手術室で働く看護師は病棟で働く看護師とどう違うのか、気になる看護師さんも多いと思います。
ここでは手術室で働く看護師の仕事内容から、必要なスキル、身に付くスキルについてご紹介します。
手術室で働く看護師の仕事内容
(1)器械出し
医師の指示を待って器械を出すのでは遅すぎるため、医師が言葉にする前に必要な器具を見つけて準備しておき、すぐ差し出せるようにします。
(2)外回り
手術室の外へ追加で必要な器具を取りに行く場合があります。
また意識がある患者さんの手術では患者さんの意思、痛みや違和感を医師に伝え、意識がない患者さんの手術では手術の進行状況をご家族に伝えます。
そして手術後の片づけ、最終確認、連絡は複数人で行います。
これらの役割がある中で、手術室で働く看護師に必要なスキル、身に付くスキルは何かと言いますと、最大の特徴としてはやはり様々な疾患に罹っている患者さんを診ることができるという点です。
同じ疾患でも執刀医や患者さんは違うので、その場合によって変えていかなければなりません。
患者さんの疾患や手術内容によって必要なスキル・知識は変わるので、日々常に学ぶことが多くあります。
これが看護師さんのスキルアップに繋がっていきます。
必要なスキル
強い体力と気力、精神力
手術室には通常でも2,3時間、長ければ10時間居続け、立ちっぱなしで集中しなければいけないので体力や精神力が必要です。
コミュニケーション能力
安全でスムーズに手術を進めるために、病棟看護の患者さんとの会話数よりは減りますが、術前の患者さんとのコミュニケーションで不安感を取り除きます。
また手術室では様々な診療科の執刀医を中心に動いているので、医師の性格まで把握しておくと手術の流れも掴みやすいと言われています。
冷静さ、高い対応力
大幅に手術時間が伸びたり、その日に緊急手術を割り振られたり、どのような手術にも対応できる冷静さが必要です。
身に付くスキル
手術に関連する知識や技術
必要な器具の種類や使い方など手術によって異なり、その数も膨大にあるため、色々な疾患の知識が身に付きます。
洞察力
意識がない患者さんに対し細部まで気づき、体に異変が無いかを観察する力が身に付きます。
協調性
チームを組み手術を行うので、安全でスムーズに手術を進めるためにも協調性が身に付きます。
手術室は閉鎖的で特殊な場だと思われがちですが、たくさん学んで多くの知識を取り入れ、スキルアップして成長したい、達成感を味わいたいと考えている看護師さんには、手術室で働くことは魅力的だと思います。
転職をお考えの看護師さんは、看護師ワーカーまでぜひご相談ください。