ケアマネージャー(介護支援専門員)

1.ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?

ケアマネージャーとは、介護を必要とする人が各個人に適した「福祉」「医療」「保健」のサービスを受けるために、その架け橋となる重要な役割を担っており、現在社会的にニーズが高まってきている資格のひとつです。
介護保険法に基づく名称は「介護支援専門員」ですが、ケアマネージャー(care manager)という名称がより浸透しています。

2.ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事とは

ケアマネージャーには「施設ケアマネージャー」と「居宅ケアマネージャー」の2種類があり、主な仕事内容は介護受ける方への「ケアプラン」の作成です。
介護を必要とする方に最適なプランを立て、利用者の健康状態等に応じてサービスの調整や見直しを行います。きちんとサービスが実施されているか、また利用者に期待した効果がでているかをチェック(モニタリング)するなど、介護において一連の流れを把握する仕事です。
高齢者の多い病棟勤務や、介護施設に勤務している看護師であれば、普段の看護師業務と平行して業務する場合もありますが、ケアプランの作成はPCでの事務業務も含まれており日々の業務の片手間にできるものではありません。就業先の意向によりますが、基本的には「ケアマネージャー」としての業務に集中していくことになります。

3.ケアマネージャー(介護支援専門員)になるには?

【受験資格】
・規定の国家資格(※)を保有している者
・国家資格を保有していない場合は相談援助業務に就いている者
・5年以上の実務経験がある者

(※)受験資格の対象となる国家資格は以下
医師/歯科医師/介護福祉士/社会福祉士/精神保健福祉士/薬剤師
保健師/助産師/看護師/准看護師/理学療法士/作業療法士/視能訓練士
歯科衛生士/言語聴覚士/栄養士(栄養管理士を含む)/義肢装具士
あんまマッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師

【試験申込みの流れ】
(1) 受験申し込
試験の2~4ヶ月前までに願書提出が必要です。
試験資格に該当する職種に従事している場合は勤務先のある都道府県、従事していない場合は居住している都道府県の会場へ提出します。
提出先については公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページを参照
(HP→ http://www.sssc.or.jp/shien/index.html
(2) 資格審査
(3) 試験
試験開催日:例年10月の日曜日
合格発表:例年12月、郵便で通知を受け取るほか、各センターのホームページで確認
(4) 実務研修修了
実務研修時間数:87時間
受講料:52800円(各都道府県によって異なる)
(5) 登録手続き
登録期限:実務研修修了後、3ヶ月以内
(6) 介護支援専門員証交付

【試験内容について】
《出題内容》
・介護支援分野(25問)
・保健医療サービス分野基礎(15問)
・保健医療サービス分野総合(5問)
・福祉サービス分野(15問)
→計60問
ほとんどの都道府県が5肢複択式で、マークシート方式を採用

4.ケアマネージャー(介護支援専門員)をとるのは難しい?

ケアマネージャーの資格は、他の資格に比べると合格率は低い傾向にあります。
ケアマネージャーの品質向上を目的とした様々な動きの中で資格試験の難易度は年々高くなっているようです。
また、ケアマネージャーの試験は各分野で、合格基準を満たす必要があります。
その年によって多少の変動はありますが、70%の正答率が目安となっており確実に点を稼ぐという点での難しさを感じるかもしれません。「介護保険改正や介護報酬」に関する問題は得点源といわれています。もちろん満遍なく知識をつけておくことが大切ですが、日々の看護業務と試験勉強を両立するためには、近年の出題傾向を参考にしながら要点を抑えて効率的な勉強方法を身につけておくべきではないでしょうか。

5.ケアマネージャー(介護支援専門員)をとる事のメリット・デメリット

ケアマネージャーの資格を所有しても、病棟勤務の場合その資格を活かした業務に就くことは稀でしょう。「看護師」として働くのか「ケアマネージャー(介護支援専門士)」として働くのか自分自身でしっかり方向性を決めておく必要があります。現状でいえば「看護師」として勤務に就くほうが給与面でみれば好条件だといわれています。そういった点では難関試験に挑んでまで取得する必要があるのかと迷われる方もいるでしょう。
しかし「看護師」として働く場合でも資格を所有しているだけで資格手当をもらえる就業先はいくつもあります。
「ケアマネージャー」として勤務する場合は給与面では看護師に劣りますが、仕事と家庭の両立がしやすいことは最大のメリットといえるでしょう。今後、介護職で就業を希望している人であれば資格を保有しているほうが圧倒的に有利です。

6.ケアマネージャー(介護支援専門員)の現状と今後

ケアマネージャーは他の介護資格と比べて受験資格のハードルが高く、一定の実務経験が必須になるなど初心者がいきなり取れる資格ではないため、各企業でも優遇される資格のひとつとなっています。さらに近年、高齢化が進む中で「ケアプラン作成」ができるケアマネージャーは介護業界、医療業界において重要な役割を担っています。今まで以上にニーズが高まる可能性のあるケアマネージャーは今後の転職やキャリアアップにも有利になるでしょう。
資格取得を検討されているのであれば、早い段階で挑戦しておいてまず間違いありません。

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