家族相談士

1.家族相談士の資格とは

家族相談士の資格は、1992年に日本家族心理学会と日本家族カウンセリング協会の2つの団体が資格制度をスタートさせ、のちに設立された家族心理士・家族相談士資格認定機構が認定している資格です。 心理カウンセラー資格の1つである家族相談士は、家族に焦点を当てたカウンセリング能力を高める事が出来る資格です。

2.家族相談士はどんな仕事?

家族がいくつもあるように家族が持つ悩みや問題もさまざま。 そんな家族の悩みや問題について相談にのり、アドバイスをするのが家族相談士の仕事です。 看護師さんがこの資格を取得した場合は、患者さんやその家族が抱えている悩みや不安などの相談にのり、適切なケアをする事ができます。

3.家族相談士になるには

【受講資格】

「家族相談士養成講座」の受講資格は、必須条件といくつかある条件の中から1つ満たすことで受講することができます。 必須条件は、臨床経験が1年以上あること(カウンセリングに関わりがある実践経験)で、もう一つの条件は看護師資格をもっていれば満たすことができます。 ※受講資格の詳細は公式ホームページで確認してください。

【受験資格】

家族相談士の受験資格は、「家族相談士養成講座を受講し修了していること」又は「家族心理学の領域で研究実績および臨床経験があること」のいずれか一つに該当することです。

【取得までの流れ】

  1. 1)家族相談士養成講座に申し込みます。
  2. 2)A・Bの講座に出席し修了します。
  3. 3)郵便振替にて申請書類費用の1,080円を振り込みます。
  4. 4)入金確認後に送られてくる申請書類に、必要事項を記入し送付します。
  5. 5)書類審査が行われます。
  6. 6)筆記試験・面接試験が行われます。
  7. 7)試験に合格し資格取得となります。

資格審査の申込方法

まずは、「NPO法人日本家族カウンセリング協会」または「公益財団法人関西カウンセリングセンター」が開講している講座に申し込み(費用:172,800円(テキスト代、教材費、税込み))A・Bと2つあるカリキュラムのそれぞれ3分の2以上に出席し修了証を取得する事で、「一般社団法人家族心理士・家族相談士資格認定機構」が行う家族相談士資格認定審査の受験資格を取得します。

受験資格を取得したら申請書類を請求し、その書類に必要事項を記入し同封されている封筒で送付することによって、資格認定審査の申し込みができます。(認定審査料:21,600円、資格登録料32,400円(税込み))

試験についての詳細

試験は一般社団法人家族心理士・家族相談士資格認定機構が年1回行っており、書類審査の合否によって、つぎの筆記試験や面接試験の受験ができるかどうかが決まります。 書類審査を無事に通過した方に、受験票が送られ筆記試験、面接試験に進む事ができます。 試験対策用に公開問題集が販売されているので、購入してしっかりと勉強し筆記試験に臨みましょう。

資格の交付と登録

筆記試験、面接試験に合格すると資格認定され家族相談士として登録されます。 そして、家族相談士の資格は5年ごとに更新の手続きが必要で、家族心理士・家族相談士資格認定機構が定める研修会などに参加し、更新前に合計12ポイントを取得しておくことが必要です。 資格の更新には下記の費用が必要となります。 資格更新申請費用:10,800円 資格更新登録費用21,600円 ※資格更新に関する詳細は公式ホームページを確認してください。

4.家族相談士をとるのは難しい?

看護師さんにとって、臨床経験があれば家族相談士養成講座を受講する事ができ、それほどハードルは高くないでしょう。 しかし、認定審査はまず書類審査に通過する事が必要で、つぎに筆記試験、面接試験を受けなければならないので、簡単とは言えないでしょう。

5.家族相談士をとることのメリット・デメリット

看護師さんにとって家族相談士は、看護技術の向上につながり資格取得のメリットと言えます。 なぜなら、患者さんやその家族が抱えている悩みや問題に対して、専門的なアドバイスができるようになり、患者さんの心のケアだけではなく、患者さん家族の支えになる事ができるからです。 家族相談士の資格は5年ごとに更新が必要で、更新には研修会などに参加し規定ポイント数を取得することが必要という所はデメリットといえます。 ですが、研修会に参加する事で新しい情報や知識を習得する機会が設けられている事は、メリットとも捉えられるでしょう。

6.家族相談士の現状と今後

家族相談士の取得者数は、「家族心理士・家族相談士資格認定機構」によると、2018年の時点で2,100名以上が認定されています。 資格取得者は、病院や教育機関、福祉関係などさまざまな場所で活躍しており、看護師さんは病院や訪問看護などで資格を活かしている方が多いです。 家族相談士の人数はまだそんなに多くないものの、通院治療や在宅看護、訪問看護が増えてきている今、必要としている病院が増えてきています。 このことから、資格取得を考えている看護師さんにおすすめできる資格といえるでしょう。

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