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新卒で精神科看護師になるメリットとは!?経験者が語る!

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男女の医師、男女の看護師が笑顔で立っている。桜の描かれた帯の上に「精神科のメリット」と記載。隅には笑顔のハートマークが描かれている。
「新卒で精神科看護師になりたい」と言うと、反対されることも多いです。
「技術が身につかない」「患者さんに振り回される」など様々なことを言われ、不安になっている方も多いでしょう。でも、本当にそうなんでしょうか?
筆者は新卒の時、精神科急性期病棟に2年間勤めました。
元看護師の筆者が、新卒で精神科病院に勤めるメリットを綴ります。

目次
新卒看護師が精神科で働くメリットは?
 ┣コミュニケーションが学べる
 ┣観察力を磨くことができる
 ┣退院後も含めた総合的な看護が学べる
 ┗男性看護師が多いため人間関係がよく、長く勤められる

こんなはずじゃなかった!精神科で働くデメリットは?
 ┣規模の大きい病院では病棟が細分化されており、患者さんの全体像を把握しにくい
 ┣病棟によって雰囲気や忙しさに差があるため、ギャップを感じる可能性がある
 ┣患者さんから質問を受けることも多く、自己研磨に励む必要がある
 ┣清潔意欲の低下している患者さんも多く、不衛生になりやすい
 ┗自殺を目撃する可能性があるため、覚悟が必要

ここが気になる!精神科勤務のQ&A
 ┣新卒で精神科に勤務すると看護技術が身につかないと言われました。本当にそうなんですか?
 ┣新卒だと患者さんになめられるから精神科は難しいと言われました
 ┣精神科は楽だときいたのでぜひ勤めたいです
 ┣残業がないときいたんですが本当ですか
 ┗やっぱり暴力とかあるんですか

まとめ 新卒看護師が精神科病院に勤務するメリットはたくさんある!


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新卒看護師が精神科で働くメリットは?


男女の看護師が、笑顔で握りこぶしを突き上げている。桜の描かれた帯の上に「新卒看護師のメリット」と記載。

新卒看護師だからこそ、精神科病院に勤めるメリットがあります!
なぜなら、看護師キャリアを積む中で、非常に重要なことが学べるからです。


コミュニケーションが学べる


看護師は、医療従事者の中でいちばん、患者さんのそばにいられる時間が長い存在。患者さんと一番深くコミュニケーションをとることができる存在です。
ですが看護学校では、あまりコミュニケーションについて学ぶ時間はありません。
「患者さんの命を預かる」という責任があるため、どうしても身体に関わることを重点的に学ぶことになります。

精神科では、一般科よりも、コミュニケーションに重点を置いています。精神科看護には、患者さんとの信頼関係が不可欠だからです。

精神科では、患者さんの成育歴やトラウマなどが、疾患の要因となっていることがあります。一般科よりも、深く、プライベートな情報が必要です。
一般科では、患者さんの病歴・成育歴はカルテ1ページ以内に収まることも多いですが、精神科では数ページにわたって記載することもあります。
それだけ、患者さんからの情報収集を重視しているのです。
信頼関係を築き、患者さんについて深く知ることが、治療の糸口となるためです。

一般科では、なかなかコミュニケーションについて学習するチャンスはありません。ベテラン看護師でも「コミュニケーションに自信がない」という方がいるくらいです。

どの科に勤めたとしても、ほとんどの看護師は「患者さんが人生の中でも特に弱っているとき」に接することになります。弱ったまま、一時的なうつ状態や、パニックに陥る患者さんもいらっしゃいます。

そんな時、コミュニケーションに自信がないままだと、患者さんに引きずられてうつ状態やパニックに陥ってしまい、退職してしまうこともあります。
これから看護師キャリアを積む新卒看護師さんだからこそ、まずはコミュニケーション技術から学んでほしいと思います。


観察力を磨くことができる


看護師は、他の医療者と比べ、患者さんのそばに長く寄り添うことができます。
患者さんの細かなサインに気がつくことができるのも、看護師です。
特に精神科では検査値だけでは症状を測ることができないため、一般科よりも観察力を磨くことができます。

悲観的な様子はないか、妄想や幻覚はないか、自傷や自殺のリスクはないか、治療拒否はないか…など、精神科で重要なことのほとんどは、検査値では分からないことです。
患者さんの表情や言葉を観察し、記録・共有します。
患者さんは、全てを語ってくれるわけではありません。
言葉や数値に現れないこと、例えば病室の様子などからも、患者さんの状態が分かる場合があります。

検査値から分かることは、もちろん非常に重要です。
ですがそれ以上に
「目の前の患者さんに、どんな変化が起こっているのか」
そのサインに気づくことこそが、看護師の役割ではないでしょうか。


そのサインに気が付いたから、患者さんが心を開いてくれる、患者さんの症状が緩和される。
新卒看護師さんにこそ体験してほしい、看護師の醍醐味です。


退院後も含めた総合的な看護が学べる


精神科は、再入院の多い科です。
入院中に疾患が治るということが非常に少なく、ほとんどの患者さんが疾患を抱えたまま退院するからです。
また病識に乏しい患者さんも多いため、退院後に治療を自己中断し、再入院につながってしまうこともあります。

そのため、入院中に「退院後の生活をイメージする」必要があります。
入院中は看護師の声かけで内服できていても、「自宅では声かけできる家族がいるのだろうか?患者さん一人で内服管理はできるだろうか?」「食事は?」「入浴は?」考えることは山積みです。

退院後をイメージできるということは、病棟看護師としてはもちろん、例えば訪問看護師など、病棟以外での活躍の場が広がるということです。
長い看護師人生の可能性を広げるために、新卒看護師さんにこそ学んでほしい視点です。

男性看護師が多いため人間関係がよく、長く勤められる


男性看護師が、右手をにぎりこぶしにしてガッツポーズをしている。桜の描かれた帯の上に「男性看護師活躍中」と記載。

女性特有の人間関係に悩む必要がない


看護学校や実習先には女性が多く、人間関係で悩むことも多いですよね。
平成26年に厚生労働省が調査した「就業保健師等の年次推移」では、就業看護師の9割が女性というデータが出ています。(※1)

精神科病棟は、患者さんからの暴力などの対策のために、男性看護師を多く配属します。
筆者が勤務していた病棟では、看護師の半数近くが男性でした。
男性が多い病棟は、女性ばかりの病棟と比べて、さばさばした病棟になることが多いです。

看護師の退職理由では、人間関係の問題が非常に多いです。
平成26年に厚生労働省が調査した「現在就業していない看護師等が直近の就業先を離職した理由」でも「職場でのいじめや嫌がらせ」が10位にランクインしています。(※2)
これから活躍する新卒看護師さんが、人間関係で悩まなくていいように、筆者は精神科病院をおすすめします。

(※1)参考:厚生労働省|就業保健師等の年次推移
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/16/dl/gaikyo.pdf
(※2)参考:厚生労働省|現在就業していない看護師等が直近の就業先を離職した理由
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf

他の科では肩身の狭い男性看護師も、精神科ではのびのびと働ける


男性看護師が多いということは、男性看護師ご本人にもおすすめです。
女性看護師の多い科では、どうしても男性看護師の肩身は狭くなりがちです。

ですが、精神科病棟では必須ともいえる男性看護師。
重宝されること請け合いです。
新卒看護師さんには、少しでも働きやすい職場で勤めてほしい筆者です。

職場結婚も多く、出会いで悩まない


看護師は前述のとおり女性が多いこともあり、出会いの場がないと悩む方も多いです。
看護師を長く続けたいと考えると、プライベートとの両立も重要です。
これを読んでいる方の中でも、「いずれは結婚したい」と考えている方もいると思います。
「仕事のせいで出会いがない」と考えるのは嫌ですよね。

男性看護師の多い精神科なら、そんな悩みもありません。
プライベートの充実も、仕事の大切な活力ですよね。

こんなはずじゃなかった!精神科で働くデメリットは?


女性看護師が眉をハの字に曲げ、人差し指を突き出している。桜の描かれた帯の上に「精神科のデメリット」の記載。隅には、眉をハの字に曲げバンソーコーを貼ったハートマークが描かれている。

メリットがあればデメリットもありますが、事前の準備や心がけで乗り切れるものもあります。
新卒看護師のみなさんが「こんなはずじゃなかった」とならないよう、筆者なりにまとめています。


規模の大きい病院では病棟が細分化されており、患者さんの全体像を把握しにくい


規模の大きい病院では、「患者さんの重症度によって転棟することがある」「外来の様子が病棟から分かりづらく退院後の様子が分からない」など、患者さんの全体像を把握しにくい傾向があります。
その分患者さんの数が多く様々な症例と出会えるというメリットもあるので、どんな職場で働きたいかを考えることが重要です。


病棟によって雰囲気や忙しさに差があるため、ギャップを感じる可能性がある


精神科と一口にいっても、急性期・慢性期など病棟によってかなりの差があります。
また病院によっては、アルコール依存症病棟など特殊な病棟を設けている場合もあります。
「精神科病院」と一括りにして就職先を決めるのでなく、具体的にどんな病棟があるのか、それぞれどんな雰囲気なのかを調べておきましょう。

女性医師が虫眼鏡でこちらをみている。桜の描かれた帯の上に「事前調査が重要」と記載。


患者さんから治療内容や法律についての質問を受けることも多く、自己研磨に励む必要がある


精神科では患者さんが治療拒否・入院拒否をされることもあり、質問を受けることが多いです。
どうして治療が必要なのか、なぜ入院をしなければならないのかなど、根拠に基づいた説明が必要です。
医療保護入院・措置入院に関する法律や、拘束・隔離に関する法律など、精神科特有の法律もあります。
また、内服薬は種類が多く、特定の内服薬にこだわりや拒否感をもつ患者さんもいます。
説明が不十分だと、退院後に不信感から治療をやめてしまい、再入院となってしまうこともあります。
患者さんの不安感が取り除けるよう、日々の勉強が重要です。


清潔意欲の低下している患者さんも多く、不衛生になりやすい


患者さんによっては、倦怠感や妄想から、入浴や更衣を拒否される場合があります。
看護中に制服が汚れることもあるため、病院に看護師が使えるシャワーはあるか、制服をクリーニングしてくれる制度はあるかなどを確認しておくといいでしょう。


自殺を目撃する可能性があるため、覚悟が必要


精神科特有の死因として、自殺があります。
もちろん自殺リスクの高い患者さんには、保護室を利用してもらうなど対策はします。
ですが、完全に防ぐことはできません。

自殺が起きた場合、医療者は「なぜ事前に気がつけなかったのか」「患者さんはサインを出していたのではないか」など、病死や老衰とは違う後悔をします。
実際に現場に遭遇した場合、PTSDの恐れもあります。

覚悟をもって毎日の業務にあたる必要があります。

ここが気になる!精神科勤務のQ&A

女性看護師が右手の人差し指を突き出している。左手にはカルテを持っている。桜の描かれた帯の上に「精神科勤務のQ&A」の記載。

精神科勤務について、質問の多い内容をまとめています。

Q.新卒で精神科に勤務すると看護技術が身につかないと言われました。本当にそうなんですか?


A.教育体制が整っているか、どんな患者さんが多いかによって違うため、事前によく調べよう!

精神科だからというより、病院・病棟によって違う部分です。
高齢の患者さんや、合併症のある患者さんが多い病院であれば、看護技術を実践で身につけることができます。
そうでない場合でも、教育に力を入れている病院であれば、研修で学ぶことができます。
志望の病院についての、情報収集が重要です。

Q.新卒だと患者さんになめられるから精神科は難しいと言われました


A.歳が近いと安心して話せる、という患者さんもいる。精神科は、どんな看護師も活躍できる

高齢の患者さんや入院歴の長い患者さんですと、なめられるということもあります。
ですが、若い患者さんでは「歳の近い看護師さんのほうが話しやすい」という方もいます。
それ以外でも「男性のほうが話しやすい」など、患者さんによってどの看護師に心を開くかは様々です。

あなただから、心を開いてくれる患者さんがいます。

笑顔のハートマーク。桜の描かれた帯に「あなただからできる看護」の記載。

Q.精神科は楽だときいたのでぜひ勤めたいです


A.必要とされる能力が一般科と違うだけで、決して楽なわけではない。自身のやりたい看護をもう一度見つめなおして

メリットでまとめた通り、精神科では学べることがたくさんあります。
それは裏返せば、学び続けなければならない、ということ。
楽をしたいと考えるのは悪いことではありませんが、「自分にとってどういうことが負担になるのか、どういう状況を楽だと思えるのか」など、自身を見つめなおしてみて下さい。

Q.残業がないときいたんですが本当ですか


A.病院・病棟によって違いが大きい。急患が多い場合は残業も多い傾向に。

これも、病院・病棟によって違いが大きい部分。
精神科にも、救急・急性期があり、急患を受け入れている場合は残業もあります。
慢性期などの比較的のんびりしたところであっても、新人のうちは業務のペースがつかめず残業ということも。

志望している病院にはどんな病棟があるのか、それぞれの病棟で平均的な残業時間はどの程度なのかなど、事前に調べておくといいですよ。

Q.やっぱり暴力とかあるんですか


A.一般科に比べると可能性が高いのは事実。志望する病院がどのように対策しているか、事前調査を

治療拒否や妄想などから、一般科よりも可能性が高いのは事実です。
ですがもちろん、各病院で対策をしています。
筆者が勤務していた病棟では、可能な限り全ての勤務帯に男性看護師を配置していました。
どのような対策をしているかを、面接の際にきいてもいいでしょう

まとめ 新卒看護師が精神科病院に勤務するメリットはたくさんある!

男女の医師、男女の看護師が笑顔で立っている。桜の描かれた帯の上に「精神科勤務だから学べる事」と記載。隅には笑顔のハートマークが描いている。

精神科病院では
◆「コミュニケーション技術」「観察力」を磨くことができる
◆退院後も含めた看護を学んで、活躍の場を広げることができる
◆男性看護師が多くて働きやすい
◆精神科病院で得たスキルは、一般科でも活かすことができる

というメリットがあります。

注意点は
◆病院・病棟によって違いが大きいため、事前調査が必要
ということです。

筆者は新卒で精神科病院に勤務して、患者さん一人一人と向き合う看護の大切さを再認識しました。
大切な初めての勤務先に、精神科病院という選択肢はいかかでしょうか。

精神科病院は病棟ごとの違いが大きいため、求人情報や見学だけでは分からないことも多いです。
医療ワーカーでは、看護師専門の転職支援サービスを行っています。
アドバイザーは地域の病院情報に精通しているため、より詳細な情報をお伝えすることができます。
気になる病院がある、自分に合った病院を探しているという新卒看護師さんは、ぜひお気軽にご相談ください。

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