看護師の方がお仕事をお探しする際には、医療機関の規模を目安にされる方が多いと思います。
診療所、クリニックのような「病床数が19以下の入院施設を持つ医療機関」の規模が小さい医療機関で働くのか、それとも、病院のような「病床数が20以上で入院施設を持つ医療機関」で働くのか。
その中でも、特に大きい規模の病院である「病床数が100床以上の入院施設があり、外科や内科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、の診療科目を持つ医療機関」である総合病院で働くのか、人それぞれだと思います。
ここでは、大小様々な規模の医療機関がある中で、どこで働くのが自分にとって良いのか、合っているのか、そんなお悩みを持つ看護師のお力に少しでもなれるように、規模が大きい病院で働くメリット・デメリットについてお話しします。
規模が大きい病院のメリット
規模が大きい病院では、研修会・セミナーが頻繁に開催され、診療科目が多いことから様々な症例に多く当たることができるので、幅広い医療の知識・臨床経験を得られる環境が整っています。
そのため、看護師としてスキルアップを目指している方や、将来はこうなりたいとキャリアステップを考えている方の転職が多い傾向にあります。
また、新人看護師には先輩看護師がマンツーマンで指導・教育するプリセプター制度や、キャリア開発を目的としたクリニカルラダー制度があるため、足りない知識・技術は何なのかと問題点・改善点を明確にすることができるので、現場から長く離れていた方や勤務年数が短い方も安心して働くことができます。
また規模が大きい病院は、他の医療機関と比べると、給与も高水準で福利厚生など待遇面がしっかりしている点も魅力の1つです。
患者数も多いのでそれに伴い、業務量や管理数が増えるので手当も高く設定されているのが一般的で、社会保険や退職金制度も充実しています。
規模が大きい病院のデメリット
先ほどのメリットから教育体制が充実しているのがわかったと思いますが、これは人によってはデメリットになる場合があります。
病院側が積極的に教育に力を入れているため、研修やセミナーが義務付けされている場合がほとんどなのです。
仕事終わりにセミナーに参加したり、自分の時間を割いたりと、心身的に負担が大きくなります。
しかし、勉強熱心で看護師としてスキルアップを目指している看護師さんには、医療の知識を深く学べる事ができ、看護師として大きく成長できる環境があるので、大きい病院で働くことは大きなメリットと言えます。
また転職の際は、条件交渉ができれば希望の配属先に勤務することは可能ですが、様々な診療科目があるために、他の診療科への異動命令が下されるケースもあるので、希望通りの診療科で働き続けることができるとは限りません。
その他にも、人間関係のトラブルで転職や退職してしまうケースも多くあります。
大きな病院では様々な診療科があるので、それに比例して看護師の数も多くなる分、どうしてもトラブルが発生しやすくなります。
一人では希望する医療機関の具体的な情報を集めるのは難しいと思います。
求人票に掲載されている情報だけでなく、職場の雰囲気や教育体制の内容、希望の診療科の交渉や給与の交渉など、専門のコンサルタントを通すことで希望の条件に合う求人を探すことができます。
転職をお考えの際は、看護師ワーカーまでお気軽にご相談ください。