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准看護師のお給料、その平均額と給与アップの方法を大公開!

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■准看護師のお給料、平均いくら?私は安い?高い?普通?

患者さんにとっては、みんな同じ「看護師さん」。
だからこそ他の人と同じように働き、一通りの業務もできるけれど、その割に給料が見合っていない気がする…。それって「准看護師」だから?

そんな風に悩んだことがある准看護師さんは決して少なくない…いや、むしろ大半の方が一度は悩んだ、もしくは現在も悩んでいるのではないでしょうか。

ほかにも、
「同じ仕事をしているのに給料が安いと感じるけれど、正看護師の方たちは実際どれくらいもらっているんだろう?」
「看護師はほかの職種より高給っていうけれど、准看護師はどうなの?」
「平均的な准看護師の給料ってどれくらい?もしかして私は相場より低い?」
「准看護師だからってこれからも給料があまり上がらなかったら困る…」
といった、収入についてのモヤッとした疑問を抱えてはいませんか?

お金の話は、なかなか他人には聞けないもの。
さらに「収入が少ない、もっと欲しい」とは表立っては言いにくいもの。
この記事では、気になるほかの看護師さんや職種の方の給与額や収入を上げる方法など、准看護師さんのモヤモヤに対して全てお答えします。
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■実はこうなっている、準看護師の給料実態

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看護師と准看護師、同年代と准看護師、給料はどれくらい違う?



厚生労働省による「賃金構造基本統計調査2017年」では、看護師・准看護師の月額賃金の平均(※手当等は含まれない所定内給与額)は

看護師(平均年齢39.3歳):29万8500円
准看護師(平均年齢49歳):25万9900円


と発表されており、准看護師と正看護師では、約4万5000円も差が付いています。


さらに、それぞれの平均年齢と同じ年齢の女性全体の月額賃金(※手当等は含まれない所定内給与額)平均を見てみると

看護師平均年齢39.3歳女性の月額賃金平均:25万4000円
准看護師平均年齢49歳女性の月額賃金平均:26万2900円


となっており、正看護師は同年代の女性より4万円以上も月額賃金が高いのに対し、准看護師は3000円低いという結果になってしまいます。
(出展元は上記と同じく厚生労働省「賃金構造基本統計調査2017年

看護師・准看護師全体の平均年齢から算出していますので、経験の浅い20代の准看護師の方だともっと給与水準が低くなっているのではないでしょうか。
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同じ看護職なのに、どうして准看護師の方が給料が安いの?


実は明確に違う、正看護師と准看護師


・まず、資格が違う
正看護師と准看護師は資格を取るためのルートもさることながら、実は資格の種類自体も違います。
正看護師は国家試験合格後、厚生労働大臣から免許を交付されるので国家資格となりますが、准看護師試験は都道府県知事試験となります。よって、合格後の免許も都道府知事から交付されるため、国家資格ではないのです。

・する仕事は同じでも、役割が違う
准看護師は「医師・歯科医師・看護師の指示のもと、診療補助や療養上の世話をする」のが業務であると定義付けられており、正看護師が患者さんの状態を見て主体的に判断をして看護を行なうのに対して、准看護師は指示を受けてからでないと看護行為をすることができません。
これは正看護師の方が養成機関で学んだ技術や知識が多いということからですが、准看護師だからといってできない看護行為や触れてはいけない器具・機器などがあるわけではありません。矛盾しているようにも思えますが、「指示を受けた上で行なわないといけない」こと以外は、実際に行なう業務は正看護師と同様のものになります。

・学ぶ内容も違う
正看護師養成機関では、安全なケア以外にも人体の構造や薬の作用、患者さんの状態を分析して何が起こっておりこれから何が起こるのか自ら予測する能力を身に付けるための教育が行われます。
一方、准看護師養成機関の教育では「指示者の下で安全にケアを行なう能力を養う」ことが重視されており、自律的に判断を下すことは目的とされていません。
学ぶことの方向性が違うことから役割も分けられているといえます。

■准看護師が給料を上げるにはどうすればいい?

准看護師は転職で給料が上がる?


准看護師に禁止されている看護行為はないように、勤務ができない場所もありません。看護師同様、あらゆる病院・クリニック・施設・企業などで看護職として働くことができます。
しかし、看護水準の向上に努め、より専門的な知識と高度なスキルを看護師に求める国公立病院や大学病院では准看護師の採用を行なっていないケースも少なくありません。
また、看護の質を一定に保つために定められた人員配置基準である「看護配置基準」において、准看護師は人員に含めないとする場合もあるため、診療報酬を得るために基準以上の手厚い看護を実践している病院でも准看護師の採用を停止している場合があります。

一方、クリニックでは准看護師の募集を実施しているところが比較的多いですが、病棟に比べて業務の幅が広くなるため即戦力が求められます。さらに経営者である医師個人の裁量が大きいので、福利厚生などが整備されておらず厚待遇が望めないこともあります。

このように、准看護師として転職をする際は「募集が行なわれているか」「経験はどの程度重視されるか」「待遇はどのようになっているか」を慎重に確認して活動をする必要があります。

准看護師は昇進できる?


指示を受けて動く立場であるため、准看護師が背負う責任は正看護師に比べてかなり小さくなります。しかし、職務上、十分な責任を負える立場ではないということは「管理職に就けない」ということになってしまいます。
現役看護師の方の中には、「勤務先の主任が准看護師」という方もおられるかもしれません。法律上、主任は管理職に当たらないとされているので准看護師が主任職に就くこと自体に問題はありませんが、教えられるのはあくまで「業務のこと」のみであり、上司と言えど患者さんのケアに関して准看護師が正看護師に指導をすることは違法となります。もしミスがあった際、「なぜ、本来指示を受ける側である准看護師が判断・指示をしたのか」と責任の所在が不明確になってしまい、いっそうのトラブルを招きかねません。
病院側が不利益にならないためだけではなく、看護職の身を守るためにもこのように責任の範囲と役割が分けられているので、准看護師では師長や部長などの役職を目指すことは難しいといえます。

准看護師は資格を取れる?


専門看護師・認定看護師といった看護師資格のほか、保健師・助産師などの資格も正看護師の資格を所持していることが前提となっています。 
「看護の現場で働くうちに興味のある分野が出てきたので専門性を深めたい」「キャリアアップをしたい」という思いから資格取得を考えるのであれば、まずは看護師養成課程に通って国家試験に合格し、正看護師資格を取得するところから始めなければいけません。
さらにそこから希望する資格の教育課程がある学校へ入学し、授業や実習に取り組み試験に合格するというステップになるので、とても長い道のりと膨大な費用・労力がかかってしまいます。
准看護師から資格を取得することは、キャリアアップ手段としては現実的ではないでしょう。

■准看護師だとずっとキャリアアップできないの?

准看護師が給料を上げる一番の方法


ここまで読まれた方の中にはもうお気付きの方もおられると思いますが、准看護師が待遇改善のためにキャリアアップする手段として一番適しているのはやはり「正看護師を目指すこと
現在、准看護師資格を取得したならば(※中学校卒業の方は3年の実務経験要)、看護師養成課程(全日制2年課程or定時制3年課程)を受け、国家試験に合格すれば正看護師資格が交付されるようになっています。また、「2~3年も職場を離れたり勤務日数を減らしたりすることはできない」という方は「准看護師としての勤務経験7年以上」という条件を満たしていれば通信制講座で看護師養成課程を受講し国家試験を受けることができます。
3年から7年といった勤務年数の条件をクリアしている方は、きっと看護現場での経験・知識も備わって来て今後のキャリア形成について考える頃ではないでしょうか。従事できる仕事の幅を広げるためにも、ぜひ正看護師への転換を目指してください。

知っていてほしい、キャリアアップの落とし穴


准看護師から晴れて正看護師となった場合、「正看護師1年目」と扱われ新人研修などに参加しなければいけないほか、新卒としての労働条件となってしまうこともあります。
資格の種類が違うので、病院側は「准看護師としてはベテランでも、正看護師としては新人」という基準で雇用条件を設定するため、これまでの経験やスキルが反映されず、もしかしたら>一時的に准看護師時代より給料が下がる場合も。
しかし、手当の支給額が上がることで以前と同じ水準の給料が保てる場合や、准看護師時代の貢献度を考慮して給与額を算出してくれる病院もあるので、事前に勤務先に給与形態や評価制度について確認しておきましょう。

■それでもやっぱり、正看護師になることをおすすめする理由

「新人看護師扱いで給料が下がる、正看護師になるのにまた費用がかかるなら、多少不満があっても准看護師のままで構わない」と思われた方もおられると思います。
ここでは長いスパンで考えた准看護師と正看護師の差と、准看護師という資格がこの先どのように変わっていくのかについてお話しします。

一生を考えると、正看護師の方がメリットあり


ボーナスは基本給から算出されるため、月に4万円の差でも年収ベースで考えるとかなりの開きが出てしまいます。さらにそれを生涯賃金として考えてみるとどうでしょうか?
一時的に新人としての待遇になったとしても、昇進や資格取得が可能となって役職手当や資格手当が付いたり、正看護師として勤務先の幅が広がることでより給料アップを狙う事ができるので、結果的に准看護師として勤続するより収入を上げられる可能性が高くなります。
将来的にみてもやはり正看護師になる方が利点が多いと言えるでしょう。

准看護師が廃止されるって本当?


准看護師は、女性の高校進学率が低かった時代に、義務教育が終わった女性に短期間で専門教育を実施して従事させることで看護師の人手不足を補う制度でした。
しかし、女性の高校進学率95%を超える現代において准看護師制度はそぐわない、医療の進歩により看護師の専門性が高まっており質の高い看護師が必要とされていくという理由から、厚生労働省と日本看護協会は准看護師制度の廃止を推奨しています。
これに日本医師会は「准看護師を目指す人や向上心のある准看護師たちの芽を摘むべきではない」と真っ向から反対しています。

1966年にこの准看護師廃止が提言されて以来、双方の意見対立から未だ決定案は出ていない状態となっていますが、勤務先を離れずに正看護師教育を受けられる通信教育が2004年に開講し、2015年にはその受講資格として必要な条件であった「実務経験10年以上」が「7年」に短縮されました。
また、神奈川県では2013年4月を最後に准看護師の新規養成停止に踏み切っており、徐々に准看護師からの転換、そして看護職を正看護師へ一本化することが進められています。

新規養成をストップするだけであり既に取得している准看護師資格が無効になることや、准看護師の勤仕事先がなくなってしまうわけではありませんが、日本医師会が反対する理由の裏には地方の病院や個人経営の病院にとって「准看護師は安価で雇用できる労働力であり、人件費が抑えられる」というメリットがあるからといった事情もあります。
これでは准看護師制度が存続したとしても、待遇改善は期待できない気がしませんか?

■さいごに、悩んでいる准看護師のあなたへ

准看護師の資格であっても、努力をして取得したものに間違いはありません。
もちろん、看護が好きなのでただ携わっていたい、待遇ばかりを目的としたくないという働き方も肯定すべきです。

しかし、もしあなたが「正看護師とほとんど同じ仕事なのに給料が低い」
「忙しい現場なのに指示を仰がなければ何もできないのがもどかしい」
「先輩と呼ばれる立場なのに、准看護師なので指示ができない」
などのストレスを感じているのであれば、やはり正看護師の資格を取ることをおすすめします。
准看護師として他の病院へ転職するという手もありますが役割の差は変えることができないので、業務の範囲や給与面で悩んでいる方にとっては根本解決になるとは言い難いでしょう。

正看護師になることで職場選択の幅も広がるほか、資格取得や指導者への昇進など准看護師ではできなかったことが可能となり、あらゆる道で待遇改善につなげることができます。
また、自発的に判断して患者さんのケアもできるようになるので、准看護師のときとは違うやりがいを感じられますし、より知識やスキルを身に付けられます。
費用面においても、日本看護協会や病院独自の奨学金のほか、国から支給される給付金の利用もできるので想定しているより負担が軽くなる場合もあります。

准看護師として働く中で、仕事について悩み始めたならそれはキャリアアップのチャンス。
今が将来に向けての転機と考えて、ぜひ前向きに正看護師への挑戦を考えてみて下さいね。
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