看護師にはいくつかの勤務形態があり、転職をする際は自身がどの勤務形態を望んでいるのかを明確にした上で求人探しをする必要があります。
最も一般的な勤務形態は、「常勤(夜勤あり)」で、これは日勤と夜勤の両方を行う働き方です。
そして、そのなかにも「二交代制」と「三交代制」というものがあります。
この2つの違いは、24時間を2チームで分けるか3チームで分けるか。
つまり、前者は24時間(1日)を12時間ずつに分けるもので、後者は24時間を8時間ずつに分けるものです。
とはいっても、転職を考えている方のなかには、結局どちらを選べばよいのか分からないと迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで、二交代制と三交代制それぞれの特徴やメリットをご紹介していきます。
二交代制の求人の場合
一般的な分け方が、8時半から20時半までが日勤、そして20時半から翌日の8時半までが夜勤となっています。
しかし、施設によってはさらに勤務時間が伸びたり、逆に縮んだり、開始時間や終了時間が変動したりすることがあります。
なお、1回あたりの勤務時間が長くなる分、看護師の人数が少なくて済むなどといった背景から、現在はこの二交代制を取り入れる施設が増えてきています。
もちろん、勤務の間に仮眠や休憩時間を取ることが可能です。
そんな二交代制のメリットは、体に蓄積された疲労を回復させやすいという点でしょう。
何故なら、勤務時間が長い代わりに、夜勤後しばらくは休みとなるからです。
つまり、1度夜勤に入ったあとは次の出勤までの時間が空くことになるので、夜勤にて体に溜まった疲れを持ち越すことなく出勤できるのです。
実際、二交代制で働いている看護師の多くがそれを実感しています。
他にも、プライベートを充実できるという点もメリットのひとつです。
二交代制の場合、基本的には日勤か夜勤の2パターンになるためシフトが組みやすく、長期休暇が取りやすくなります。
これにより、長期休暇を使って旅行を楽しむのもよいでしょう。
しっかり働いてしっかり休みたい、そんな方はこのタイプの求人を探して転職するのがおすすめです。
三交代制の求人の場合
三交代制の場合、1日を3チームで分けることになります。
なお、8時から16時が日勤、16時から深夜0時が準夜勤、そして深夜0時から朝8時までが深夜勤です。
1回の勤務時間は短いものの、次の出勤までの時間が二交代制と比べて短いため、どちらかというと二交代制よりもハードだといわれています。
また、万が一残業が発生した場合はさらに自由時間が短くなり、これを慌ただしく感じる方も多くいます。
そんな三交代制のメリットは、1回の勤務時間が短いことから、集中して業務を行えるという点です。
まず理解しておきたいのが、看護師は患者さんの身近でサポートをしなくてはならないという立場上、業務中は常に集中して取り組む必要があるということです。
しかし、あまりにも勤務時間が長いと集中力が途切れたり疲れが出てきたりする可能性があり、これが何かしらのトラブルに発展するケースもあります。
その点、8時間勤務の三交代制なら安心です。
安全性を重視して転職先選びをするなら、このタイプがおすすめです。
このように、どちらにもメリットとデメリットがあります。
転職を成功させるためにも、看護師求人を探すときは、上記の点も意識し、自分の体力やライフスタイルにあった働き方を選択しましょう。