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プライマリーナースの役割とは?看護師が感じるメリットとデメリットまでご紹介

振り返る看護師さん

更新日:2023.03.16

公開日:2023.03.16

患者さんにとって最適な看護を提供するために、各医療機関では様々な看護方針を採用しています。看護方針の中でも代表的なものがプライマリーナースです。
こちらの記事では、プライマリーナースの役割やメリット・デメリットをご紹介します。

プライマリーナースの役割と看護目標を知ろう

笑顔の看護師さん

プライマリーナースの役割と看護目標をみていきましょう。

プライマリーナースの役割とは

一人の患者さんを一人の看護師が受け持つことを、プライマリーナーシングと言います。
担当する看護師をプライマリーナースと呼び、入院から退院まで一人の患者さんを担当することで、患者さんと信頼関係を作りながら回復に向けて看護します。

プライマリーナースが一人の患者さんに行う看護には、看護計画の立案・看護の実施・看護計画の評価があります。プライマリーナースが休みを取る時には、別の看護師がプライマリーナースの看護計画に沿った看護を行います。

プライマリーナースの目標とは

プライマリーナースの目標とは、患者さん一人ひとりに適切な看護をすることです。そのため、看護師一人が受け持つ患者さんは多くても5人程度になります。

プライマリーナース【3つのメリット】

青空に浮かぶメリットとデメリットの文字

プライマリーナースのメリット3つを考えてみましょう。

患者さんの安心感につながる

病院内での生活には不安がつきものですね。毎日違う看護師が病室にくるより、いつも同じ看護師が担当する方が患者さんは安心できます。

責任感を持って看護に集中できる

複数の看護師が患者さんに関わる場合と比べると、看護師が責任感を持って看護ができる環境だと言えるでしょう。担当の患者さんに集中して看護できるので、質の高い看護を提供できることでしょう。

患者さんとの人間関係の構築につながる

患者さんの入院から退院までの時間を同じ看護師が受け持つことは、看護師と患者さんとの人間関係の構築につながります。信頼できる看護師に、なんでも相談できる関係性は患者さんにとって大切です。

プライマリーナース【2つのデメリット】

デメリットのブロック

では、プライマリーナースのデメリットはどんなところでしょうか?

相性の悪い組み合わせの時に困る

プライマリーナーシングは患者さんにも看護師にも、快適な看護環境になるのが理想です。
お互いにとって心地よい相性の場合はメリットですが、相性の悪い組み合わせになった場合には、一貫した看護体制のプライマリーナーシングはデメリットになるでしょう。

看護に質の差が出やすい

チーム看護と違い、個々の看護師の質や能力が患者さん個人に影響します。看護計画も一人の看護師が立案するため、提供する医療や看護の質に差が出てしまうことはデメリットになります。

看護師としてやりがいのあるプライマリーナースになろう!

車椅子の女性の手を包み込む看護師さん

プライマリーナースは、「一人の看護師が一人の患者さんを一貫して看護する」プライマリーナーシングをする看護師のことです。
プライマリーナーシングを採用している病院で、プライマリーナースとして働きます。一人の患者さんに寄り添いながら、入院から退院までを一貫して任せられることは看護師としてのやりがいにも繋がることでしょう。

プライマリーナースとして働きたいと思った方は、看護方針にプライマリーナーシングを採用している医療機関を探してみましょう。

※掲載情報は公開日あるいは更新日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。