メンタルケア心理士

1.メンタルケア心理士とは

メンタルケア心理士とは、メンタルケア学術学会が行う民間資格のことです。2006年から認定資格がはじまりました。受験資格の必須項目に、心理系の大学卒業がなく、一般の方も挑戦できる心理系資格として知られています。メンタルケア学術学会が認定する通信講座を受けることで、受験資格を得ることができます。歴史が浅い認定資格ですが、仕事をしながらでも心理系の資格が取得できる資格としても人気があります。

2.メンタルケア心理士の仕事とは

メンタルケア心理士の仕事は、カウンセリングという“相談援助の知識”を活用し、ケガや病気によって引き起こった身体的・精神的疾患をメンタルケアなどです。健全なこころとからだを目指します。メンタルケア心理士の試験は、様々な内容から出題されます。「カウンセリングの基本技法」から「精神解剖生理学」「精神医科学」に至るまで幅広い知識を要するようになります。医学的な部分を学べるメンタルケア心理士は、カウンセリングの仕事をするうえで大きな強みになります。
医療従事者がメンタルケア心理士を得ることで、“心理カウンセラー”という名称で活躍ができるようになります。3人に1人が心に疾患を抱えていると言われている今、メンタルケアは患者さんや働く人間関係においても重要度が高いとされています。

3.メンタルケア心理士になるには

【受験資格】
1.メンタルケア心理士(R)講座を受講修了した者
2.認定心理士の資格保有している者
3.産業カウンセラー初級の資格を保有している者
4.文部科学省の定める4年制大学心理学部、学科または心理隣接学部、学科卒業者

【受験会場】
在宅試験
※2018年度より会場試験(CBT試験)に変更されます。

【資格取得までの流れ】
(1) 受験申込:願書の提出
・HPまたは郵送で入手
・提出方法:郵送のみ ※簡易書留で郵送

【送付先】
〒820-0206 福岡県嘉麻市鴨生55
【宛名】
メンタルケア学術学会 試験業務センター 検定出願係

(2) 受験手数料の支払い
【受験料:7,700円】
・銀行振込、郵便振替、現金書留のいずれかで受験者本人の氏名で納入

(3) 受験票受取り
(4) 試験
・試験内容は、当日午前中までに特殊郵便で送付(手渡し)
・学科(20問)/記述問題(総文字数800字程度)
(5) 合否発表
・試験日からおよそ1カ月後
・郵送で発表
(6) 資格登録
【資格登録料5,600円】

【学科試験の出題範囲】
(1) 精神解剖生理学
(2) 精神医科学
(3) カウンセリング基本技法
【記述問題】
・学科出題範囲及びガイドラインの事柄についての記述問題

【資格団体】日本学術会議協力学術研究団体指定 メンタルケア学術学会

4.メンタルケア心理士をとるのは難しい?

既に受験資格を取得している場合は、学科問題に集中できる意味では有利といえるでしょう。メンタルケア学術学会の発表によると、合格率は毎回ほぼ40%後半とされています。ただ受験資格があるだけでは、合格するには難しくしっかりとした試験対策の勉強が必要だということがわかります。ただし、受験合格者の割合に医療従事者が2割を超すなど医療従事者にとって有利な条件がそろっていると言えます。メンタルケア心理士の試験内容は、公式HPでテキストが購入できます。模範解答の試験内容の傾向と対策を立てるために購入したほうがいいでしょう。
出題形式は、学科問題と記述形式です。学科問題は20問、択一問題です。
学科問題は、専門的な内容が多いのでテキストをよく読み込むことが大切といえます記述問題は、大まかな内容を出題される傾向にあり、問われている内容をいかに掘り下げていくかが試験内容の明暗を分けるといえるでしょう。自分なりにテーマを理解し展開していくことが合格への近道といえます。文字数は800字ほどなので、受験時間をあわせて文章の構成力も求められます。

5.メンタルケア心理士をとる事のメリット・デメリット

メンタルケア心理士の資格は、2017年度までは “在宅試験”を実施している資格です。珍しく会場まで行く必要がない資格で、働きながら勉強しやすいという点は大きなメリットといえるでしょう。ただし、2018年3月以降の受験は在宅試験からCBT試験という会場受験に変更となるので注意が必要です。在宅試験がなくなる代わりに、年2回実施から年4回へ変更となります。全国複数個所で行われる為、受験できる場所があるか事前に確認する必要があります。
メンタルケア心理士を受験する年代も、20代~40代と幅広く出産や子育てでひと段落した看護師さんでも目指せる資格ではないでしょうか。またメンタルケア心理士としてカウンセリング技術を学ぶことで、病棟や外科で不安をもつ患者さんのケアを行えるだけではなく心理資格を活かす転職活動にも有利に働きます。病院・クリニック以外にも介護福祉施設での働き口も選べるようになります。
メンタルケア心理士をとることのデメリットを挙げるとすれば、メンタルケア自体非常に自身への負担になる場合があります。難しい患者さんとの対応も求められることもあるため、ストレスが溜まらないようにすることも大切です。
また通信講座だけでは取得が難しいという指摘もあるため、通信講座で資格取得を目指す方は、計画をもって試験勉強をすることをお勧めします。

6.メンタルケア心理士の現状と今後

現状、メンタルケア心理士として活躍を臨む声は大きいといえます。精神科や心療内科だけではなく、病院やクリニック全体的に、入院や通院で不安に思う患者さんへいち早く寄り添ったケアができるようになるという点はすぐにでも活用できることでしょう。介護福祉施設や学校・企業内の相談室や児童相談所、心理クリニックや心理カウンセラーとして独立ができるなど、メンタルケア心理士を得ることで更なるステップアップが目指せます。また人間関係の円滑化にも役立つことから、取得しておいて損はないとおもいます。
「メンタルケア心理士」のステップアップとして、「准メンタルケア心理専門士」「メンタルケア心理専門士」などがあり、益々活躍が見込めることでしょう。患者さんへのメンタルケアは年々重要度を増しており、将来必ず必要になると感じる看護師さんも多いようです。

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