MRIで働く看護師の仕事は、ほとんどが患者さんへの事前確認・注意事項といった説明業務になります。
勤務先によっては、看護師が機器の操作を行う医療機関もあります。
特に資格は必要ありませんが、患者へMRI検査のメリット・デメリットを理解してもらい納得してもらう必要もありますので、MRIの知識と理解して頂く説明能力が必要になります。
ここではMRIで働きたい看護師に向けて、仕事内容とメリットをお話しします。
MRIで働く看護師の仕事内容
MRIで働く看護師の業務には「世話役」と「操作役」の2通りがあります。
患者への説明業務等の「世話役」
初めに「世話役」の仕事内容は、安全に安心してMRI検査に受けて頂けるよう、患者への診療の補助を主にしています。
例えば、MRI検査前に体内金属や手術歴の事前確認をしたり、体外金属(アクセサリー)やカラーコンタクトの取り外しなど危険性の説明と一緒に理解頂いて、ご協力を要請することが重要な仕事となります。
MRI室での機器の操作「操作役」
次に、操作役はMRI操作を担当します。
よく聞かれますのが、看護師がMRIを操作するのは違法ではないか?との質問ですが、結論から申し上げますと答えは、NOです。
診療放射線技師法第二十四条の二によると、放射線照射以外は「診療の補助」行為として扱われるとされています。「診療の補助」行為については看護師の職域に含まれるため、看護師でも対応が可能となります。
総合病院など規模の大きい医療機関では、放射線技師が操作を行うことが多いですが、個人病院では看護師が操作を任されることが多くなっています。
MRI室で働くメリット
最新の医療知識・技術を学べる
MRI検査は必要不可欠な存在となっており、機器も検査技術も日々進歩しています。
そのため、最新の医療知識・技術を学びたいと考えている方には非常にやりがいのある仕事といえます。
様々な診療科から必要とされる
MRI検査はCTと違い放射線を使わないため放射能被爆の可能性はゼロです。
妊娠中の妊婦や子供でも安心して検査を受けられるので主要な検査法の一つとなっています。
ほとんどの診療科から必要されているため、そのことにやりがいや喜びを感じる方には非常に向いている仕事といえます。
未経験者も大歓迎
未経験者は新しい知識を覚えやすいという点があるので、新人の教育育成に積極的な医療機関では率先して採用しています。
また、パート勤務や非常勤のアルバイトの求人もあるため、プライベートの時間を大切にしたい方には魅力的な職場となります。
近年MRI検査は無くてはならない存在となってきましたが、無資格でも行える点から、キャリアアップやスキルアップを目指している方はIVRの資格を取得する看護師が増えています。
転職をする際には、給与の増加を狙える武器となりますので非常におススメです。
また、最新のMRI機器に触れて知識を身に付けたい方は、最新の機器を取り入れる医療機関で働くことをおススメします。