「院長や看護師同士での人間関係がつらい…」
クリニック看護師の悩みは、人間関係がメインと言われています。
・院長がワンマン過ぎてついていけない
・お局看護師に仕事を押し付けられる
・ファミリー経営のクリニックで院長の奥さんが口うるさい
・看護師が自分を含めて2人だけ。もう一人の看護師とどうしても合わない・・・など
小規模で部署異動もないクリニックだからこそ、人間関係の悩みはより深刻です。
あきらめるしかない・・・?そんなことはありません。
今回は、クリニック看護師さんのお悩みにクローズアップし、人間関係に悩まないですむための心構えについて詳しく解説します。
私だけ…じゃない?!クリニック看護師たちの悩み
クリニック看護師として働いていくには、院長やスタッフとの相性が何よりも大事。
クリニックは規模が小さいため、相性が悪いとストレスが溜まってしまいます。
「私が我慢すればいいよね」「楽だと言われているクリニック勤務で悩むのは甘えなのかな…」
と思っているあなた。
無理をしてまで、今いるクリニックで我慢しながら働く必要はありません。
あくまで悪いのは、あなたが今働いているクリニックとの相性。
自分を責めることはないのです。
そして、クリニックの人間関係で悩んでいるのは、あなただけではありません。
Googleで『クリニック 看護師 人間関係』と検索すると、検索結果は実に約358万件!
内容も、やはり同じように人間関係で悩みを抱えるクリニック看護師ばかり。
クリニックで働く看護師は、一体どんな悩みを抱えているのでしょうか。
ここでは一部をご紹介します。
どうでしょう、身に覚えはありませんか?厚生労働省が労働者50人以上いる事業所で義務付けている『ストレスチェック』には、職場の人間関係についての質問が含まれています。特に、以下の項目について「まったく当てはまらない」と感じる方は、対策が必要かと思われます。●上司や職場の同僚とは、気軽に話ができますか?
●あなたが困った時、上司や職場の同僚は頼りになりますか?
●あなたの個人的な問題を相談したら、上司や職場の同僚は聞いてくれますか?
参考:こころの耳|5分でできる職場のストレスチェック クリニック勤務での悩みの解決策は?みんなはどうやって解決したの?
では、クリニック勤務での人間関係の悩みを解決させるには、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、ストレスレベルに分けて4つの解決方法をご紹介します。
ストレスレベル1.会話が少ないので人間関係が築けていない→コミュニケーションを多くとる
会話が少ないために人間関係が良くないのであれば、まず試してみたいのはコミュニケーションの量を増やすこと。
ちょっとした人間関係の悩みは、コミュニケーション不足による誤解や勘違いが原因の場合があります。
「ちょっと苦手だな…」と思う相手には、まずは以下のようにコミュニケーションを取ってみるのはいかがでしょうか。
①あいさつを今までよりも丁寧にする(笑顔で、しっかりと目を合わせる)
②積極的に質問し、アドバイスをもらう
③自分のことを話してみる
私語厳禁なクリニックでも、①や②はできそうですよね。
苦手だと思っていた相手も、「話してみると案外悪い人じゃなかった!」と気付けることがあります。
ストレスレベル2.相手の理不尽な態度に腹が立つ→自分の意識を変える
「どうしてこの人はこんな意地悪ばかりするんだろう?」「院長はいつもワガママでスタッフの気持ちをわかってくれない!」
こういった理不尽な相手に有効な対策の一つが、あなた自身の意識を変えてしまうこと。
他人の意識を変えるのは難しく、膨大な気力を使います。
あなた自身の意識を変えてしまうほうが、手っ取り早いのです。
また、相手の悪意を真剣に受け止めてしまうと、どうしても精神的負担がかかります。
悪意は受け止めずに、流してしまいましょう。
以下のような考え方は一例ですが、効果があります。
もちろん声や態度に出すことはNGですが、心の中で思うだけなら自由ですよね。
「自分はこういった態度は絶対にとらないでおこう!」とも思えるため、あなた自身の成長にも繋がります。
ストレスレベル3.人間関係での我慢が続いている→周囲の人に相談する
人間関係での悩みを一人で抱え続けていると、例えあなたは悪くなくとも「私が悪いからこんな理不尽な思いをするんだ…」と、知らず知らずのうちに自分を責めてしまう恐れがあります。気の合う同僚がいればいいのですが、いない場合は家族や友人に相談してみましょう。大事なのは『一人で抱え込まない』ことです。厚生労働省のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」にあるストレス対処の項目でも、ストレスの軽減や緩和には、自分だけでなく周囲の人達の力も合わせて、よりよい解決への糸口を見出すことが重要と紹介されています。(※1)(※1 参照: こころの耳|4 ストレスへの対処)周囲に悩みを相談できる人がいない場合には、電話相談ができる機関もあります。「周囲の人には話しづらい…」「面と向かって話しにくい悩みがある」といった方にオススメです。『人間関係 電話相談』で検索すると、さまざまな機関が出てきます。無料で電話相談を受けられる機関もあるので、必要な際には試してみてはいかがでしょうか。なお、人間関係のストレスが原因で不眠が続いている、体調不良が続いている…。そんな方には、メンタルクリニックでのカウンセリングをオススメします。「まだ頑張れる」というのは「限界が近い」ということ。あなたの身体を守れるのは、あなた自身なのです。まずは誰かに相談し、『ストレスレベル4.』で紹介する転職も視野に入れましょう。 ストレスレベル4.もうこのクリニックで働くのは限界!→転職しよう
「もう我慢できない!」「仕事に行きたくない!」そんなあなたへ。人間関係でストレスを抱え続け、それでも我慢していたのでしょう。まずは日々頑張っている自分を褒めてあげてください。そして、思い切って転職しましょう。この先ずっと我慢し続けてまで、今のクリニックで働く必要はありません。もちろん事情があって、今すぐの転職は厳しいという方もいるでしょう。そんな方には、転職サイトへ登録だけしておくことをオススメします。転職活動は一人ですると、求人探しから入職までに時間と手間がかかってしまいます。すぐに転職先が決まればいいのですが、長引いてしまうと体力的・精神的負担がかかります。また、「応募先の人間関係がわからないので不安」「給与や条件で交渉したいけど、うまくできるかな…」といった不安もありますよね。転職サイトのメリットは、登録すると希望の条件に合わせた候補先を紹介してもらえること。看護師専門の求人・転職サイト看護師ワーカー
では、以下のようなサービスが受けられます。●無料で利用できる
●看護師専門のキャリアアドバイザーが、ご希望の条件を丁寧にヒアリング
●ご希望の条件にあったお仕事をご紹介(職場の雰囲気・人間関係についても、もちろん相談可能)
●面接の同行(条件交渉もあなたに代わって対応します)
●入職後の悩み、相談も専任アドバイザーが対応
今すぐの転職は考えていない…という方も、もしもの時に備えて登録しておくのはいかがでしょうか。「転職サイトに登録しているから、いつでも転職できるぞ!」と思うと、気持ちにゆとりが持てます。 ☆アドバイザーに相談してみる 転職したら楽になる?もう人間関係で悩まないために出来ること
実際に転職すると、今働いているクリニックでの人間関係に関する悩みはなくなります。
ただ、転職先の人間関係も気になりますよね。
今後あなたが人間関係で悩まないためにはどうすればいいのでしょうか。
新しい職場では、あなたが周囲に「どんな人達なんだろう…」と不安に思っているのと同じように、周囲もあなたに対して「どんな人なんだろう?」と距離を測っています。
そこで、以下を試してみるのはいかがでしょうか。
●笑顔で挨拶を。明るく話しかけやすい雰囲気を出す
●不明点は積極的に聞き、会話するチャンスに変える
●院内のルールを聞いておく
●院内スタッフを観察し、余計なことは言わない
明るくコミュニケーションを積極的に取り、相手がどんな人か様子を見ましょう。
そこからスタッフ全体を観察し、「この人にはこういった事は言わないでおこう」というように、相手の言われたくない事を避けることが望ましいでしょう。
まとめ
◆今のクリニックで我慢して働く必要はない
◆会話が少ないため人間関係が悪いなら、コミュニケーションを多くとる
◆相手の悪意は受け止めずに流す(例:「反面教師になってくれてありがとう!」)
◆我慢が続いているなら、誰かに相談する
◆一番の対策は転職(転職サイトに登録することで気持ちにゆとりが持てる)
◆転職先ではコミュニケーションを積極的に。相手がどんな人か様子を見る
最後に、クリニック看護師として日々頑張っているあなたへ。職場は、あなたが今つらい思いをしながら働いているクリニックだけではありません。限界を感じる前に少しだけ勇気を出して、安心して働ける場所を探しましょう。関連記事