看護師の退職理由として多いのが人間関係。
なかでも手に余るのがお局看護師とのかかわりではないでしょうか。
「せっかく仕事に自信がついてきたのに、お局に邪魔されて困る」
「お局とかかわることなく働けたら・・・」
など、お局に対する不満や悩みはつきません。
お局看護師からきつくあたられて辛いけれど、それを理由に辞めてもいいものか悩みますよね。
そこで今回は、お局看護師対策やお局のいない夢のような(?!)職場についてご紹介します。
ウチにもいる!お局看護師ってこんな人
皆さんの職場にいるお局看護師さんを教えてもらいました。
・人手不足で、みんな一日中バタバタ走り回っていますが、お局は手伝うどころかナースステーションから動こうとしません
・自分の担当の患者さんであってもナースコールは絶対にでない
・ミスを指摘したいがためにいつもじっと観察される
・以前勤めていたのは平均年齢の高い病院で、ほとんどが40代以上。その病院で10年以上働いている人が多く、昔からのやり方を変えようとしなかった
・自分のミスを認めようとせず、新人だった私にミスをなすりつけようとした
・中途採用の看護師に「こんなこともできないの?」「前の病院で何してたの?」と責め立てる。あなたこそ仕事できないですよね?
・嫌われているようで、あいさつしても話しかけても無視される
・大声でヒステリーにあたりちらす
・仕事できないくせに態度でかい。早く辞めてほしい
・新人を自分の手足のように使う。そしてミスするとものすごく怒る
・話すことといえば悪口ばかり。「〇〇さん見てるとイライラする」「大嫌い」など本人に聞こえるように大きな声でしゃべる
「うちのお局もまさにこんな感じ!」となった方も多いのではないでしょうか。
どの職場にもツワモノのお局看護師がいるようです。
お局看護師の特徴
お局看護師の特徴をまとめてみましょう。あなたの周りにも該当する人物がいないかぜひチェックしてみてください。①勤続年数が長い
「お局」と呼ばれるのはその職場での勤続年数が長いから。明確な定義はありませんが、離職率の高い看護師の世界で、同じ病院で10年以上在籍していればかなり長いと言えるでしょう。②自分が絶対である
勤続年数が長いこと=職場のことをなんでも知っている自分が一番正しい、という思考に陥りがち。なわばり(配属部署)のマイルールが乱されることを嫌います。③仕事量が少ない
重鎮のつもりか、ナースコールや電話は基本的に出ません。忙しそうな人を見ても手伝うことはまれ。④気に入らない人物を徹底攻撃
気に入らない人物のミスは見逃さず、ささいなことであっても徹底的に責め立てます。大声でより多くの人にミスを知らしめるため、攻撃場所はナースステーション。ターゲットにされやすいのは新卒や中途採用の看護師。⑤大好物は悪口
看護師だけにとどまらず、医師や患者さんの悪口まで言います。根拠のない噂を流すのも趣味。 いますねー。こんな方…。ただ、区別しておきたいのが、厳しくて在籍が長い人=お局ではない
ということ。たとえば、先輩が怖くて怒られたくないから必死で仕事を覚えるとします。あの時は怖かったけど先輩のおかげで成長できた、と思えるならそれは厳しいけれどいい先輩といえます。そうではなく、ただただ自己中心的で、同僚に仕事を辞めたいと思わせるような言動をとる人がお局看護師です。こんな人が職場にいると、仕事がやりづらくモチベーションも下がるというもの。お局に足を引っ張られながらも懸命にがんばる看護師のみなさん、本当にお疲れ様です…! お局看護師の対策法
「お局さえなんとかなれば、気持ちよく仕事ができるのに」「辞める以外のお局対策があればいいのに」そう考える看護師さんもたくさんいるでしょう。では、お局にはどのように対処すればいいのでしょうか。対策法を3つご紹介します。①相手にしない
なるべくかかわらないようにしましょう・・・といっても同じ部署で働いていると難しいですよね。それでも、・悪口を言っても聞こえないふりをする(調子を合わせないように)・仕事ができない人だと割り切り、お局が手伝ってくれることを期待しないということを心がけ、できるだけかかわりを避けましょう。「なんでこんなに意地悪なの?」「仕事量少なすぎ」など思うところはたくさんあると思います。しかし、無関心でいることが最大の防御なのです。②上司に相談する
上司に相談したところで、なんとかなるお局ではない・・・と考えていませんか?たしかに、お局に誰も意見することができない職場もあると聞きます。けれど、あなたが相談することによって、なんとかしようと動いてくれる可能性はあります。お局が注意を聞かないとしても、異動や系列の病院に転勤になるということもあり得ます。急速に環境はよくならないとしても、一度上司に相談しておくべきです。③異動を願い出る
上司に相談しても結局何も変わらなかったという場合は、部署異動を願い出てみては。不本意かもしれませんが、お局がいなくならない以上、異動希望を出すことも選択肢のひとつ。直接かかわらなければ、ストレスはかなり軽減されるはずです。 意地悪なお局看護師がいる=ブラックな職場?!
お局看護師がいるということは、少なからずブラックな職場と言えます。
長い時間をかけて作り上げられたお局看護師。いまさらその考えや行動を変えるのは難しいでしょう。
そもそも、お局を改めさせるのは、いち看護師さんがやるべきことではありません。
どんな職場にも嫌な人は少なからずいるものです。
けれど、特定の人物の言動が原因で辞めてしまう人がいるのであれば、それは管理職なり上の人間が正すべきことです。
上の人間の言うことも聞かない、もしくは誰もお局に注意できないというような職場は異常です。
「お局看護師に我慢できず、上の人に相談したけれど改善されない」
「異動願いを出したけれどなかなか希望が通らない」
「そもそも異動自体がない」など、
“がんばってみたけどやっぱり無理。もうどうしようもできない”
そんな看護師さんは無理をする必要はありません。お局がいない職場に転職し、ストレスを軽減するのが最善策です。
お局に悩まされない職場をご紹介しますので、ぜひ検討してみてください。
お局に悩まされないのはどんな職場?
お局看護師に悩まされにくい職場は訪問看護ステーションと介護施設
。また、オープニングスタッフとして働ける職場や、転職サイトを利用して人間関係を確認した職場
もおすすめです。
訪問看護ステーション
医師の指示のもと、患者さんのお宅を看護師が訪問し、状況に応じた看護を提供するのが訪問看護。訪問看護ステーションでは、医師だけでなく理学療法士など他職種とも連携しますが、基本的に一人での行動です。そのぶん責任は増しますが、病院やクリニックのように、ほかの看護師のことを気にしながら働く必要はなくなります。それ以外にも、日勤のみで固定の休みがある、給与水準が高めといったメリットもあります。ただし、一人での行動になるため臨床経験は3年以上あるのが望ましいです。 訪問看護の求人をみてみる介護施設
特養や老健、有料老人ホームなど、ひとつの介護施設に常駐する看護師はだいたい1名で、多くても2名程度。看護師は自分一人だけ、という責任感はありますが、お局看護師に悩まされるようなことはありません。求人数が多いので、日勤のみなど自分に合った職場を見つけられる可能性も高く、転職を機に働き方を変えてみたい方にもオススメです。 介護施設の求人を見てみるオープニングスタッフとして働ける職場
新規開設であればスタッフ全員スタートは同じ。当然お局は存在しませんし、自分の力で立ち上げていくことにやりがいを感じられます。病院の新規開設にだけ絞ると求人はかなり少ないため、クリニックや介護施設など範囲を広げて探してみることをおすすめします。幅広く探すことで今まで知らなかった仕事に出会えたり、自分のやりたいことに気付いたりと、新たな発見もあるかもしれません。 オープニングスタッフ募集の求人を見てみる転職サイトを利用し、人間関係を確認した職場
嫌なお局のいる職場を辞め、新しい職場でがんばろう!と思ったら、さらに嫌なお局がいた・・・。そんなことになってはせっかくの転職が無駄になってしまいます。とはいえ、求人を見るだけではその職場の雰囲気までは分かりません。そこでおすすめなのが看護師の転職サイト『看護師ワーカー』の利用です。求人情報だけでは分からないことを、キャリアアドバイザーが看護師さんに代わって確認してくれるので、職場の雰囲気やスタッフの構成といったことも分かります。また、希望や適性に応じた転職先の紹介だけでなく、入職後の悩みや相談も専任のアドバイザーが対応するので安心です。仕事の悩みも聞いてくれるので話すことで少しすっきりするかもしれませんよ。 アドバイザーに相談してみる お局看護師が嫌すぎて辞めたいときは・・・
◉仕事を辞める前にまずは上司に相談したり、異動願いを出してみよう
◉お局看護師に意見できない職場は問題。辞めることは悪いことではない
◉お局看護師がいない職場もたくさんある
どんな職場でも合わない人や性格の悪い人はいます。けれど、お局看護師に理不尽に苦しめられている人がいるのに、その状況を変えられない職場は問題です。お局のいない職場を望むことは、決して逃げでもわがままでもありませんよ。関連記事