夜勤バイトをお探しの看護師さん、「オーバーナイト透析(深夜長時間透析)」というのをご存知でしょうか?聞き慣れない単語ですが、実は近年オーバーナイト透析を扱うクリニックが増えてきており、その夜勤バイトがラクで高給与なんだとか。
ラクで稼げる夜勤バイト、気になりますよね。
そこでオーバーナイト透析について色々調べてみました!
【オーバーナイト透析とは?】
オーバーナイト透析とは夜間の睡眠時に行う宿泊型の人工透析で、地域によっては「深夜長時間透析」「宿泊型透析」「一泊透析」などとも呼ばれています。
週3回、1回4~5時間というのが透析では一般的ですが、オーバーナイト透析では7~8時間かけてゆっくり水を抜きます。日中の透析の1.5~2倍の時間を要しますが、その分体への負担が少ないという特徴があります。また、睡眠時間を利用することで日中仕事をしている方も時間を有効活用できるというメリットがあり、透析患者の就労支援に繋がると言われています。
オーバーナイト透析を行っている大半の医療施設では、夜22時頃から朝にかけて透析を行います。シャワー室を完備したり夕食や朝食を提供する医療施設まであるなど、仕事帰りの透析患者がそのままの足で透析できるよう各医療市施設とも工夫がなされています。
【オーバーナイト透析における看護師の業務内容】
穿刺や返血、機器の操作や記録、巡回、患者の見守りなど
オーバーナイト透析では、主に見守り業務(暗視カメラで別室から見守る)がメインとなります。オーバーナイト透析を受ける患者は、普段安定して透析が行われている方になりますので、容体が急変したりナースコールが頻繁に鳴るという事はありません。仮眠も休憩もしっかりと取れますので、「身体的に非常にラク」という事で、オーバーナイト透析での勤務を希望する看護師さんも少なくありません。
オーバーナイト透析の夜勤バイトの給与相場は1勤務2万5千円~3万円ほどと、業務内容の割には高額な印象があります。身体的にも精神的にも負担が少ないのにしっかりと稼げる夜勤バイトとして注目が高まっています。
産後ケアサービスとは、産褥期のお母さんや赤ちゃんの身体と心のサポートを行うサービスの事です。働き方としては、依頼者の自宅でケアを行う訪問型の産後ケアサービスと施設でケアを行う宿泊型の産後ケアサービスに分かれます。
【オーバーナイト透析の患者層】
オーバーナイト透析を受けられる基準はクリニックによって細かく定められていますが、どのクリニックも共通しているのは、「社会復帰を目的とした透析であり、重篤な合併症がない方」という事です。
通常の透析では高齢者が多く、移乗介助が必要であったり認知症の方だと勝手に針を抜いてしまう事もあります。オーバーナイト透析では、介助を必要とする高齢者の利用者はいません。日中仕事をしている30代~50代の患者が多く、みなさん自力で来院し、自らベッドに上がります。そしてオーバーナイト透析をしたいという意思がある方が施術を受けられるので、皆さん透析に協力的です。
【オーバーナイト透析のデメリット】
「オーバーナイト透析の夜勤バイトってメリットしかないじゃない!」
そう感じられる方も多いと思いますが、オーバーナイト透析の夜勤バイトにもデメリットがあります。それは求人が非常に少ないという事です。
近年オーバーナイト透析を始めるクリニックが増えてきましたが、それでも全国で30ヵ所ほどと、まだまだオーバーナイト透析が浸透していないというのが現状です。また、オーバーナイト透析を行うクリニックや病院は都心部に集中していますので、働ける方が限られてくるという問題点もあります。オーバーナイト透析の夜勤バイトは割の良い仕事ですが、とってもレア求人なのです。
【オーバーナイト透析の夜勤バイト、今後の動向】
最近増えてきたオーバーナイト透析。今後はどのような見通しになるのか、勝手に想像してみました。
以下のグラフは、日本における透析患者数の推移です。現在日本には、約31万人の透析患者がいると言われています。下のグラフを見ても分かるように、透析患者数は年々右肩上がりに増えています。
出典:日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在」オーバーナイト透析は基本的に30代~50代の働き盛りの世代向けの透析です。現代病と言われている糖尿病は人工透析になる原因の大本でもあります。その糖尿病患者が年々増加しており、厚生労働省による平成26年の調査では糖尿病の患者数は316万2,000人にものぼります。恐ろしいのはその増加率の高さで、前回調査時よりも46万人の増加とのことでした。増加の要因は食生活の欧米化やストレス社会によると言われており、糖尿病患者の増加によって、30代~50代の方の人工透析率も増加するのではないでしょうか。
通常の透析だと、透析のために仕事を早く切り上げたり休む必要があるので、どうしても仕事に支障が出ます。正社員から非正規社員への転換を余儀なくされる透析患者もいました。しかしオーバーナイト透析では、仕事と透析治療の両立が可能になります。ニーズにマッチしているので利用希望者は増加すると思われますが、オーバーナイト透析を扱う医療施設の数がそれに伴わないのではとの懸念が。今の法制度ですと、いざオーバーナイト透析を導入しようにも、診療報酬の面や当直医師・看護師の確保や人件費など施設にとってかなりのコスト負担がかかります。医療施設が増加してもその増加率は緩やかなのではないでしょうか。個人的にはオーバーナイト透析を扱う医療施設がもっと増え、透析患者のライフスタイルの選択肢が広がればと思います。
まとめ
オーバーナイト透析についての調査はいかがでしたでしょうか。都市部にお住いの看護師さんは、オーバーナイト透析の夜勤バイトをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。レア求人ですので募集が出ればすぐに埋まる可能性があります。そんなレア求人の情報をイチ早く入手するなら、看護師専門の人材紹介会社への登録です。★登録は簡単3ステップ&利用は最初から最後まで無料!コチラから。