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社会人や主婦から正看護師になるには?学校の種類や費用を徹底調査

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正看護師は診療の補助や、患者の看護をする仕事です。現在、活躍の場は医療機関だけでなく、さまざまな方面に広がっています。
今回は、その正看護師になるための方法を確認していきましょう。

目次
正看護師になるには学校選びから
正看護師になるには費用はどのくらいかかる?
正看護師になるための奨学金制度
働きながら看護学校に通える?
まとめ|看護師の将来性について
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正看護師になるには学校選びから


看護師資格には、准看護師と看護師の2種類があります。(正看護師は俗称。准看護師と区別するため今回は正看護師を使用。)

准看護師は都道府県知事発行の免許、正看護師は厚生労働大臣発行の国家資格。
そのため、正看護師になるには、看護師国家試験に合格する必要があります。
試験の受験資格は、国が指定する学校で看護師課程を修了することで得られます。
看護師課程には3種類あり、4年課程と3年課程、2年課程があります。


看護系大学(4年課程)


看護学だけでなく一般教養も履修するので、幅広い知識を得ることが可能。
大学卒業を昇進の条件とする病院もあるので、看護師になったあとのキャリアアップを考えるなら、大学への進学が望ましいといえます。
通学期間が長くなるぶん、トータルでかかる学費が専門学校よりも高くなります。
2018年度の入学試験実施校数は280校、入学競争率の平均は5.4倍でした(※1)。
こんな人におすすめ
・通学期間が長くなってもOK
・キャリアアップを考えている
・研究職など看護師以外に進む可能性がある
・いろんな知識を身に付けたい


短大(3年課程)


短大の修業年数は2年が一般的ですが、看護系の短大は3年制となります。
看護系大学と同じく一般教養も履修し、なおかつ3年で卒業できるのが利点です。ただし、3年制短大は減少傾向にあります。
2018年度の入学試験実施校数は23校、入学競争率の平均は2倍でした。
こんな人におすすめ
・通学期間は短いほうがいいが、看護以外の知識も得たい


専門学校(3年課程*定時制、統合カリキュラム校は4年課程)


卒業後すぐに現場に立つことを前提とした、実習時間の割合が大きいカリキュラムが特徴。
そのため、スケジュールが過密で大学や短大よりもハードとされています。
2018年度の入学試験の実施校数は558校、入学競争率の平均は2.6倍でした。
こんな人におすすめ
・看護師として早く独り立ちしたい
・通学期間が短いほうがいい


看護系大学や統合カリキュラムを採用している4年課程の専門学校であれば、看護師国家試験の受験資格に加え、保健師国家試験の受験資格も得られます。
また、助産師課程を履修できる大学であれば、看護師国家試験の受験資格と助産師国家試験の受験資格が得られます。

(※1)出典:厚生労働省 看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査


主婦や社会人から正看護師になるステップ 高校→看護系大学(看護大学、総合大学の看護学科)→看護師国家試験 高校→3年制短大看護学科→看護師国家試験 高校→専門学校(3年制、4年制)→看護師国家試験

看護師2年課程


看護師2年課程は、准看護師が看護師を目指すための課程。2年課程が学べるのは専門学校、短大、高校専攻科です。
全日制(2年間)、定時制(3年間)、通信制(2年間)があります。

中学を卒業後、養成校を経て准看護師資格を取得した人が、全日制もしくは定時制の学校への進学を希望する場合は実務経験3年以上が必要です。また、短大と高校専攻科は高校を卒業した人が対象となるため入学できません。
通信制は、准看護師の実務経験7年以上が必要で、雇用形態や就業場所は問われません。

2018年度の入学試験の実施校数は全日制が58校、定時制が91校、通信制が17校で、入学競争率の平均は1.3倍でした。
准看護師から正看護師になるステップ 准看護師→看護師養成2年課程全日制:2年※中学卒業の場合実務経験3年以上→看護師国家試験 准看護師→看護師養成2年課程定時制:3年※中学卒業の場合実務経験3年以上→看護師国家試験 准看護師→看護師養成2年課程通信制:2年※実務経験7年以上→看護師国家試験.jpg

正看護師になるには費用はどのくらいかかる?


看護系大学


国立大学は国の示す標準額になるので、入学金282,000円、年間授業料535,800円(※2)。
公立大学は、地域外からの入学金の平均は約40万円。地域内からの入学の場合は20万円程度安くなります。年間授業料は約54万円。
私立大学の平均は、入学金約26万円、年間授業料約87万円ですが、「施設設備費」などが別途必要で、初年度に納める費用は平均約180万円です。


3年制短大


短大の平均は、公立の1校を除き、入学金約24万円、年間授業料約112万円です(施設設備費等含む)。私立大学と比較するとやや安くなります。


専門学校


公立の専門学校であれば、入学金と授業料合わせて10万円台という学校もあります。
私立でも大学や短大よりも費用が抑えられている傾向があり、専門学校全体平均で入学金約10万円、年間授業料約65万円です(施設設備費等含む)。


以上は入学金と授業料の平均であり、ほかにもテキスト代や教材費などが必要
入学金と授業料が安い学校でも、諸経費が数十万単位でプラスになることを認識しておきましょう。



学校別、看護師になるためにかかる費用の平均(2019年5月時点) 千円以下切り捨て 
学校の種類看護系大学3年制短大3年制専門学校※
国立公立私立
入学金約28万円約20万円(地域内)約40万円(地域外)約26万円約24万円約10万円
年間授業料約53万円約54万円約125万円 (施設設備費等含む)約112万円(施設設備費等含む)約65万円(施設設備費等含む)
テキスト代・教材費15万円~30万円
卒業までにかかる費用(その他費用含む)約300万円約600万円約430万円約280万円
※専門学校は全体平均


(※2)出典:文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移



看護師2年課程


全日制と定時制の学校の初年度に納める費用は平均約100万円、通信制学校が平均約55万円です。
准看護師の実務経験が必要にはなりますが通信制が一番安く、定時制は通学期間が長いのでトータルで考えると費用が一番かかります。


★詳しくはこちらのコラムをチェック
「通信制で准看護師から看護師を目指す│費用はいくらかかるのか」

正看護師になるための奨学金制度

正看護師になるには 奨学金
上記のとおり、学費は決して安いものではありません。そこで、進学にあたり利用できる奨学金制度を調べました。


病院奨学金


病院が貸与する奨学金。学校を卒業後、国家試験に合格して奨学金を借りた病院で働くことが条件です。在学期間中に月額5万円程度が貸与されます。
奨学金の貸与期間と同じだけ働けば、返済が免除されるという病院が多くなっています。
ただし、期間途中で退職すると、残金を一括返済しなくてはならない場合もあるので注意が必要です。
入学を希望するのが病院附属の専門学校や、附属の病院がある大学であれば、卒業後指定の病院で働く必要があります。
上記以外の学校で病院奨学金を借りる場合、大学や専門学校、高校専科といった学校の種別を問わない病院がほとんどです。
下記の看護師等修学資金貸与制度とは、奨学金の目的が重複するため併用はできません。


看護師等修学資金貸与制度(※3)


都道府県や市町村が貸与する奨学金。月額32,000円もしくは36,000円の貸与が基本です。
通信制の学校を除外する自治体もありますが、学校の種別を問わないところが多くなります。
自治体の指定する施設で一定期間(3~5年程度)働けば返済が免除されますが、看護師の確保が難しいとされる病院(僻地や200床未満の中小規模病院など)や介護施設が指定されがちです。
期間途中で退職すると返済が必要で、就業した期間が免除されず全額返済ということもあるので注意しましょう。

(※3)出典:厚生労働省 看護師等修学資金の貸与について



看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金(※4)


日本看護協会が貸与する奨学金。准看護師から正看護師を目指し、通信制へ進学する方が対象です。年額48万円または36万円(任意選択)を借りることができます。

(※4)出典:日本看護協会 看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金



その他


独自の奨学金制度のある学校や成績優秀者の授業料減免制度がある学校、教育訓練給付金制度の講座指定となっている学校もあります。

働きながら看護学校に通える?

正看護師になるには 学校
社会人として働いている人にとっては、仕事と学校を両立できるかどうかが問題。状況別の働き方を考えていきましょう。


准看護師として働きながら正看護師を目指すには


准看護師から正看護師を目指す場合は、授業が夕方から夜までの夜間定時制や、登校日が週3日や授業が午後(13時半~17時ごろ)のみという昼間定時制の学校があります。したがって、登校日以外や授業のない時間帯に働きながら学校に通うことは可能です。
しかし、臨床実習は夜間定時制であっても昼間に行われるため、仕事の調整が必要です。
ポイント
 ・夜間定時制校あり
 ・登校日が週3日や授業が午後のみの昼間定時制校あり


主婦・社会人で働きながら正看護師を目指すには


准看護師以外の方が正看護師を目指す場合、授業が午後のみ(13時半~17時ごろ)や、登校日が週3~4日(9時〜15時半ごろ)の昼間定時制専門学校はありますが、夜間定時制の学校はありません。フルタイムで働く人が看護学校に通うのは難しくなります。
看護師3年課程は学習量が多く、そのうえ臨床実習が始まると体力的にもきつくなります。
国家試験に1回で合格するためにも、しっかりと勉強できる環境づくりが重要です。
学業に専念できるのがベストですが、それが難しい場合でもアルバイトなど学校を主軸とした働き方に変えざるを得ません。
ポイント
 ・昼間定時制はあるが夜間定時制の学校はない
 ・奨学金を利用するなど学校を中心とした働き方に変える必要がある

まとめ|看護師の将来性について


2042年以降は高齢者の人口が減少に転じても高齢化率は上昇傾向にあると予測されています(※5)。
医療現場での看護師の必要性は言うまでもありませんが、在宅医療のほうが医療費削減になることから、訪問看護のニーズは今後もさらに高まります。
また、要介護認定者の増加も予想され、介護施設の重要性もさらにアップ。
看護師の求人が減ることはまず考えにくいです。

不足と言われている現在だけでなく、看護師は今後も需要の大きい職業です。

(※5)出典:内閣府 高齢化の状況
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