看護師の転職に、必要不可欠な『自己分析』。
「自己分析って具体的に何をするの?」「就活以来してないな…」そんな方もいるのではないでしょうか。
実は、最短で希望の転職先に入職するには、この自己分析が何よりも大切なのです。
看護師専門の転職サイト『看護師ワーカー』で、さまざまな転職者を見てきたベテランアドバイザーによると「自己分析ができている人は、転職先で勤続3年以上である確率が非常に高い」とのこと。
自己分析をしっかりとしてから転職すると、転職後に「こんなハズじゃなかった!」「これじゃ転職しない方がよかったな…」といった不満が出にくくなります。
そして実は自己分析は転職だけでなく、今後の人生にも役立ちます。
しかも必要な時間は、たったの30分。
この機会にあなたの『強み』や『本当にしたい事』、そして『本当に働きたい職場』を把握し、転職を成功させましょう。
自己分析って何?どうして必要なの?
そもそも、あなたはなぜ転職をしようとしたのでしょうか。看護師としてのキャリアアップを求めて?人間関係や給料などの現状に不満がある?さまざまな理由から転職を考えたと思いますが、どなたにも共通するのは「今よりも自分に合った職場で働きたい」という希望ではないでしょうか。この希望を叶えるために必要なのが自己分析です。自己分析をすることにより『自分の強み・本当になりたい自分が明確に』なり、以下のような効果が生まれます。自己分析をするメリット3つ
①満足度の高い転職ができる転職先選びに、自己分析から導かれた『あなたが本当にしたい事
』を加えることで、転職した後の満足度が高まります。「給料がいいから」「休日が多いから」といった待遇面ばかりを重視して転職先を判断すると、転職後に「この仕事では自分の力を生かせてない」といった仕事内容への不満を抱きやすくなってしまいます。②転職期間に差が出る自力で転職活動をする、紹介会社を利用する…さまざまな方法がありますが、いずれにしても自己分析から「自分はこんな場所で働きたい!」という希望をもとに動くことで希望先がスムーズに決まり、転職期間も短くなります。③面接にも役立つ自分自身をきちんと理解できていると、相手に話すことの軸がブレないため、自分の気持ちを伝えやすくなります。相手から質問されたことに対しての返答で矛盾が生まれたり、うまく言葉にできなかったり…そんなトラブルを避けることができます。上記の3つは主に転職時のメリットですが、自己分析のメリットはそれだけではありません。あなたの今後の人生にも生かすことができます。『5年後や10年後の自分は、どうなりたいのか
』といった気持ちを常に持ち、普段から自己分析を心掛けることで、『理想の自分』に近づけます。転職という場面だけでなく、あなたの人生を豊かにするためにも自己分析は大切と言えます。 今すぐ紙とペンを用意!看護師のための自己分析
自己分析は、以下の手順でおこないます。
①『キャリアの棚卸し』をする
②『現状に対する不満』『職場に対する希望条件』を書きだす
③書き出した条件に優先順位をつける
紙とペンを用意して、順に進めていきましょう。
必要な時間は約30分。もちろん「じっくりと自己分析をしたい!」という方は、時間を気にすることはありません。
今までのあなたと、将来あなたが本当になりたい自分はどんなものでしょうか?
①キャリアの棚卸しをしよう
看護師の転職活動における書類選考や面接では、今までの経験やスキルを相手にきちんと伝えられるかが非常に重要です。
経験がある人ほど伝えたいことも多いでしょうが、希望先の病院やクリニックでは不要なスキル、求められていない経験を伝えても逆効果となってしまいます。
そこで、まずは『あなたの持っているスキル・経験』を書き出し、そこから希望の転職先で求められているものを選びましょう。
第二新卒などの経験が浅い看護師の方は、「書けるものが少ない…」とお悩みかもしれませんね。
学生時代に、周囲から自分の性格について言われたことはありませんか?
思いつくままに、どんどん書き出しましょう。
下記を参考に、いろいろな視点から自分自身を見つめなおして書き出します。
・看護師を目指した理由、新米の頃はどのように働いていこうと思っていたか
・これまでの勤務先と配属先、患者数や人員の構成
・携わった仕事内容、役割、得たスキル
・これまでの実績、周囲からの評価
・看護師としての喜びや成長を感じることができた瞬間、つらいと感じた瞬間
・やりたいけれど、できていない仕事
特に重要なのは、『やりたいけれど、できていない仕事』です。
先ほど登場したベテランアドバイザーも、「転職するなら、絶対にやりたい分野の仕事にするべき!」と強くプッシュしています。
やりがいを持てる仕事は満足度が高くなり、結果的に離職する確率が低くなります。
②『現状に対する不満』『理想の条件』を書きだす
・希望の科目ではない・患者さんひとりひとりと、もっとじっくり向き合いたい・夜勤が体力、精神的に負担・給料など待遇面での不満・院長の方針と合わないなど、あなたの現状に対する不満をくわしく書きましょう。そして『キャリアの棚卸し』と『現状に対する不満』をふまえて、これからのあなたが看護師として自分らしく快適に仕事をするために、今後の人生を考えた『理想の条件』を、以下のようにピックアップします。・さらなるスキルアップとやりがいを感じるため、急性期病院で働きたい・患者さんの精神的ケアについて悩むことが多かったので、もっと精神的ケアの学びを深めたい・患者さんとしっかりと向き合える実感がほしいので慢性期病棟で働きたい・結婚、出産の予定があるので託児所のある病院で働きたい・家族を優先させたいので、週末に休める職場がいいというように、詳しく書き出しましょう。ポイントは、「給料が高い」「夜勤がない」といった簡単な理由で済まさないこと。「どうしてその条件なのか」「どんな自分になりたいのか」
を、深く掘り下げて考えてみてください。「たくさん給料がほしいけれど未経験なので臨床経験を積みたい」「仕事に活かせる資格取得の勉強がしたい」など、別の理由が出てくるはずです。 ③書き出した条件に優先順位をつける
②で書いた『自分らしく、快適に仕事をするための条件』に、優先順位をつけましょう。
解決させたい悩み、理想をすべて叶える職場を探すことは非常に難しいものです。
そこで、
・仕事内容
・収入
・勤務時間
・仕事とプライベートのバランス
などの各項目に分けて、優先順位をつけましょう。
あなたが転職先で満足のいく仕事をするためにも、『仕事内容』は優先順位を高くすることが望ましいです。
「これだけは譲れない!」「多少であれば我慢できる」というように順位をつけることで、あなたが看護師として本当にやりたい仕事、本当に大切にしたいものは何かが具体的にわかります。
自己分析でわかる、あなたにピッタリの転職先
③の優先順位をもとに、希望の転職先を見つけます。
100%希望条件にあった転職先を探すのは非常にむずかしいため、「これだけは譲れない!」という部分を最優先に考えましょう。
「満足のいく転職がしたい」「自己分析をしたけれど希望条件にあった転職先が見つからない」という人は、転職サイトへの相談してみてはいかがでしょうか。
自分で転職活動をすると自己分析から面接、内定までの工程が多いために悩むことも多く、どうしても期間と手間がかかってしまいます。
短期間で満足のいく転職をするには、転職サイトの利用がおすすめです。
『看護師ワーカー』では、看護師専任のアドバイザーが希望条件をヒアリングし、あなたにあった転職先をご紹介します。
登録から内定までにかかる期間は、約1か月。
もちろん無料で登録・利用できるので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
★看護師ワーカーで転職先への希望を相談してみる
自己分析を自己PRや志望動機に書くには
自己分析をもとに履歴書に自己PRと志望動機に書くときは、まず応募先の『医院理念や方針』、『募集要項』を確認
しましょう。そのうえで『キャリアの棚卸し』から、応募先に合うあなたの長所やスキルなどの『強み』をピックアップし、記入します。記入する際は、以下の点に注意すると相手への印象が良くなります。・実際の看護師としての仕事に自己PRや志望動機がどう活かせるのか、採用担当者が具体的にイメージできるような言葉を選ぶ・履歴書での自己PR、志望動機欄は5行程度しかないため、あれこれ詰め込めすぎない・ネガティブな言葉は避ける・嘘は絶対に書かない(持病などは隠さない)「どう書けばいいのかわからない…」とお悩みの方には、自己PRや志望動機の書き方を以下のページで紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。 ★自己PRや志望動機のくわしい書き方を見てみる まとめ
◇最短で満足度の高い転職をするためには自己分析が必要
◇『キャリアの棚卸し』『現状に対する不満』『理想の条件』を書きだし、優先順位をつけることで自己分析ができる
◇5年後、10年後の自分はどうなりたいかが重要
◇自己PRや志望動機には、自己分析から転職先とマッチする『強み』を書く
転職を成功させるためには、まずは自分自身を知ることが大切です。あなたがこの先本当にやりたい仕事をして、そして今後の人生をよいものにしていくために、しっかりと自己分析をしてから転職先を探しましょう。