看護師を辞めたら、離職届の申請が努力義務になりました。
「なにそれ、めんどくさそう」「なにかメリットあるの?」
そんな疑問にお答えするため、看護師を退職した筆者が、実際に離職届を申請しました!
申請はインターネットで簡単に出来ますし、退職者にありがたいメリットもあるんです。
離職届の届出制度について。どうして申請するの?
関連する法律は? | 医療介護総合確保推進法(2014年6月成立)看護師等の人材確保の促進に関する法律(2015年10月改正) |
誰が届出するの? | 看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)免許をもち、今は看護職に就いていない方。復職を希望していない場合も対象。 |
どこに届出するの? | 都道府県ナースセンター |
なんで届出するの? | 潜在看護師への支援 |
2014年6月に「医療介護総合確保推進法」が成立、2015年10月に「看護師等の人材確保の促進に関する法律(人確法)」が改正されました。
改正にともない、潜在看護師が状況に応じた支援を受けられることを目的に、看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)免許をもつが現在は看護職に就いていない方は、離職届を都道府県ナースセンターに届け出ることが努力義務化されました。
離職届のメリットは?
「離職届の申請が必要なことは分かったけど、届け出をしたらなにかメリットがあるの?」そんな疑問にお答えします。離職届を届け出ると、こんなメリットがあるんです。スムーズに再就職できる
都道府県ナースセンターでは、今までも看護職の復職支援に取り組んでいました。しかしそれは「再就職したい」という希望のある方だけで、いわゆる潜在看護師向けの支援はされていませんでした。離職届を提出すると、復職研修やイベントの日程など、ナースセンターの最新情報がメールで届きます。離職中でも最新情報がチェックできるので、復職したいと思ったときに、いつでも情報収集ができますね。「とどけるん」が利用できる
届け出をすると、サイト「とどけるん」が利用できます。復職にうれしいコンテンツがそろっていますよ。とどけるんのコンテンツ
◆私のまちのナースセンター都道府県ナースセンターへのインタビュー、各ナースセンターの復職支援を紹介。ナースセンターでは、復職支援として「採血、輸液ポンプの取り扱い、吸引などの看護技術講習」「復職希望者や復職中の看護師との座談会」などを行っています。ナースセンターが復職支援や看護技術の講習をしているのを、初めて知った方も多いかもしれません。受けたかった講習が、最寄りのナースセンターで受けられたらうれしいですよね。◆私の復職ストーリー復職した方へのインタビュー。実際に復職した方の話を聞くとやる気が出るのはもちろん、就業先も書かれているので「こんな素敵なところなら復職してみたい」という気持ちになります。◆看護のお仕事いろいろ多様化する看護の現場を紹介。「かんたき」「特養」など、聞いたことはあってもピンとこない方も多いかもしれません。筆者もそうです。「復職するとしても、働いたことのない現場はよく分からないなぁ」と戸惑ってしまいますよね。ですがそんな新しい現場にこそ、あなたの天職が待っているかもしれません。インタビューを読んでいると、なんだかわくわくしてきます。◆都道府県別コンテンツ各都道府県の看護協会、ナースプラザなどへのリンク集。都道府県の公式サイトや、復職支援サイト、各都道府県への移住に関する特設サイトなど、特色あふれたページです。地元の情報はもちろん、住んでみたい場所を調べてみるのもおもしろいかもしれません。 離職届の申請方法は?
「申請と聞くとなんだかめんどくさそう…」「都道府県ナースセンターなんて行ったことないし…」「支援が受けられるとはいえなんだか億劫…」筆者もそう思っていました。ですが、離職届はインターネットで簡単に申請することができるんです!なんと、筆者は3分程度で申請できました。では、届け出の方法をみてみましょう。インターネットで申請する
※日本看護協会中央ナースセンター|看護師等の届出サイトとどけるんhttps://todokerun.nurse-center.net/todokerun/トップページ右側の「届出登録」をクリックします。ナースセンターに直接申請する
筆者はインターネットで申請しましたが、都道府県ナースセンターに直接申請することもできます。こちらから届出票を印刷し、最寄りのナースセンターに持参してください。※日本看護協会中央ナースセンターhttps://www.nurse.or.jp/都道府県ナースセンターでは復職の相談にも応じてくれます。早期の復職サポートを希望する場合は、申請と一緒に相談をしてもいいでしょう。職場が代理申請してくれる場合も
「看護師等の人材確保の促進に関する法律」では、病院や看護学校が「離職届の届出を支援するよう努める」よう明記されています。「これから退職する」「看護学校を卒業するけど看護師にはならない」などの場合は、就業先や学校が代理申請してくれる場合があります。相談してみるといいですね。 離職届の届出制度 Q&A
届け出の際に迷いがちなポイントについて回答します。Q.「看護師を辞めたのはずいぶん前なんだけど」「定年退職したんだけど」届け出は必要なの?A.「現在看護職に就いていない」場合は対象です。年齢制限はないので、定年退職された場合も必要です。Q.再就職が決まってたら届け出しなくていい?A.法律上、「病院等を離職した場合」は対象です。再就職が決まっていても必要となります。「就業中・就業予定(看護師等)」という選択肢がありますので、そちらを選択してください。Q.ナースセンターに直接申請する場合は、職場と住んでいる場所、どっちの都道府県に届け出するの?A.現住所に届け出です。インターネットの場合は「現住所」欄に住所を入力しましょう。(参考)厚生労働省│看護師等免許保持者の届出制度 FAQ届出対象者向けhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000095486.html
まとめ 離職届を届け出して、スムーズな再就職を!
◆離職届は、インターネットで簡単に届け出できる
◆届け出をすると、復職の支援が受けられる
実際に離職届の申請をしましたが、思っていたよりも簡単に申請できました。「とどけるん」で現場のインタビューを読んでいると、復職に向けてのやる気も出てきます。転職支援サービス看護師ワーカーでも、復職支援をしています!日勤のみ、時短勤務など、ご希望に合わせた求人をご紹介します。自分に合った病院を探しているという看護師さんは、ぜひお気軽にご相談ください。◆ご相談はこちらから関連記事