。 

そんなときにおすすめなのが、『転職サイト』を利用してみるということ。 

転職活動に適したタイミングがいつなのか、看護業界に特化したプロのアドバイザーに相談してみましょう。適した時期をアドバイスするだけでなく、条件に合った求人をいくつかピックアップし、条件の交渉、日程調整など入職まで丁寧に対応してくれるので安心して転職活動を進めることができますよ。 

無料でアドバイザーに相談してみる 

―関連リンク―  
失敗しない看護師の転職│求人の探し方・選び方のコツ  
看護師が転職でやってしまった失敗例|転職を成功させるためのポイント 
 

さいごに

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『在職中』か『離職後』、どちらの方法を選択しても、あらかじめ“備える”ということが大切です。 
在職中は業務に支障が出ないよう準備期間やシフトを調整する必要がありますし、退職後であれば、各種保険の手続きや再就職までの金銭的蓄えを用意しておきましょう。 

事前に何をしなければならないのか、どんなリスクが生じてくるのかを把握することで転職活動の際にも問題を回避することができます。 

ぜひ自分の状況に合わせた方法で、次のステップに挑戦してみてはいかがでしょうか。 

※掲載情報は公開日あるいは更新日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。